思い込みが強いと解けないパズルで溢れている
前回の続きで、まとめです。
これをテーマに書いていた時、
「あれ?この人の主張通りだったら生のイカとかナタデココとかも噛み切れないから同じにならね?」
「かみ合わせが悪い人だったら、普段の食事でも噛み切れない事になるから、ほとんどが腐敗してしまうんじゃね?」
という様な事を思いました。
これらに関しては、この著者はどのように回答するんでしょうかねぇ。
さて、前回から少し話が変わりますが、ある質問箱の中で、
ホルモンは肌に良いと聞き、今日ホルモンを食べていて思った事です
噛み切れない部分の肉はそのまま飲み込みますか?
せっかく肌にいいと思ってホルモンを食べていても、吐き出したのでは意味がないと思いますが、歯で噛み切れない物を飲み込む行為は胃に負担をかけるのではないかと思いました
肌をきれいにしたいと思いますが胃に負担をかけたくありません
私は特に胃が悪いわけではないのですが、胃に負担をかけない心遣いをしています
噛み切れない肉は胃に負担をかけるだけでしょうか?
という問いに対し、
回答1
飲み込みます。
噛切れないホルモンくらいでは、さほど胃に負担はかかりません。
胃液って、かなり強いですから。
胃に負担をかけたくないなら、肉はやめた方がいいです。
肉の消化には最低4時間かかります。4時間も胃を働かせるのは酷です。
できれば2時間くらいで消化できるものがいいと思います。
回答1への回答
胃に負担はかからないのですね。あと胃液の存在を忘れていました。
肉は胃に負担がかかる食べ物なのですね。知りませんでした
回答2
ホルモンは肉より消化がいいので、それほど噛まずに飲み込んでも大丈夫です。
回答2への回答
飲み込んでも大丈夫なのですね。肉より消化がいいとは意外です。次回からは飲み込もうと思います
回答1の根拠は、消化に時間がかかるのが肉のため、避けた方がいいというアプローチをしています。
回答2では、消化の良さ比較で「肉<ホルモン」という根拠のようです。
回答1はまだ言いたい事がわかるのですが、回答2は、「肉というたんぱく質」と「ホルモンというたんぱく質」で、何が違うといいたいのでしょうか?
ホルモンと肉は別物なのでしょうか?
食品成分表では、肉類でホルモン系は「副生物」という扱いですが、だから違うという事なのでしょうか?
よくわからないです。
あと質問者の質問のなかで「胃に負担をかけないような心遣い」というのがありますが、いったいどんな根拠をもとに行動をしているのでしょうか?
とても興味がわきます。
「ホルモンを食べると、肌に良いのですか?」という所も気になります。
情報の根拠が良く分からないですが、これについては私も否定的ではないですが、この質問者の「ホルモン=肌が綺麗になる」とする根拠自体が気になります。
こういった理由なのかな?
面倒なのでリンクを貼っときます。
話を戻します。
胃は、基本的には、ほとんどの食べ物を消化・分解します。
胃液はペプシノーゲンと塩酸が組み合わさる事で、「ペプシン」という消化酵素となり、ペプトン(タンパク質が低分子のペプチドまで加水分解されたもの)まで分解されます。
噛む事で固形物を小さくする事は出来ます。
ですが、のどを通って胃に入ってしまったら、区別はありません。
胃の中でたんぱく質として消化・分解されていくのに、その原型を保ったまま小腸に送り出されるというのは、非常に考えにくいです。
消化出来ない食物繊維が多いと、そのままの形で糞便として排出される事はあると思いますが、それ以外は基本的に原型を留めていません。
それは、分解・消化されるからです。
また胃が持っている消化酵素は、たんぱく質と脂質に対応はしていますが、炭水化物には対応していません。
よく噛んだ方が良いというのは、唾液の中に炭水化物を分解する酵素(アミラーゼ)があるので、それだったら有効だと思います。(あくまでも消化という意味です)
胃には炭水化物の消化酵素は無いので、消化に時間がかかるというか、胃の中に長時間滞留してしまいます。
ですが、たんぱく質・脂質は、炭水化物よりも短時間で胃を通過していきます。
もし、「腐敗する」としたいのであれば、モツのような「たんぱく質」ではなく、「炭水化物」が腐敗するという方が、理にかなっていると考えます。
これまで、話をしてきましたが、引用したのはダイエットインストラクターと自称している人が投稿しているメルマガです。
ダイエットに関する活動をされているようですが、この人の元でダイエットにチャレンジしている人は、大丈夫なのかな?と、勝手に余計な心配をしてしまいます。
文章の中で「ツッコミどころ満載の質問」としていましたが、私も「ツッコミどころ満載の記事だな」と感じたので数回にわたり所感を述べてみました。
あと、自分もそう言われないでいいように、日々勉強と分析を忘れないようにしたいなと感じました。
以上です。