糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

朝食論のまとめ(仮)

そろそろまとめようと思います。

 

「朝食を食べよう」という推進派と、食べないという選択をする「ファスティングダイエット」では、衝突がないのか?

という話をしてきたつもりです。

ファスティングダイエットの一部として実施されている「朝食抜き」「朝だけ断食」というものは批判されないかどうか?というものです。

ただ、この考え方も、「一日の食事回数は3回」という視点からみてのファスティングダイエットという事ではあるのですが。


この根拠として用いられる事が多いのが、

 

「時間栄養学の観点からも、朝は「排泄」の時間だから、食べない方がいいじゃない?」

 

という内容です。

ただ、内容・論調を見て思うのですが、得られる効果が「便秘改善」が一番になっているのではないか?というものが多いです。


人間は生理的に午前中は「排泄」の時間となるようにできているからだという。
身体から不要なものをしっかり排泄して、腸をきれいにし、しっかり休ませる。
朝食を抜き胃が空っぽになると、腸の蠕動運動が活発になり、排泄が促進される。
さらに、朝食を抜く半日断食を続けると、ある段階で腸に溜まっている「宿便」がどっさりと排泄されるようになる。
この「宿便」が僕たちの健康に悪影響を与える代表選手で、肥満や肩凝り、アトピー、それどころか原因不明の難病の多くの原因となっている。


私は、「宿便」というのは、「便を排泄できず、数日間腸内にとどまっている糞便の事。便秘が悪化・継続している状態」と考えています。

そのため、「便秘が起きなければいいだけ」と考えます。

上記の「朝食を抜いて胃が空っぽになると腸の蠕動運動が活発になる」とありますが、これには懐疑的な考えを持っています。

「胃」が空っぽだろうがなかろうが、腸の蠕動運動は行われています。(腸が空っぽなら蠕動運動は少ないかもしれませんね(私の仮説))

こう考えるのも、

 

「食べたか?食べてないか?」という論調に着目していて、「何を食べたのか?その結果どうなったのか?」という所に全く触れていない点


04:00~12:00 排泄の時間
12:00~20:00 栄養補給と消化の時間
20:00~04:00 吸収と代謝の時間

という話を取り上げているが、他の「栄養補給と消化」「吸収と代謝」の時間に食べなかったらどうなるのか?という比較検証が全くと言って良いほど取り上げられていない点。

 

最後に、夜勤勤務のような生活リズムを行っている人、日中寝ていて深夜に活動している人は、これに該当するのかしないのか?という点。

 

そもそも、身体の変化が、「8時間きっかり」(きっかりではないと思いますが)に、別々の行程へと都合よく変わっていくものでしょうか?

「ものを食べたら、そこから消化の時間が始まり、栄養が吸収・代謝されながら排泄へと向かう」

このように一連の流れの中で、色々な過程を経ながら行なわれるものでは無いのでしょうか?

そして、もし大きな影響を与えるのであれば、実践するしないで、どれだけの変化が生まれるのか?


こういった部分に触れないで話を進めているので、私自身は「時間栄養学が効果的な考え方だ」という論調を用いる事がなかなかできないのです。

ですが他のサイトでは、盛んに取り上げられているので、そういった人たちへのフォローや情報提供も出来ているんでしょうねぇ。

その部分を、ご教授願いたいものです。


基本的に、私もその部分はありますが、「情報の良いとこどり」です。

自身の主張をより効果的に見せるため、参照にしたり、切り取ったり、捻じ曲げたり(←最悪ですね)して、アピールしてきます。

私は普段から一日2食(だいたい12時間おき)と、お腹が空けば間食という生活をしているので、「広義のファスティングダイエット」を行っている事になると思います。

朝6時に起きて、だいたい朝10時くらいから遅くても13時までには食事をしている感じです。

時には15時が最初の食事の場合も有りますが(笑)。


ですが、私は朝食を基本的に毎日摂っています。

「ブレックファスト」という意味の朝食です。

「ブレックファスト」とは、「朝起きて、最初に食べる食事」の事ですので、一日中何も食べないという事はありませんから。

「ブレックファスト=朝食=朝起きて遅くても朝9時までに食べる食事」という考え方が根強いと、混乱を与えるかもしれませんね。

 


まとまらなかった。

次回で一応完結予定ですが、どうなる事やら。