糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

体や心が喜ぶ食事とは何だろう?

 
心が喜ぶのは例えばラーメンとかケーキとかカレーとかかつ丼とか。
デブが好む食事でしょうか。私もどれも大好きですね。。
体が喜ぶのは魚や野菜や豆類とかいわゆる健康的な食事ですね。
良質な栄養価の高い食事。デブが好んで食べるようなものでない食事。
(中略)
人は意識すれば勝手に盛り上がります。洗脳です。
脳にお任せすればいいんです。
「私は心が喜ぶ食事をした」っていう意識をするだけで心は喜んで満たされます。
「私は体が喜ぶ食事をした」っていう意識をするだけで体が満たされます。

 

意識をすれば全てが解決するのでしょうか?
他のサイトでは、
 
「心が喜ぶ食事」は「たまに食べる食事」だと思います。
「体が喜ぶ食事」は「毎日食べたい食事」です。
身体にいい食事を続けていると身体がだるいとか体調不良は無くなり、風邪などを引かない丈夫な体でいられるでしょう。
でも逆に、身体にいい食事ばかり食べていると今度は心にストレスがたまるかも。
「心が喜ぶ食事」は脳が喜ぶ食事。
そして、「体が喜ぶ食事」は、腸を始めとする内臓が喜ぶ食事。

 

ともあります。
さて、サンプルが少ないのですが、少し発言者によって少し見解が異なる結果となってます。
 
そして、矛盾もはらんでいるとも感じます。
 
「心が喜ぶ」と例えているのは、嗜好品であったり、健康的には良くないものというのかもしれません。
でも、体にとっても良いものとも置き換える事が出来ます。
たまに食べる食事では、身体が喜ぶ事は無いのでしょうか?
私の好物は牛肉であったり、サバの塩焼きであったりします。
毎日3食とは言いませんが、毎日の食事の中の一つのおかずとして出続けたとしても、めちゃくちゃ嬉しいです。
これは、心も体も喜ぶ食事というのではないのでしょうか?
 
カレー・かつ丼は、健康的な食事では無いのでしょうか?
心が喜ぶとするのがケーキ・ラーメンのような糖質たっぷりというのは分かりますが、カレーやかつ丼は体が喜ぶ食事では無いのでしょうか?
スパイスにより身体を健康に作用する働きがもたらされますし、豚カツの豚肉にはビタミンB群が多く含まれているのではないのでしょうか?
 
また少し話は別になりますが、糖質にはコカイン以上の常習性が伴います。
これは脳に作用しますし、そうでなくても一般的な食事として、まず「主食(米飯)ありき」の献立が考えられます。
私は基本的に糖質を制限している食事をしているので、たまに食べる食事である「心が喜ぶ食事」として米飯は該当すると思います。
ですが、それをしてなければ、基本毎日3食食べています。
これは「体が喜ぶ食事」となるのでしょうか?
毎日食べて血糖値をガンガン上げて、膵臓が疲弊して糖尿病へと導かれるようなリスクをはらんでいる食事が「体が喜ぶ食事」なのでしょうか?
 
腸や内臓が喜ぶ(負担が少ない)食事というのであれば、よりたんぱく質・脂質が中心となる食事内容となるのではないかと思います。
人間の身体は、水・脂質・たんぱく質・ミネラルで構成されてますから。
糖質なんて、身体を構成する割合は1%程度です。

そもそもですが、私は心・体と分ける事は、重要でもなく、分類をする事はわりかしどうでも良いと感じます。
 
そんな定義が必要なのでしょうか?
 
食事を楽しいものにするというのは大事だと思いますが、食事自体に意味をつけすぎているのではないかと感じます。
また、一つの視点で判断できるようなものでもないと思います。
ただ単に、現状の方法論をより強固にするための手段として、強引に理論づけしているだけのようにも感じます。
 
サンプルが少ないので、誤解を与えやすい内容になっていると感じています。
ですが、この「心・体が喜ぶ食事」というのは、とてもイメージに左右される内容であるのは多少でも感じ取れたのではないでしょうか?
 
世の中には、色々と聞き心地の良い言葉で溢れていますが、健康に良いものと、健康に良いイメージを与えるものは、必ずしも一致しません。
 
むしろ、逆である場合は多いです。
 
この、健康に良いイメージを追求しているのが、マクロビではないかと考えます。
効率良く身体に必要なものを摂取出来るはずの「動物性たんぱく質」を、あえて避けるというのは、栄養学的な視点でみたら理解はしづらいですが、宗教的・哲学的に「動物性たんぱく質を基本的に避ける」という事を目的の一つとするのであれば、理解はしやすくなります。

前々回くらいに、「教義・哲学的に制限食とするのであれば好きにすればいいが、健康食として顔を出してくるのは勘弁して欲しい」というような話をしましたが、私のマクロビに対しての意識は、こんな感じのものを持っています。
 
という感じで、最後は雑になりましたが、これでマクロビに関しての私なりのまとめと、関連してイメージ通りに身体が必ずしも反応するものでもないという事を書いていきました。
 
とりあえず疲れました。
今回で一区切りにしたいと思います。
また何かマクロビ業界で動きがあれば、書いていきたいと思いますので、よければお付き合い下さいませ。
 
次回は、軽めのテーマで話をしていきたいと思います(予定)。
長い話になりましたが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
 
それでは、ここまで。