糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

脳の栄養が糖質のみという事を刷り込まれるとこうなるという一例

糖質は美味しいものです。

美味しくないと、身体にとっては困ったことになるのです。
つまり、脳に栄養がいかないなど、人間の生死にかかわることになります。
だから、人間は糖質が美味しい!と、感じられるように身体は作られているのですよ。

 

恐らく、このテーマ最後の投稿です。

 

脳の栄養・エネルギーという話が、よく取り上げられます。

ブドウ糖のみが脳の栄養・エネルギーであること。
ブドウ糖を取ると、その後のテスト結果が良くなるとか、飢餓状態回復のために必要とか、基本的に、糖質を摂ると「すべての問題は解決!!」という様な考え方です。

 

ですが、この大前提が大きく間違っています。

 

脳の栄養・エネルギーというのは、「糖質(ブドウ糖)のみ」ではありません。

そもそも、脳は、2/3の脂質と、1/3のたんぱく質で出来ています。

そして、身体の中でエネルギーとして利用できるのは、「糖質」と「脂質」です。

三大栄養素の働きを簡潔にまとめている画像もありますが、

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こんな感じです。

サイトによって取り上げる項目がまちまちなのが、とても問題です。

何を取り上げるか、どう表現するかで、印象は大きく変わってしまいますから。

 

基本的には、糖質と脂質はエネルギー源で、なぜか脂質は「非常時の」という言葉がくっついています。

そして、糖質はエネルギーの働きしかしませんが、脂質(とたんぱく質)はエネルギー源でもあり、身体のターンオーバーを正常にする働きがあります。

 

ですが、糖質には正常にする力はありません。(あってもほぼ影響しないと考えています)

 

糖質のみをエネルギーとするのは、現在の所、赤血球のみです。

その赤血球に必要な糖質も、「糖新生」で、十分に補う事が出来ます。

という事が、私は「糖質を摂らなければ摂らない程いい」と主張する理由の一つです。

同じエネルギーをとるのであれば、ただのエネルギーだけで補うのではなく、身体のメンテナンスもしてくれる栄養素を含むエネルギー補給をする方が、絶対に良いと考えるからです。

つまり、エネルギーだけであれば、糖質・脂質どちらでも良いが、脳の大部分を占める脂質を摂取する方が、脳に必要な栄養素をより多く手に入れる事が出来ます。

 

また、糖質には血糖値を上げる作用が生まれます。

これが起きると、低血糖を引き起こし、眠気や精神的な不安や疲労感や空腹感を誘発します。

どちらにメリットがあるかは明白です。

にも拘らず、何故か「糖質だけが唯一の脳のエネルギー」という主張に固執して、「糖質は絶対必要であり、十分に摂取しないと駄目だ」とゴリ押ししてきます。


上記の彼女の主張の通り、「甘味」は人間にとって好ましいものとして感じる事は出来ます。

私も、ご飯は好きですし、寿司もチャーハンもラーメン・うどん・天ぷらなども好きです。

特に私も拒絶するつもりはありません。

 

ただ、糖質が過剰に含まれていると考えます。

私の根底では、「糖質を食べると眠くなる」という事がとても大きなデメリットになると考えています。

ですので、普段から摂取していると作業に支障がでるので避けるようになったというのが、糖質制限食を始めたきっかけです。

そのため、日中は基本的に食べません。

食べるのであれば、眠気が来ないでいいように、食事前後に運動をします。

夜も寝る前に食べると睡眠に影響が出やすくなるので、あまり食べないようにしています。

その結果、基本的に糖質を摂らなくなったという訳です。

で、夜食べる時は、「翌朝、太るだろうなぁ・・・」と思いながら食べます。

翌朝だいたい1キロ近く増加します。

ですが、その日に糖質を控えると、体重は戻ります。

 

これは、体重コントロールが出来ていると言っても良いのではないでしょうか?

 

あれ?長くなってきた。

次で最後にします。

 

次回は、「糖質量は必要であるが、必要量以上食べてはいけない」と主張するわりにはその必要量の根拠を示せてない事についてです。

 

 クリスマスイブですが、そんな事を感じさせない文章になってますね。

 

続きます。