糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

マクロビって、大変ですね

先日、マクロビを実践されている人が、こんな相談を受けたというような文章があったので、それについての話をしていきます。
 
マクロビは、私は興味深く見ています。
良い悪いは別です。
色んな可能性があって、しかるべきと考えるからです。
で、どういう所が興味深いかというと、
 
「ルールがとても多すぎる!」
 
という事です。
それにより、ある時は知的好奇心が大きくなり色んな本を読みたくなりますし、それを続けていると、ルールや体験談ばかりでよく分からなくなっていくという事が、往々にしてあるからです。
こっちでは良いとされる事が、こっちでは悪いとされたりと、とても矛盾に満ちた部分が多いです。
 
「それは、個人差があるから当然だよ」
 
と言われたら、それまでですが。
ただ、私の所感としては、
 
「ルールがあり過ぎると、どれが良い影響を与えているのか、どれが悪い影響を与えているのかの検証がしづらい」
「ルールがあり過ぎるが、制限をかける事で、「やってる感」から生まれた自己満足やフラシーボ効果が出ているのではないか?」
 
という所が気になります。
 
これは食事だけでなく多くに当てはまると思います。
前回までに話をした健康食品でもそうですが、提供者側にとって有利な状況です。
「あなたが実感出来ないのは、〇〇が足りないからだ」
ルールがあればあるほど、こんな感じで都合良く使うことも可能となります。
 
それで、相談者として、やや高齢の女性が10年間、本や教室で学んだ内容の一部が以下の通りだそうです。
次回は、これについての相談を受けた人の見解と、その見解に対する見解を書いていきたいと思います。
 
本当にこれを10年続けてきたのでしょうか?
 
と思えるくらい、面倒臭いですし、イメージ依存だと感じます。
 

・体調が優れない時の朝食は梅醤番茶か味噌汁のみが良い。
・食事は時々抜いても問題ないし、むしろ少食のほうが体に良い。
・甘い物(砂糖や果物)をあまり食べず、歯磨きをしっかりしていれば、虫歯にはならない。
・油はたくさん必要。
・タンパク質はたくさん必要。
・昔ながらの和食は日本人の体質に合っていて、体に良い。
・塩分は多く摂った方が体に良い。量は味覚に任せて味付け。
・穀類はしっかり食べるほうが良い。
・葛は体に良い。体を暖めて、治してくれる。
・健康と冷え改善のために、小豆昆布を毎日食べるべき。
・昼過ぎに出る熱は「陰性」の熱。
・子供は陰性体質だと思ったので、お菓子や果物を食べたら梅醤番茶を飲ませて中庸に戻す。
・飲み物は三年番茶が良い。
・玄米は毎日食べるのが良い。
・野菜を増やす時は、サラダを多めに。
・切り干し大根などの乾物、こんにゃくは、ヘルシーで健康的。
・ジュースは体を冷やすので飲まないし、子供にも飲ませない。
・果物は体を冷やすので食べないし、子供にも食べさせない。
・塩を抜いたり減らしたりしたら、陰性になるのでよくない。
・だるいのは陰性の症状。
・鼻血は陰性の症状。
・陽性の食べ物、飲み物は、浄血力があるので、どんどん摂るべき。
・肉・魚・乳製品からの栄養も少しは必要。
マクロビオティックは、体調が悪くなった時に利用する便利な対処方法。