糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

知らない事により想像力が掻き立てられて恐怖や希望が生まれやすくなる

前回の続きです。
 
人間は、知識や経験を蓄える事が出来ます。
知っている事に対しては、何も感じず、普段通りに対応する事が出来ます。
例えば、ボタンを押したらテレビがついたり、パソコンを立ち上げる事が出来ます。
水とお湯を切り替える事も出来ますし、目覚ましのアラームを設定したり止めたりする事が出来ます。
これは、仕組みや操作方法を知っているからで、何気なく行なう事が出来ます。
 
映画などで、昔の人が今の時代にタイムスリップするような作品の中でも、冒頭部分は、今の時代に対応するために、色々なものに警戒したりビックリしたりする姿に時間を割くと思います。
作品の都合上、全てに順応に対応し、現代人とほとんど変わらない生活をあっという間に手に入れているのですが、私はそんなに都合良くいかないと思います。
 
昔と今では言葉の使い方も異なりますし、習慣も当然異なります。
突然の大きな変化を与えても、本人は、なかなか変える事が出来ません。
食べ物も今は添加物たっぷりで、昔の人が食べたら臭くて食べられないという事になるかもしれません。
空気も当然悪いでしょうし、感染症の予防もしてないから、そこから広まったり、逆に感染源となったりするかもしれません。
あまりのインパクトや情報量の多さに理解が追い付かず、「こんな世界は、訳が分からない」と、恐怖に引きこもってしまうのではないかと感じます。
適応力が高かったり、好奇心旺盛な人ばかりではないという事ですね。
 
おっと、横道にそれてきた。
 
海外旅行でもそうです。
その土地土地で、習慣や文化があります。
日本での生活習慣のまま行動しても、その土地ではNGという事も多いと思います。
インドでは子供の頭を撫でたらいけないとか、左手で物を食べないとか。
宗教上の理由で、豚肉や牛肉がダメだったりもします。
 
昔の人の話ですが、火を恐れていました。
時として、火や炎は信仰の対象となったりもします。
ギリシャ神話でも、神であるプロメテウスが火を人類に与えたとか。
宗教儀式としても「護摩行」が行われたりしています。
あとは、恐怖の対象として「鬼火」という妖怪であったり「幽霊火」という幽霊のそばで燃えるとされる青白い炎が描かれたりしています。
 
強引にまとめると、
何かしらの現象自体は、何かしらが原因で起きている事になります。
これに、人間の感情を乗せる・組み合わせる事で、それが恐怖の対象になったりするし、尊敬・信仰の対象にもなったりします。
それとは別に、理解や知識が組み合わされる事で、恐怖や信仰の念が薄れていきます。
 
「知識が増えると感情・想像力が薄れ、知識が無いと、感情・想像力が大いに影響を与える」という事になると考える訳です。

遂にここまで来たぞ。
この一言につなげたかったのです。
いつも勢いで書いているから、回りくどくなりすぎたね。

これを本来のテーマにあてはめていきます。
食べ物を食べて「罪悪感や背徳感」を抱いてしまうというのは、知識よりも感情や想像力が優位の状態であると考える訳です。
対象となる食べ物を食べる事で、身体がどのような変化を与えるかは知っていたり知らなかったりすると思います。
 
ここで大事なのは「その後」の事で、「どうしたら、食べる以前の身体に効率良く戻す事が出来るのか?」という「知識・経験則であったり方法論が確立していない人が感じるものではないか?」と考える訳です。

多分、次回でまとめに入れるかな?