糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

現状維持から抜け出すには、行動して成功体験を積み重ねる事

前回は、原因がわからない事・知らない事に対しては、同じように良く分からないものにすがってしまうという事を話しました。
 
これを健康・食事にあてはめると、自分は良くわからないが、他の人が良いというものであったり、テレビやネットで「これは良い」と紹介しているものに対して、手を出すという事です。
私自身は、一つは「健康食品」と呼ばれるものが該当すると考えています。
 
テレビ・新聞・ネット・雑誌にて、「これだけで〇〇キロやせた」とか「健康になれました」とか、耳障りの良い言葉をこれでもかと使われ、とても魅力的な商品であると紹介されています。
今悩みがある人は、問題解決が分からない状態です。
これを「知識を持っていない状態・実際に経験もした事も無い状態」だと考えます。
知識がないため、「あぁ、これを手にするだけで、紹介されているような理想の身体になれるのだ。私の悩みは解決できるのだ」と、手を出してしまいます。
それで理想であったり、手に入れる事が出来ればいいのですが、基本的にはそれは叶えられません。
原因解明の部分に、その商品がリンクしていない場合がほとんどだからです。
 
そもそも、悩みを抱える人の原因がハッキリしない段階なのに、この商品で解決すると期待を寄せるのは、間に存在する色々な理由をすっ飛ばして、「これさえあれば全ては解決する」という、ちょっとした信仰を抱いているだけだと考えます。
自分の悩みを取り除いたり、自分を変えたいというのであれば、もっと本質の部分に触れないといけない訳です。
現在の状態というのは、これまでの生活習慣の積み重ねられた時間で出来てます。
 
それを一気に変えれば、一気に変化は生まれるのですが、基本的には現状維持のままで何かしらに手を出す人がほとんどです。
だから、何も変わらない。
 
原因にリンクした手段を取らない限りは、根本的な問題が解決する訳が無いのです。
 
にも拘らず、自分の状態を二の次にして、色々と無責任に紹介されている方法ばかりに手を出してうまくいかない失敗体験を繰り返す。
その結果、「何も信じられない」となり、チャレンジする意欲すら失っていて、あえて現状維持を選択し、「辛い辛い」という状態を継続している。
新たな方法を提案しても、「どうせ無理なんでしょ?」「変わらないんでしょ?」と聞く耳すら持たない状態を誇示しているのではないでしょうか?
 
私はダイエットプログラムサービスを提供しているので、色々な人と話をしましたが、基本的には現状維持を最優先事項とする人が多いです。
基本的には糖質制限をベースとしているので、これまでの生活習慣を否定することになります。
糖質摂取過剰という部分が体脂肪減少には、とても大きな影響を与えるからです。
また2カ月間という短期間(長期?)で結果を出すものとなるので、一気に舵を切る方が結果が出ます。
でも、そうと分かっていても、糖質を食べないという話をすると、よく分からない言い訳が出てきます。
 
「食べ順ダイエットをしているから大丈夫」
酵母酵素をとれば健康になれるんでしょ?」
「これまで色々やってきたけど、出来なかったからもういい」
「ご飯を食べないのは考えられない」

イギリスのことわざで
「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
という言葉があります。
私はこれまでの体験者は、体脂肪減少・体重減少・体調不良解消という事を全て実現させてきました。
現在の所、全てです。
色々と試行錯誤を2カ月のプログラム期間内で行ないますが、時間がかかっても改善につなげてきました。
その結果、当然ですが、その変化に喜びを感じてくれる人ばかりです。
私は、プログラムが凄いのではなく、実施者が素直に実践してくれたからとしか考えないので、「あなたの努力の結果ですよ」としかいいません。
私の話に耳を傾けてくれて、実践してくれたからです。
そのリターンとしては、とても大きいものだったのではないかと考えています。
そのような実績があるにもかかわらず、どんなに自信の理論や実践した他人の成功体験を話したとしても、耳を傾けてくれなかったり、やってみようと思う人はとても少ない。
 
・あなたの知識に関心はない
・知識を受け入れる事が出来ない
・それが本当だったとしても、現状維持がよい
・もっと手軽に出来る事はないのか?(これも現状維持)
・そのような方法で変化できるのが、信じられない
 
こんな感じで受け入れてもらえない現状が続いています。
あとは、値段が高いくらいです。
 
苦しみが大きく、「治るんだったらいくらでもだす」という人がいたのですが、そんなに何でもするとほぼ同義の発言をするという人に対して
「では、モニターでこのような事を無料でやりませんか?」
と話しても、首を縦に振ってくれないのです。
 
いったい、どうしたらやりたいと思うのだろうか??
 
目の前に自分の悩みを解消してくれる方法(可能性)があるにも拘らず、実践に至らないのです。
で、それをスルーして、その後も「自分は〇〇で、こんなに苦しんでいるんだ」と話をします。
 
何が目的なのかな?
と勘繰って思います。
ひょっとしたら、何かの「不幸アピールビジネス」を行っているのかな?とも感じてしまいます。
とても不思議です。
 
ただ、これまでの失敗体験の積み重ねにより、そのような考え方になっているのではないかとも考えます。
不幸に拍車をかけているような状態だとも感じます。
不幸というのは、「効果的に改善できる方法に、すぐに出会う事が出来なかった」という不幸です。
 
続けます。