糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

宇宙の法則を取り込んでるからマクロビは強いとマウントをとっているのか?

 

「万有無双原理」というものですが、「宇宙全てのものが陰陽から出来ている」と聞いて皆さんはどうお感じになるでしょうか?

 


私の回答
理論に根拠がある様に見えず強引すぎるので、信用できない。まずは、宇宙全てのものを科学的に解明する事から始めてみてはいかがでしょうか?
 
 

やばい、終わってしまった。
 

無双原理がマクロビオティックを理解する上での要になっていきます。

 

そもそもの理論が破綻しているとしか思えません。
宇宙全てのものが解明していないのに、なぜ、解明されてないものを根底にしているマクロビという理論を理解できるのでしょうか?
さも当然のように、「万有無双原理」というものが共通認識であり、絶対的に間違いのないようなものと前提としているのですが、そんな事はあり得ません。
 
ただ、このサイトをみて、ようやく理解出来てきた気がします。
「人間が陽性であり、植物が陰性」
相対的に比較して、人間は陽性だから陰性である植物を摂り続ければよいという考えで、そこから色々と派生しているのではないかと感じます。
だから基本的に野菜・穀類を食べようとなっているのかと感じる事が出来ました。
 
ですが、私が気になる点がいくつかありますが、その一つに
「バランスってなんですか?」
という事があります。
 
「バランスが大事」
 
と主張するのは良いのですが、どうなったらバランスが崩れるのでしょうか?
その数値データが全く無いのです。
ジャガイモは食物の中では陰性(陽性?どっちでもいいです)だったと思いますが、何グラム以上を食べたら陰性(陽性)に傾くのでしょうか?
陽性になった身体で、何グラム以上の陰性の野菜を食べたら中庸・陰性になっていくのでしょうか?
逆に、陰性と言われる人が、何グラムの肉を食べたら即座に陽性になるのでしょうか?
といった話が全く展開されないのです。
 
抽象的に、「しだいに・・・」「バランスを取り戻していく・・・」とはありますが、それは個人差だからでしょうか?
前回までの投稿にもありましたが、マクロビの食事に変えて、効果が出るのに2~3カ月ならまだ分からなくもないですが、「半年以上、2~3年で実感出来ました」というのは、本当にマクロビによってその結果が実ったのかどうかが分からないです。
 
人間は、早ければ1週間くらいで食事の影響を受けて体調を変化させる事は可能です。
ですが、2~3年以上で「ようやく実感できた」というような状態では、恐らく他の所に要因がある様にしか思えません。
 
そして、「相対的にみて」陰陽がというのであれば、「万有無双原理」は全く意味をなさないのではないでしょうか?
  • 全ては陰陽で決められている
  • でも、絶対的な陰陽は無い
この2行で理論がぶっ壊れているとしか思えません。
お前は陰性だ。
お前は陽性だ。
でも、違う場合もあるからな。上手い事やれよ?
という感じとして受け取ってしまったからです。
 
そして人間は動物でなく植物を食べる事でバランスが取れるとするのは良いのですが、何の数字を基準としたバランスなのかの解説も全くないです。
 
陰性をしっかりとってね。
陽性は取らないようにしてね。
今バランスが取れているから中庸です。
 
と言うのは簡単です。
数値データではなく、健康と感じる事が出来るかどうかが基準とするのであれば、論理的ではないと考えます。
それであれば、「私は健康的な食事を食べているのよ?すごいでしょ?」という「やってる感」だけしか生まれないと思うのですが、どうなんでしょうか?
「野菜 = 健康」
というイメージしかないと、どんどんマクロビ寄りの考え方になってしまうと思います。
 
基本的に、マクロビの人が提唱する「昔から食べているから穀物は良い」とする考え方を前提の一つとしているようですが、昔というのは、どんなに遡っても農耕が始まった時代、日本で言えば弥生時代くらい以降を指すと感じます。
穀類を食べることが前提ですから。
確かに農耕により安定したエネルギーを得られるようになったのは事実ですが、それが身体にいいかどうかは別なのです。
 
弥生時代は紀元前10世紀くらいからといわれてますから、約3000年前からスタートしていると思いますが、それ以前はどうだったのか?という事には全く触れていません。
このサイトによると、肉食開始とする260万年前で、これを基準としますが、それ以降農耕が始まるまでずっと肉食をしてきたのが人類です。
それによって、どんどん進化しているのも表から分かると思います。
 
この260万年の歴史から見ると、約3000年の歴史は0.1%にしかすぎません。
その歴史を顧みず、「昔から食べているから穀物は良い」とするのは、あまりにも滑稽です。
昔から食べているのは肉で、穀物は人口増加に対応するために得た、一つの食事法でしかないと考えています。
 
理由は簡単です。
生命維持には「エネルギー」は必要です。
ですが、それは糖質から得なくても大丈夫だからです。
 
事実、人間の身体を構成しているのは、水を除けば脂質・たんぱく質・ミネラル(骨)がほとんどで、糖質は全体の0~1%程度です。
それくらいしか糖質を人間の身体は「生命維持としては」必要としなくていいのに、
糖質たっぷりの穀類や野菜を積極的に食べましょう。
肉は極力避けるようにしましょう。
とするのは、それこそ宇宙の法則を無視している理論ではないのでしょうか?
 
長くなりました。
もう少しでマクロビ編は一区切りをしますので、もうしばらくお付き合い下さいませ。