糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

脂肪依存症って、何だよ???

依存症には、色々なものがあると思います。

 

ある番組で、コレステロール関する話をしていました。

その中で、HDL、LDLの話や、LH比の話、中性脂肪の話が取り上げられていました。

テーマに沿ってなので、そうなるなと思いながら話を聞いていました。

不摂生な生活をしている人が、食生活をチェックして、医師からこうしなさいという番組構成です。

それもテレビ番組として一般的な流れだと思います。

その中で、こんな言葉が出てきました。

 

「脂質の多い食生活をしていると、中性脂肪が増加する傾向にありますよ」

「悪い油と、糖質が血管を傷つけているんですよ」


まぁ、一般的な解答だと思います。

その後、何の脈絡もなく、

 

「あなたは、脂が止められないようですね」

「脂肪依存症にかかっています」

 

という発言をされていました。


初めて聞きました。

「脂肪依存症」

脂肪には、依存症があったのか?

ネットで調べますが、そのような言葉はヒットしません。

脂質異常症だったら出てきますが、脂肪依存症という言葉は、簡単には見つからないようです。

 

「症」という言葉が付いている以上、病名でもあると思います。

言葉の定義としても、

「病気の性質。病気のようす。?「症状・炎症・重症・急症・既往症・狭心症不妊症・蓄膿(ちくのう)症・恐怖症」」

と出ます。

脂肪を摂り続けるという事により、脂肪摂取を自分の意志では容易にやめる事が出来ず、病気に繋がるといいたいのでしょうか?

おかしなことを言ってます。

 

脂肪は、身体にとって必要な栄養素です。

これは間違いないです。

必須脂肪酸という言葉もあるように、体の中で作れない脂肪酸もあるため、外部から摂取しないといけません。

ですので、必要です。

 

また、効率の良いエネルギー源でもありますし、人間の身体を作り、維持するためにも必要な栄養素です。

そして、依存症というのであれば、快楽の部分という部分と、悪影響の部分の二つの要素が存在するはずです。

 

依存とは、身体的依存を伴うもしくは伴わない、薬物や化学物質の反復的使用である。
行動的依存、身体的依存、心理的依存は物質関連障害の特徴である。

日本語ではアルコール中毒、薬物中毒のように、中毒と呼ばれることも多いが、現在医学用語として使われる物質の毒性に対する急性中毒、慢性中毒(Intoxication)は、依存症とは異なる。

関連の用語として嗜癖(しへき、英: addiction)とは、物質使用を繰り返し、使用量が増加し、使用できない状態となると重篤な症状を呈し、使用に対する押さえがたい衝動が高まり、身体的・精神的悪化に至る状態である。

渇望が生じている状態を「依存が形成された」と言う。依存は、物質への依存(過食症、ニコチン依存症やアルコール依存症といった薬物依存症)、過程・プロセスへの依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症、借金依存症)、人間関係や関係への依存(共依存恋愛依存症、依存性パーソナリティ障害など)があり、重大な精神疾患にいたるケースもある。

 

続きます。