糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

朝食論のまとめ(仮)(中編)

朝食推進派の論調ですが、一つのベースというか根本的な考え方があります。

 

最近忙しさに流されて、朝食を欠食する人が増えています。
「どうしても朝は食欲がない」「食べる時間的余裕がない」という理由が多いようですが、
本来朝食は1日のスタートの活力として、とても大切なものです。
欠食するよりは会社のデスクでも朝食を食べる習慣を持つことは大切です!
今回は特に1日の活力源となる「朝食」の効果的な時間を確認していきましょう。

朝食のおすすめタイミング
朝食の役割は大きく3つあります。
1.脳のエネルギー源(ブドウ糖)の補給
2.体温上昇による代謝の活性化
3.排便の習慣づくり

主食をしっかり摂って効率アップ
午前中の仕事の効率アップには、糖分をきちんと摂ることがオススメですが、 特に、脳のエネルギー源を長く安定して供給するためには、糖分の種類を意識することがポイントとなります。

糖類の中でも、砂糖(ショ糖)は血糖値の増減が激しく、脳へのエネルギー供給が 持続しにくいと言う特徴があります。

一方、ご飯、パン、麺などの主食は、糖分がでんぷんの形で含まれているため、消化吸収がゆっくりとなり、血糖値の上昇も緩やかになります。

特にご飯は粒食ですので、パンやめんに比べてさらにゆっくり消化吸収され、脳へのエネルギー供給が長時間持続するのでオススメです。

 


という感じで挙げられる部分です。

ご飯(米)が粒食だからゆっくり消化吸収され、長時間エネルギー供給が持続するとありますが、この上記の論調自体、私は否定的です。

ゴハンが粒だろうがでんぷんだろうが、食べたら30分後には血糖値が上昇し、下降していきます。

また、食物繊維や油の影響でゆっくり持続するのは事実です。

これにより、血糖値が高い状態を維持している事になります。

 

ここが問題です。

 

私は、血糖値が基本的には上がらない状態が正常だと考えます。

もし上がったのであれば、速やかに正常値に落ち着く方が当然良いです。

それなのに、高血糖状態が続けば続くほど、身体へ悪影響を与えます。

それを良しとする考え方をしている人が、とても多いです。

 

高血糖状態 = 身体にとってベストな状態」

 

とでも考えているのでしょうねぇ。

 


私は、血糖値は平常値こそ、健康的な状態だと考えていますので、そもそもの考え方が異なります。

食べるのであれば血糖値を上昇させない「肉・魚」といったたんぱく源摂取を進めるのですが、それも否定されます。

こういった部分から、私の考え方と「朝食推進派」の考え方は、対抗するものになります。

どちらかというと、「ファスティング」側に寄るのですが、こちらも全面的に賛成も出来ません。

ファスティング」という考え方(?)の範囲が、多岐にわたり過ぎて、定義しづらいからです。

 


私は、別に1日の食事回数が3食でも、2食でも1食でも、逆に6回とかでも問題ないと思います。

生活リズムと、取り巻く環境の中で「良いパフォーマンス」を得る事が出来るのであれば良いと感じます。


「国が推奨しているモデル」が、一日3食、基本的にコメを食べるという前提でしか考えていないため、このような対立や誤解や問題を生じさせている要因だと思います。

・一日3食で、炭水化物を摂らないモデル
・一日2食で、炭水化物を摂る摂らないのモデル
・一日1食で、炭水化物を摂る摂らないのモデル

こういったものを想定しないため、相手の生活環境・リズムを考えないで、「一日3食、米を食べて元気に過ごしましょう!」としか多くの栄養士は言えなくなるのだと考えています。

またファスティングダイエットでも、なぜか、「朝は酵素ドリンクを飲みましょう」と、3食食べる寄りの提案をしてきます。

排泄の時間と推しているにも関わらずです。

液体ならオッケーの考え方もあるようです。

「これで全てがわかる、ファスティングダイエット」というような本でもあれば、比較検討しやすいのですが、実践・推奨者は、いったい何をやっているのでしょうか?

実際にあるかどうかは、調べてないです。

例えあったとしても、ベースは糖質摂取を要するものしかないと思うので、私の疑問は解消できないと考えるからです。

あと、面倒だったので(笑)

 


う~ん、まとまらないなぁ。

次回で最後にしたいです。