糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ファスティングダイエット推進派のドクターの話

「断食は、『ダイエット』と、カラダの『浄化・リセット』」という大きく分けて2つの目的で行われます」

ダイエット目的で“何も食べない系”断食を行うと、多くの場合、体脂肪だけでなく、体の水分や筋肉が減少。
基礎代謝の低下を招き、一時的な体重減少にはなってもリバウンドしてしまうことが多いと話す。
また、脂肪が燃えてなくなるためにはビタミン、ミネラル、タンパク質といった栄養素が必要不可欠であり、食べない系断食は効率良く脂肪が燃えないという意味でもダイエット効果は期待できないという。

院長が推奨するのは、後者のカラダの「浄化・リセット」、つまり「アンチエイジングのための断食」

「断食は、今でこそ特別なものになっていますが、人類の長い歴史は“飢餓”との闘いでした。
丸1日どころか、1~2週間絶食に近い日が続くことも珍しくなく、その間、当然胃袋は空の状態。
つまり意識せずとも消化管が空になる機会が普通にあることが、人体にとっては正常な状態だったのです。
しかし、今では本当の空腹感を覚える前に『お昼の時間になったからランチをとろう』といった食事サイクルが当たり前になっている。
食物が常時胃腸に残っている現代のような状況は、消化管の機能を低下させ、自律神経系にも悪影響を与えてしまう恐れがあるのです」

自律神経は、消化管や満腹中枢に深く関わっており、代謝やホルモン、免疫を統括している。
そのため、自律神経が整うと代謝が良くなり、体が活性化する。

「人によっては、たまっていた疲労感がとれたり、肌がきれいになったり、便秘改善といった相乗効果が見られるほか、プチ断食を繰り返すことで、代謝が改善したり、少食癖がついてやせやすい体になることもある」
「通常の食事療法や運動療法だけではやせにくくなった」「いつも疲れがたまっていてだるい」など、自律神経の乱れが疑われる人や、食べすぎが常態化していわゆる“胃袋が大きくなってしまった”状態の人には特におすすめだという。 

 

style.nikkei.com

2015年8月31日付記事のようです。

全部を貼り付けているとキリが無いので、リンクを貼り付けました。

割愛します。

 

方法論云々の部分は、次回以降に回すとしますが、まず、概念部分についてです。

「食べ過ぎ」というよりも、「食べる」という行為で、消化管に負荷をかけているというのは、理解はできます。
その理由を話し出すと少し長くなるので置いておきますが、まずは「自律神経」についてです。

このドクターは熱く語られていますが、自律神経は、

「満腹状態だったら、自律神経に悪影響を与えるのですか?」

「空腹状態だったら、自律神経に良い影響を与えるのですか?」

自律神経失調症の人に、断食を行なったら改善するのでしょうか?」

という事にまず着目したいと思います。

 

自律神経失調症という様な言葉があったり、症状があるのは皆さんもご存知だと思います。

整っていた方が、快適に生活が出来やすくなるとも思います。

ですが、一般的(?)なサイトには、自律神経の乱れの原因として3点挙げているものがありました。

自律神経の乱れの原因1:昼夜逆転による生活リズムの乱れ

自律神経の乱れの原因2:精神的や身体的なストレスを感じている

自律神経の乱れの原因3:疾患が原因の乱れ

 

原因を解決する事によって乱れも正常に変わっていくと思うのですが、断食を行なう事で、自律神経というのは乱れが整いやすくなるのでしょうか?

どれほどの影響を与えるのでしょうか?


また、

自律神経失調症の治療法

症状・タイプなどにより、身体と心の両面に働きかける治療、生活環境を整えるなどのことを行う必要があります。
体質・性格・ライフスタイルの歪みにも注目して見直し改善することが必要です。

自律訓練法などによるセルフコントロール
薬物療法
カウンセリングなどの心理療法
指圧やマッサージ、整体、鍼灸、ストレッチなどの理学療法
音楽療法アロマテラピーなど五感に働きかける治療法
自己管理によるライフスタイルの見直し


自律神経失調症を抑える食事

ビタミンB群は神経の働きを正常に保つ働きがありますが、強いストレスが続くと急激に消費されます。
また、ストレスが加わると、副腎皮質ホルモンを分泌して全身の抵抗力を高めます。この合成に欠かせないのがビタミンCですから、普段からビタミンCをたっぷり摂ることが、ストレス対策になります。
ビタミンAやEも、自律神経をコントロールし、症状を緩和させる効果があります。
また、カルシウムはイライラを鎮め、不眠解消の効果があります。

 


他のサイトでは、このようなものがありましたが、断食をするのと抑える食事をするのでは、どちらが効率良く改善出来るのでしょうか?
それとも、「自律神経の乱れ」と、「自律神経失調症」とでは、考え方が別なのでしょうか?

 

続きます。

次回は、胃袋が大きい小さいの話からスタートします。