糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

推奨する食事療法がIBSに良い影響を与えるという根拠について

前回の続きです。
 
これまで、今までの食事療法に対して、否定的な話ばかりをしています。
 
では、当養成所が進める食事療法について、IBSに良いという根拠は何か?という部分について、話せる範囲で話をしていきたいと思います。
 
推奨する食事療法は、糖質制限食をベースにしています。
私は、ダイエットプログラムをサービスとして提供していますが、ベースはこの糖質制限食です。
糖質制限食にもいくつか基準がありますが、私は江部康二先生が提唱している内容を推進しています。
 
「P:F:C = 4:5:1」です。
 
これをベースに、生活環境や体調に応じて変化を与えていく事で、受講者にとってよりベストに近いと考えられるベターな手段を提供しています。
なかなかベストに持っていけない部分もありますが、それは置いておきます。
 
その中で、受講前からであったり、受講中に良くない症状が出てきたりします。
最初は話が無かったのですが、色々とカウンセリングをしていくうちに、「実は、こんな症状があったんです・・・」というような感じで、体調不良を訴えてきます。
「ダイエット=健康になる事・健康状態を維持向上していく事」と考えていますので、当然のサービスとして情報提供を行ない、試行錯誤を重ねながら多くの症状を改善してきました。
 
色々な症状がありましたが、下記内容を薬も健康食品も使わず、食事内容を変えてもらうだけで改善してきた実績は持っています。
 
生活習慣病予防
血圧安定
睡眠障害除去
冷え症改善
低血圧改善
虚弱体質改善
肌のハリアップ
肌荒れ改善
乾燥肌改善
髪質向上
生理痛解消
PMS解消
疲労回復
片頭痛解消
逆流性食道炎解消
口臭改善
むくみ改善
便秘解消
水便解消
アトピー性皮膚炎改善
花粉アレルギー改善
痔解消
頻尿解消
 
そして、対象は無かったのですが、糖質制限食を行なう事で以下の症状でも改善出来たという症例はあります。
 
 
ここで着目して欲しいのが、
逆流性食道炎解消
便秘解消
水便解消
潰瘍性大腸炎改善
という部分です。
 
こういった消化器官に関する症状を、これまでに多くの方を改善してきました。
 
腸に炎症が起きる病気を、「炎症性腸疾患」と言います。
炎症性腸疾患には、大腸に炎症が起きる 「潰瘍性大腸炎」と、小腸や大腸などあらゆる消化管に炎症が起きる「クローン病」があります。
潰瘍性大腸炎は、国が定めた「指定難病」の1つです。発症原因は未だわかっていませんが、「免疫異常」が関係していると考えられています。

 

ちなみに、その食事内容についてですが、
 

活動期 大腸粘膜に炎症が生じて症状が強く現れる時期
消化しやすく、高エネルギー・高たんぱく・低脂肪・低残渣ざんさ(低食物繊維)の食事が基本。
卵、大豆製品、脂肪の少ない肉類(鶏肉など)、魚類など、高たんぱくの食べ物は積極的に。
脂肪の多い食品や揚げ物など、油を多く使用している料理は控えめに。
不溶性食物繊維、香辛料などの刺激物、コーヒー、アルコール類、炭酸飲料、冷えた飲料は控えめに。

 

寛解期 症状が治まっている時期
基本的には厳密な食事制限は不要。
暴飲暴食を避け、バランスのとれた食事を心がける。
刺激のある辛い香辛料は控えめに。
アルコール類は少量、コーヒーは薄いものであれば可。カフェインを多く含むものはなるべく控える。

 


潰瘍性大腸炎とうまく付き合うためには、
薬物療法をきちんと続けながら、バランスのとれた食事や日々の生活リズムを意識して、規則正しい生活を送りましょう。
潰瘍性大腸炎は、
毎日の「服薬」が大切です
症状が治まると、服薬を忘れがちになりますが、症状のない寛解状態を維持し、再燃させないためにも、主治医の指示通り、毎日きちんと服薬しましょう。
暴飲暴食を避けバランスのとれた食事を
規則正しい生活
過労や睡眠不足には要注意
ストレスは溜め過ぎないように
風邪薬や抗生物質を飲む際は主治医に相談を
症状が落ち着いていても良しの診察・検査は定期的に

 

 
という事のようです。
 
IBSで勧められる食事内容や対処方法に似てないでしょうか?
こういった症状を引き起こし、共に発症に対して原因不明であり、違うのはガス・血便の部分でしょうか?
 
IBSはストレスが影響とも言われますが、それが深刻化して潰瘍が生まれる事もあります。
また、胃潰瘍と同じで、ストレスが原因とも考えられていましたが、十二指腸潰瘍も「ピロリ菌」が影響していると考えられ、変化が生まれてきます。
IBSも、ストレスが大きな原因を占めている事もあると思いますが、そうでない場合も有るとも考えています。
となると、ストレス以外の原因は何か?という部分に触れないと、全く改善につなぐことが出来ない事になります。
(その原因は、当養成所では、〇〇〇〇と〇〇〇〇であると考えています)
 
上記のような潰瘍性大腸炎の症状を持っている人も、糖質制限で改善をする事が出来たという症例があります。
 
以上が根拠の一つ目です。
 
当養成所では、「健康に特に何も問題が無いというグループ」と「潰瘍性大腸炎クローン病という重大な腸疾患」の間の部分にあるのがIBSであると考えています。
そこで、ストレスが大きな要因を占めているのであれば、ストレスを取り除く事を最優先にし、ストレスが大きな要因を占めてないのであれば、食事内容を徹底的に変えて、胃腸が抱えたダメージを改善する方法に着目し、より早く効果を実感出来るような方法をとっています。
 
以前にも書きましたが、腸のターンオーバーは2~3日で完了します。
それくら早い周期で悪い状態から良い状態に変わります。
ですので、1週間程度で実感出来るのではないかという表現をしました。
 
もう一つは、私自身の検証結果です。
 
私自身は、IBSという診断を受けてはいません。
ですが、よく分からないタイミングでおなかがグルグルなったり、痛みが生まれたり、ガスが出たり、下痢になったりとしてました。
下痢に関しては酒を飲んだからかな?と軽く考えていましたが、それでガスやお腹がグルグルとなるのは辻褄が合わないです。
そしてIBSとう症状も知らなかったので、体質であるとしか考えていませんでした。
そんな私が食事療法を行なう事で、「実施後2日」で一日に数回起きていたグルグルが、2日に1回程度まで激減しました。
私のダイエットプログラム受講者も、糖質制限食を継続する事で、1週間かからない程度ですべて改善に向かう事が出来ています。
 
というのが、もう一つの根拠です。
 
潰瘍性大腸炎ほどのダメージを与える症状も改善出来る食事内容が、IBSを改善出来ない訳がない」
という仮説を持っています。
 
という事を広めていきたいのですが、実際にIBS患者様に対しての実績が無い訳です。
今も苦しんでいる人がいるのを知っていますが、そういった人に対して、十分なエビデンスを持ってアプローチが出来ないのです。
 
そこから生まれたのが、今回の「モニター募集」となります。
 
当養成所が提供する食事療法で、少なくとも、今より健康になる事は出来ます。
そして、IBSを改善・コントロールするという事についても、かなりの確率で「どうすれば症状を抑え込むことが出来るのか?」という知識を深める事が出来るとも考えています。
 
今回のモニター募集では、そういった知識・方法論の習得を、無料で行なう事が出来ます。
皆様の症状を少しでも改善したいと考えています。
 
悩みを抱えている患者様、行動しなければ変化は生まれません。
ぜひ、今以上の環境を手に入れるためにも、手を挙げていただきたいと思います。
 
皆様からの問い合わせを、お待ちしております。