糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

IBSの便秘型・下痢型の解説に矛盾を感じる

管理栄養士が勧めるIBS症状別食事療法とレシピ例
というのがありました。
腸は食べ物の消化・吸収を行う場所です。そのため、どのような食事をとるかで負担のかかり具合が変わります。過敏性腸症候群IBS)にとって食事療法は、大事な療法のひとつです。
過敏性腸症候群(IBS)の主な症状は下痢と便秘ですが、いずれも症状などに個人差があります。そのため、何をどう食べればよいのかも人それぞれ。生活の中で自分の体に合う食事を探り、よい食習慣を身につけることが大事です。

 

導入部分にはもっともらしい内容が書かれているのですが、ここから少しずつ雲行きが怪しくなっていきます。
便秘型の解説として

過敏性腸症候群IBS)の便秘は、一般的な便秘とは様子が異なります。多くみられる便秘は大腸の動きが弱いのが原因。
便が大腸内に長時間停滞し、水分が吸収されすぎて硬くなって出にくくなります。
過敏性腸症候群IBS)の便秘は、一般的なものとは逆に腸が動きすぎて起こります。
腸が過剰運動で狭く細くなって便が通りづらくなり、細切れに。腸に停滞する時間が長くなるので、水分が吸収されてコロコロの形状になります。

 

下痢型の解説として

過敏性腸症候群IBS)の下痢は、大腸のぜん動運動が過剰になることで起こります。
うねうねと激しく大腸が動くため、その中を便が通過するスピードが速くなり、水分を十分に吸収できないまま排泄されてしまうのです。

 

おわかりでしょうか?
 
便秘型「腸が動きすぎて起こります」
下痢型「大腸のぜん動運動が過剰になる事で起こります」
 
いったい、何が違うのでしょうか?
どちらも「過剰に動く」という同じ表現をしておきながら、便秘になります、下痢になりますとよくわからない分類をしています。
 
また、
腸が動きすぎてしまう過敏性腸症候群IBS)を引き起こす原因は様々で、特定できません。
しかし、下痢を起こしやすい要因はいくつかあります。
牛乳・乳製品を摂取する、脂質を多く摂取する、冷たい飲み物や食べ物を摂取する、刺激の強い食品を食べる、アルコールを多飲するなどです。
IBSの原因は様々で特定できないとされているようです。

 

そこで、身体に刺激の少ないものを食べましょうとして例を挙げています。
ですが一方で、

便秘を解消するには、腸内細菌のバランスを正常な状態に戻す必要があります。
やるべきことは善玉菌を増やすこと。
善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富な野菜などを毎日しっかり摂取すると、腸内環境は次第に整ってきます。
また、乳酸菌を多く含む発酵食品は、腸内環境をよくする効果があるとされています。
ヨーグルト、納豆、味噌など、さまざまな発酵食品の中から自分の体と生活に合うものを選ぶことも大事です。
腸内細菌を元気にしてくれる食物繊維と乳酸菌を毎日積極的に摂るように心がけましょう。

 

というように、一方では牛乳・乳製品を摂取すると、腸に刺激を与えやすいとしながら、一方では乳製品であるヨーグルトやおすすめレシピとしてチーズを使用しているメニューを紹介しています。
 
矛盾を感じます。
 
乳製品は避けた方が良い食材では無いのでしょうか?
なぜ、発症しやすい傾向にある食材を紹介して、一方では避けた方が良いとしているのでしょうか?
これが医薬品メーカーがかかえる専属?の管理栄養士だとするのであれば、メーカーにとってよい結果を与えてくれる存在であるとも感じます。
彼女は何を根拠に自身を「健康ライター」と謳っているのか?
不思議でなりません。
 
私は、このIBSという症状を「アレルギー反応」に近いものではないかという仮説を立てています。
「ある特定の食事をする事で、症状が発症する」という傾向にあるからです。
通常のアレルギーでも、例えば小麦であったり、エビ・カニであったり、卵やそばであったりします。
特定原材料7品目として商品表示もされていますが、こういうものを摂らなければ発症しません。
ですが、こういう食品を食べる事で、アレルギー反応がでてしまい、重度であればアナフィラキシーショックが生まれ、生命活動を脅かすまでの反応が出てしまう事すらあります。
そのために基本的には避ける事が重要で、大人になる過程で治ってきたり、少しずつ慣らしていったりで解消していくような方法が取られます。
某タレントも、食レポの仕事で「エビ」を食べる事になったが、彼はエビアレルギーです。
食べると顔がパンパンに腫れてしまい、撮影に支障が出るにもかかわらず、食べて翌日の撮影ではそのままの姿で仕事をしていました。
多少でたとしても、生命に重大な影響を与えないのであれば、そういった選択肢も自己責任ではありますが、選ぶ事も可能であります。
バラエティ番組でもあるので、それでも許される環境だった事も影響しているとも思います。
 
ですが、このサイトでは基本的には症状を抑えましょうという流れだと思います。
それなのに、誘発するであろう乳製品を食べましょうとするのはいかがなものでしょうか?
また、

腸内細菌を元気にしてくれる食物繊維と乳酸菌を毎日積極的に摂るように心がけましょう。

 

と、常に着目しているのは、腸内細菌であり腸内環境ばかりです。
ほぼ全ての医療関係者は、その着目点ではないかと感じますが、どうでしょうか?
腸内細菌・環境ではなく、もっと根本的な部分に焦点をあてないのであれば、そしてそこから改善しなければ、「原因不明」という事になってしまいます。
その食事方法で治る人もいれば治らない人もいるという事です。
 
治らない人はどうしたらいいのでしょうか?
 
ここが現状の医療制度・食事療法での限界だと考えます。
これまでやってきた医療内容や経験則が全てで、それ以上となると原因不明として「ストレス」のせいにしてしまうという事です。
で、患者に苦労を背負わせるという事で、「仕方ないね」「新薬の開発が望まれます」という事に繋がっていきます。
 
基本的に医療関係者は医薬品ですべてを解決しようとします。
ですが、IBSは原因も特定できないとされる病気です。
 
なのに、なぜ医薬品で解決できるのでしょうか?
原因がハッキリ出来るからこそ、それに対しての医薬品が発表されて、そこで初めて問題解決に繋がるはずだと思いますが、違うのでしょうか?
 
現行の内容では改善しないという事であれば、もっと違う部分に原因があるため、そこにアプローチ出来ていないという事です。
だったら、今までとは異なるアプローチに取り組まないといけないという事になるんですね。
 
という事で、毎日のようにお勧めしていますが、その全く異なるアプローチでIBSを撲滅したいと感がいている食事療法があります。
今は無料でモニター募集していますので、ぜひ参加してみませんか?
今までの環境から少しでも良い方向に変化をもたらしたい方。
参加表明をお待ちしております。