丸一日以上行なう本格的な「断食」について
前回の続きです。
ファスティングダイエットの内容に触れていきます。
前回までは、「プチ断食」という事に触れましたが、それは「置き換えダイエット」のようなものでした。
そして「断食」ですが、これは宗教的な意味合いが強く、有名なのはイスラム教の「ラマダン」という教義です。
イスラム教徒にとって修行のひとつであるラマダンには、自身の信仰心を清める目的があります。
さまざまな欲を捨て、絶対の神への献身と奉仕に没頭する期間。
そのため、食欲を絶つほか、そのほかの禁欲も課せられます。
名前だけでも知っている人は多いのではないでしょうか?
飲食禁止
ラマダンとは断食を伴う修行であり、飲食は一切禁じられます。
とはいえ、約1ヶ月の間ずっと飲まず食わずでというわけではなく、期間中の日の出から日没までの時間に限ります。
平均的には、朝5時半前後から夕方の5時前後にあたるそう。真夏でもラマダンにあたる時間に飲み物を飲むことはできません。
日の出前にしっかり水分をとるか、日没まで脱水症状にならないよう、個別で対策します。
という事で、「飲食禁止」とは言うものの、太陽が出ている時間だけ飲食をしないという事で、一日中決して飲まず食わずという訳ではありません。
私が厳しいなぁと感じたのは、サッカーの国際試合の日程とこのラマダンの時期が重なったため、その国の選手は水分補給が出来なかったという事がありました。
教義でもあり、サッカーという注目を浴びるスポーツの中で、もし水分補給をしようものなら「教えに背いた」という事になってしまうのでしょう。
せめてナイトゲームにしてあげれば良かったのにと感じました。
という訳で、ラマダンによる食事間隔というのは、だいたい12時間をあける程度になります。
詳細が書かれてなかったので分かりませんが、恐らく一日2食。
日の出前と日没後に食事を摂ると思います。
ふと気づきました。
私は基本2食で、だいたい12時間おきに食事をしています。
私は知らないうちに、なんちゃってラマダンを行なっている?!
水分は補給していますから、なんちゃってです。
いや、「プチ」ラマダンですね。
話を先に進めましょう。
まず、サイトの中で主張している大前提ですが、
基本的に、心身ともに健康な人以外は、断食ダイエット修行を無理して行うべきではありません。
本来断食とは、心身ともに健康な修行僧が行ってきた修行の1つであり、健康回復や美容目的、ダイエット目的で行われてきたものではないからです。
とありました。
言いたい事は分からなくは無いのですが、では、対象となる人はどのような人になるのでしょうか?
「ダイエット」という言葉が付く以上、「健康になるという結果が目的」としている人が行う行為のはずです。
それなのに、「心身ともに健康な人以外は、無理して行うべきではない」というのは、矛盾しているのではないでしょうか?
そもそも、現状で心身ともに健康なら、断食ダイエットをしないでしょうし、そういう人は、どれくらいの割合で存在しているのでしょうか?
不健康な人を門前払いしているような印象を受けますね。
1日断食は、休日などを利用してできる、簡単なプチ断食。
1週間のうち、自分で決めた1日を、朝起きてから夜寝るまで、水分以外は一切何も摂らずに過ごす方法です。1日断食のポイントは、お家でのんびり過ごすことです。週末のお休みなどを活用して、丸1日のんびりできる日をつくりましょう。
1日断食の基本は、水以外は一切何も摂取しないことです。
朝起きてから夜寝るまで、何も食べてはいけませんが、用意しておいた水を体調に合わせて補給してください。もちろん、あたたかい白湯でもOKです。その日は、ゆったりとした気持ちでのんびり過ごすことがポイントです。
私は、この意見には反対です。
のんびりとした時間があったり、ゆったりとした時間があると、食事の欲求が強くなっていきます。
何かに拘束される時間が無いからです。
これまでの生活で、休日には食事やテレビ・娯楽で楽しむという習慣を身につける人が、急にその一つを奪われたら、ストレスが生まれるに決まっています。
何もする事がない時間を過ごす中で、一つの習慣を奪われるというのは、とても重いものになります。
意識しだしたら、それしか考えられなくなり、とんでもないストレスになります。
やるのであれば、「行動が制限されるような環境下」でする方が、やりやすいと考えます。
例えば仕事のある日のように、強制的に時間的な制約が生まれるような環境です。
仕事をしていると、その作業時間・業務時間は、食事をする事が出来ません。
昼休みに我慢をすれば良いだけになります。
残業まで生まれるようなら、12時間とか、あっという間に過ぎ去ってしまいます。
途中で当然、強い空腹を感じると思いますが、ピークを過ぎると気にならなくなります。
ポイントは、この最初の強い空腹を乗り越える事が出来るかどうか?という部分が大きいと考えます。
その時点で「食事をする事が物理的に出来ない状況」と、「身体的な拘束がなく、自由に選択できる状況」では、圧倒的に後者が欲求を払いのける力は弱いと感じます。
何かしらの作業をしていて、気付いたらいつもの時間に食事を食べていないが、「食べなくてもよくね?」という状況というのは、経験したことがあるのではないでしょうか?
ラマダンの期間の人たちも、昼間は仕事や日常を過ごしています。
何かをしている方が、気がまぎれるのではないかと考えるのですが、いかがでしょうか?
1日断食は「1日だけ固形物を摂らない」という断食ですが、その日に突然思い立って実践するというのでは効果が出にくくなります。
プチ断食前の準備は、前日のお昼ごろから始めるのが理想的です。前日のお昼から、ジャンクフード、油っこいものを避けるようにしましょう。
また、食事の量も少なくしなくても構いませんが、「これからしばらく食べられないから」と食いだめはしないようにしましょう。
準備というのがよく分かりませんが、
前日の昼食からジャンクフード・油っこいものは食べてはダメという事のようです。
ですが、食いだめをしないというのは分からなくも無いのですが、なぜ、「ジャンクフード・油っこいものがダメ」なのでしょうか?
「健康そうなイメージ」を追求している結果なのでしょうか?
他のサイトでは、前日の朝食と昼食は普通の食事で、夕食は「普段の半分の量の食事」という方法論がありました。
明確な根拠がないため、判断のしようがありませんね。
続きます。