私が抱いている「ファスティングダイエット」に関するネガティブなイメージ
前回の続きです。
私は好ましいイメージを抱いていない「酵素ドリンク」という健康食品を併用する事で、より効果的であるという論調をするファスティングダイエットは多いです。
そのため、ファスティングダイエットで酵素ドリンクを推せば推すほど、私は不信感が大きくなってしまいます。
なぜ、糖質たっぷりの「酵素ドリンク」が有益なのでしょうか?
私は、この疑問を拭えません。
以前にも触れましたが、短絡的に考えるとファスティングダイエットは、「飢餓状態」を作り出す行為です。
これと似た、より深刻な状態として、「リフィーディング症候群」というものがあります。
私は、以前にもよく取り上げているのですが、
リフィーディング症侯群とは,広義の飢餓状態にある低栄養患者が,栄養を急に摂取することで水,電解質分布の異常を引き起こす病態の総称であり,心停止を含む重篤な致命的合併症を起こすことがあり細心の注意が必要な病態です.
発症機序は,急速なグルコース投与に伴う急激なインスリンの分泌による,グルコースとリン, カリウム, マグネシウム, 水分などの細胞内への移動による電解質異常であり,もともと飢餓のため必要な電解質が不足していることが追い討ちをかけます.
最も危険なのは,リンの低下で,クエン酸(TCA)回路が機能しなくなることで,呼吸筋麻痺や急性心不全を引き起こします.
また,それ以外にも低カリウム血症,低マグネシウム血症,ビタミンB1欠乏症などの結果,不整脈・振戦・感染症・Wernicke脳症などの多様な臨床症状を呈します
少し専門的に話をすると上記のようになるのですが、簡単に言うと、「飢餓状態」の時に糖質をごっそり摂ると、身体が拒絶反応を起こし、最悪死に至るという内容です。
一般的に言われるファスティングダイエットでは、このような事は起こりえないと思います。
ですが、糖質制限でもこのような事は起こりえないのですが、こじつけて否定されるんですよねぇ。
仮に、「酵素ドリンクを飲んでいるから大丈夫」というのが理由となるのであれば、「酵素ドリンクを飲んでるのであれば、飢餓状態を作り出せて無いじゃん」と言いたくなるのですが、私の強引なこじつけとなるのでしょうか?
また、飢餓状態となると、身体はSOSを出しているサインとも話しているドクターもいます。
糖質(身体にとっての燃料)が少なくなれば、身体の体温は下がってしまいます。
ということは、基礎代謝も低下してしまうというとのこと。つまり、痩せるどころか、更に太りやすい体質になってしまうということです!
たとえ、一時的に体重が減ったとしても、長い目で見ればむしろ太りやすくしてしまう…。糖質が空の状態が続くと、いつまで続くかわからない糖質不足(飢餓状態)から守るため、カラダは、運動をしてもできるだけエネルギーを使わずに脂肪として蓄えようとしたり、少しの食事で脂肪を多く蓄えようとしてしまう=省エネ体質になってしまうのです!!
以上は、糖質制限食反対派が良く用いる論調の一つです。
まず「糖質が空の状態」という表現が良く分かりません。
糖質(血糖値)が30以下になれば人は死んでしまいます。
そうならないで良いように、身体の中で血糖は作られています。
上記でもあるように、糖質が少なくなれば、身体の温度は下がって、基礎代謝の低下にもつながる!
という事であれば、ファスティングダイエットでも、普段よりも糖質摂取を抑えるため、身体が飢餓状態となり、基礎代謝も下がって脂肪も燃えにくくなり、痩せにくくなるのでしょうか??
こういう論調を、やろうと思えばあてはめる事が出来るのですが、なぜかそのような主張をしている人を、私は見た事がありません。
不思議ですねぇ。
酵素ドリンクで糖質を摂っているから大丈夫なのでしょうか?
糖質制限が効果を出し続けていると、何か不都合なことがあるから、糖質制限だけを叩いているのでしょうか?
謎は深まるばかりです。