糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ダイエット方法紹介の最後です

からあげダイエット

 

ポイントは脂質
ダイエットと言えば脂質を完全にカットするイメージがあるが、適度な脂質の摂取は必要
脂質は、摂取すると効率の良いエネルギーになるため、代謝がアップして体脂肪が燃えやすくなる
基礎代謝が低い原因は、過度な食事制限を繰り返し、筋肉量が低下したため
運動不足で代謝が低い人には唐揚げダイエットがおすすめ(※体質により個人差があります)
大事なのは食べ方
①ナイフとフォークを使い、1㎝大に切って食べる
②30回噛んでから飲み込む
基本はMEC食
肉200g、卵3個、チーズ120gに適度な野菜を食べる

 


私にとっては、四つの中では一番身近なダイエット方法です。

脂質を積極的に摂るというのは賛成です。
必須脂肪酸という言葉もあるように、脂質を摂取しないと、身体の状態やバランスは崩れやすくなってしまいます。
また、噛む回数を増やす工夫と、食事時間を長くする工夫を取り入れています。
基本はMEC食という事で、糖質摂取を抑えるため、体脂肪燃焼効率は高まると思います。
脂質の量には言及していませんが、脂質・たんぱく質を中心とした食事内容になっていきます。
MEC食という事もあり、肉・卵・チーズと、食べるものもg数表示とともに、食事内容の条件・ルールというのが、一番ハッキリと明記されている方法であると感じます。

 

この中で解説が無くて残念だったのが、MEC食についての内容解説が浅かった事です。

そしてMEC食で、なぜ糖質に触れないのかというのが一番残念な所です。

 

基本的には、MEC食は糖質摂取が必然的に減少します。
血糖値の変動についての言及は、「豆腐一丁ダイエット」で話したからスルーしたのでしょうか?
そして、MEC食を取り上げて、糖質制限食を取り入れてない事も不可解です。

 

糖質制限食とMEC食は似ています。

 

そんな事を言うと、MEC食信者からは反発の声があるかもしれませんが、似ています。

違いはというので良く挙げられるのが、

・一口30回噛む事
・肉・卵・チーズを食べて、足りなければもっと食べていい
・食べるものに制限がない(糖質制限食では、カロリー摂取目安有)
糖質制限食は、糖尿病治療のためのものであるとMEC食側では主張
・MEC食は、予防医療であると主張

・脂質摂取量について言及しない方がMEC食、基準があるのが糖質制限

 

という感じです。

糖質制限食はきっかけは糖尿病治療ではありますが、MEC食同様、普段の食事として選択しても構わないものです。
そういった意味では、MEC食と同等です。
実際、私は糖尿病では無いですが、糖質制限を実践しています。
その結果MEC食に近いような事も行っています。

「制限がない」という表現の仕方は少し微妙ですが、お腹いっぱい食べる事が出来るという事も、糖質制限と共通しています。

 

厳密なルールの違いとしては、たんぱく源の摂取の時に、一口大の大きさにする事と、30回噛む事。
そして、糖質制限では、MECにこだわらず、多くのたんぱく源の種類を摂取する事が出来る事でしょうか。

 

MEC食について話すうえで、不思議でもあり残念なのが、なぜか糖質制限との対立感情が生まれているという事です。

ルールがあるのは当然だと思いますし、その違いを主張するのは、大いに結構であると感じます。

ですが、なぜか糖質制限食を下にみるというか、敵対心すら生まれているような書き方・表現をしている人は少なくないです。

なにか、アイデンティティの部分といった感じの感情が沸き上がるのでしょうか?

 

私自身としては、色んな手法にメリット・デメリットがあるので、それぞれの良い所を吸収して高めあい、それぞれのライフスタイルに合うものを選ぶための選択肢が増える事は、とても素晴らしいと考えます。

それなのに、ちょっとした事で宗教戦争のようなものを生んでも、不毛であると思います。

 

これまでの長い期間、カロリー制限が中心となっていましたが、それ以外の選択肢がどんどん生まれています。

これは素晴らしい事です。

互いに良い所を補完しあい、普及を行なえばいいと思いますが、理想論でしょうか?

 


こういった感じで、4つのダイエットの紹介方法についての所感を書いてきました。

 

次回は、それぞれがどのような食事をしていたのかについて、そして、どのように番組を進行していったのかについての話をしたいと思います。