糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

マクロビに私視点での疑問をぶつけてみる

さて、先日話をしたマクロビの方法論ですが、私自身は実践したことが無いので分かりません。
ただ、10年やり続けても効果が得られにくかったり、体調が悪くなったり、健康という結果を手に入れる事が出来ていないというのであれば、それは不健康になる方法を選択しているだけであると考えています。
 
少し話が変わりますが、「ダイエットをする」と、食べる量を減らしたり、摂取エネルギー低下による栄養失調や疲労感・倦怠感が出ながら「体重が減った」とするのはいかがなものかと思います。
「ダイエットする」というのは、「健康になる」というのと同義だと考えています。
 
体調がボロボロになった → 体重が減った → ダイエット成功!
 
というのは、よく分からない考え方です。
これだと、体重減少に伴って体調不良も生まれているのであれば、それは「ダイエットした」ではなく「やつれた」と表現できるのではないかと考えます。
投稿動画でよく見かけますが、良くない風潮だと考えています。

さて、前回の項目の最後に
マクロビオティックは、体調が悪くなった時に利用する便利な対処方法。」
という事を記載されてます。
果たして、これで「マクロビを10年間実践してます!」と言えるのでしょうか?
 
色々知識を蓄えているようですが、「体調不良を感じた時」にしかしてないというのであれば、普段の食生活はどうなっているのでしょうか?
 
普段やらなくて、特別な時だけやったとしても、そんなに早く効果を実感出来ないとも思います。
医療行為でもないですから。
何か、この最後の一文だけで、「この人は本当にマクロビを実践しているのかな?」と感じてしまいます。

恐らく、前回記載した内容も簡略化されている(と思われる)ので残念ですが、
 
「全く数値に関しての記載がない」
 
という事です。
これでは、検証のしようが無いという事でありますが、こういった表現方法は往々にしてあるので、気にせずに進めたいと思います。
こういった表現手法は、「イメージ依存」をしている所が多いです。
 
例えば、最初の2項目です。
・体調が優れない時の朝食は梅醤番茶か味噌汁のみが良い。
・食事は時々抜いても問題ないし、むしろ少食のほうが体に良い。
 
体調が優れないというのであれば、原因があると思います。
そういった原因追及をしないで、「お茶か味噌汁だけでいい」とするのは、いかがなものか?と思う訳です。
 
また、食事も時々抜いても問題無いといいますが、その「時々」の頻度はどれくらいなのでしょうか?
一週間に一度?
一カ月に一度?
 
さらに、小食の方がという事ですが、どれぐらいのエネルギー・カロリーを「小食」としているのでしょうか?
これにも、活動レベルや生活習慣・リズムがあります。
そういった事を踏まえていないのでしょうか?
 
にも拘らず、「基準を表現しない中での「小食」」が良いとされても、何を言っているのだろうか?と感じてしまう訳です。
 
その話をしだすと先に進まないので、その内容を置いておいて、話をしていきたいと思います。
 
長くなったので、次回に続けます。