糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ダイエットの正しい方法と間違った方法の基準とは?

よくダイエット方法についてですが、

 

「正しいダイエット方法を紹介します!」

「こんな方法は間違ったダイエット方法です!」

 

というような文言をタイトルに持ってきて、さぁ、頑張りましょうとか、気をつけましょうとかいいながら、色んな方法を紹介しています。

皆さんも、そういった情報を参考にしたりして実践していると思います。

 

ですが、ここで考えてみて欲しいのですが・・・。

 

ダイエットに「正しい」「間違い」というのはあるのでしょうか?

 

人間の身体は、食べた物によってつくられていきます。

その食べるものの割合によって、人間の身体の状態は変化していくという事になります。

当然ですが、どんな傾向のものを食べるかによって変わっていくという事ですね。

さて、私の考え方ですが、「ダイエット」と「ボディメイク」は別の物としています。

 

私がベースにしている考え方ですが、

「ダイエット」・・・健康を追求するもの
「ボディメイク」・・・数字を追求するもの

というものです。

 

trdschoolmm99.hatenablog.com

 

こちらの記事周辺を参考にして頂ければと思います。

多くのサイトを見てもこの2つをハッキリと区別していない所ばかりですし、読者や一般的な考え方でも、ハッキリと区別・線引きを出来ていないと思います。

ダイエット=やせる!
ボディメイク=筋肉をつける!

聞き取りをしてみた時は、だいたいこんなイメージを持っている人がほとんどでしたが、皆さんはいかがでしょうか?

 

やせるという事を目的とするのであれば、「ダイエットを目的としつつ、ボディメイクの要素も含む内容」となります。

また、体重は気にしなくても、健康な状態を維持したいというのであれば、「ダイエット」の割合は大きくなっていきます。

 

私の考え方ですが、ダイエットに正解も不正解(間違い)も無いと思います。

ただ、「ダイエット視点から見て、効率が良いか?悪いのか?」があるだけだと考えます。

なぜなら、食べ物を食べる事で、生命は維持できます。

その食べたものにより、身体も作られていきます。

その過程が長ければ長いほど、身体の構造は変わっていきます。

一つの例で、身長を挙げたいと思います。

江戸時代の平均身長は、男性で155cm~156cm

1945年の30代男性の平均身長は160㎝くらいです。
2015年の30代男性の平均身長は172㎝です。

news.livedoor.com

これは、江戸時代には動物性たんぱく質をほぼ食べる習慣が無い事が要因として挙げられます。

戦後は、牛乳(脱脂粉乳)を始めとして、以降も動物性たんぱく質を多く摂取する機会を得やすくなったため、変化しています。

よく、1980年前後の食生活が良いという話が上がりますし、前回までに話をしてきましたが、こういった体格の変化や社会情勢の変化については、全く触れられていません。

良い部分も悪い部分もあるので、ひっくるめての議論が必要なのですが。

 

それは、ともかく。

 

ダイエットは短期目標ではなく、長期目標です。

良くないと言われる食べ物を食べたところで、ただ、健康という目標へ繋がる道が、少し遠回りをするだけとなります。

 

なぜ、そのような食事が「間違い」という表現になってしまうのでしょうか?

そして場合によっては、「悪」という言葉を使っているのでしょうか?

「甘い物を食べてしまった。」という罪悪感を感じている人もいるでしょうが、なぜ後悔するのでしょうか?

こういった論調から、「罪悪感を感じないスイーツの紹介」とか、「正月の食事を無かった事にする方法」とか、「このメニューは、正月太りの免罪符になります」といった論調で、よく分からない方法を紹介しています。


なぜ、自分が食べたいと思ったものを食べて、「間違い」「悪」と評価しているのでしょうか?

そして、なぜ「(正解へと繋がるような)道は一つしかない」という表現をするのでしょうか?

色々な事をする事で、健康に繋がると思います。

現在の身体は、これまで食べてきた食事の積み重ねの結果です。

そこから、どれだけ変化をさせるのか?という事で、個人差は当然生まれます。

それだけ多くの個人差があるにもかかわらず、「正解は一つ」というような表現をするのはおかしいです。

変化を大きくしたいのであれば、大きく舵を変えないといけないです。

少しづつでいいのであれば、今の食事にプラスαするような生活でも良いと思います。

どれでも、正解だと思いますが、皆さんは違うのでしょうか?

そこから、どんな方法を選択しても正解・間違いという判断ではなく、効率が良いかどうかの検証になるだけだと考えます。

その繰り返しで、良いと思う方法を試せば良いだけだと考えます。

 

私自身も、「効率の良い方法」を実践し、考察・検証・模索し続けています。

一気に効率良く変えたいのであれば、ご相談はお待ちしていますが、方法論は一つではありません。

一つの行動に対して、間違いとか、悪いとかいう表現をするという事は、自己否定です。

そのような精神状態に持っていく・ミスリードするというのが、ダイエットに悪い影響を与えると考えます。

 

続くかな?

続かないかな?

 

とりあえず、ここで終了します。