糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

検証内容が詳細に語られないダイエット番組の現状

前回の続きで、某番組で紹介されたダイエット方法についての話を掘り下げていきます。

 

ダイエット方法として、4つが紹介されていました。

 

 

豆腐一丁ダイエット(満腹感たっぷり)

 

朝食のご飯を豆腐に置き換える手軽にできるダイエット
炭水化物を食べ過ぎてしまう人に向いている
最大のメリットが、空腹感を抑えられる事
炭水化物だと急激に血糖値が上がるが、豆腐の場合は急激に上がらないので、お腹が極端に減りにくい
空腹を感じる一つの理由は、血糖値の急激な低下
お米などの炭水化物は、血糖値の変動が激しい
でも、豆腐などのたんぱく質は血糖値の変動が緩やかなため、お腹が減りにくい
食後4~5時間は、満腹感が持続(※体質により個人差があります)
朝食で食べると、昼食の食べ過ぎを抑える事が出来る

 


腸内フローラダイエット

 

腸内環境を整えてやせやすい身体づくりを目指す
ポイントは食物繊維
取り方にコツがあり、水溶性食物繊維と脂溶性食物繊維の2つの働きによって、はじめて大きな機能が期待できる
不溶性食物繊維
豆類・根菜類に多く含まれ、水に溶けないまま腸壁を刺激し排便を促す
水溶性食物繊維
海藻類などねばねばした食材に多く含有。腸内の有害物質の吸収を抑制
不溶性食物繊維:水溶性食物繊維=2:1で摂取すると、腸内環境を整えやせやすい身体になる
便秘に悩んでいる人におすすめ(※体質により個人差があります)

 


ヘルシースナッキングダイエット

 

朝・昼・版の3食の間におやつを食べるダイエット法

我慢しないでカロリーコントロール出来るというのが、最大のメリット
朝・昼・晩の3食は腹八分目に抑え、食事と間食の間隔は3~4時間にする
7時・10時・13時・16時・19時のように食事を5回にして空腹状態を作らない
一食の食べ過ぎを抑えつつ「食べられない」ストレスも軽減
非常に体重が変動しやすいタイプであり、精神的にも肉体的にも心理的にも無理をさせないようなダイエット
ストレスで食べ過ぎる人には、ヘルシースナッキングがおススメ(※体質により個人差があります)
ちなみに海外では、ミランダ・カーなどの有名モデルも実践しているとか

 


からあげダイエット

 

ポイントは脂質
ダイエットと言えば脂質を完全にカットするイメージがあるが、適度な脂質の摂取は必要
脂質は、摂取すると効率の良いエネルギーになるため、代謝がアップして体脂肪が燃えやすくなる
基礎代謝が低い原因は、過度な食事制限を繰り返し、筋肉量が低下したため
運動不足で代謝が低い人には唐揚げダイエットがおすすめ(※体質により個人差があります)
大事なのは食べ方
①ナイフとフォークを使い、1㎝大に切って食べる
②30回噛んでから飲み込む
基本はMEC食
肉200g、卵3個、チーズ120gに適度な野菜を食べる

 


こんな感じで紹介されていました。

 

基本的には、「空腹を我慢しない」「空腹状態を作らない」ような状態を作り、ストレスをためないようにしたり、ダイエットが持続するようにしようという紹介の仕方をしています。(腸内フローラ以外が該当)

 

からあげダイエットの紹介の中で当然のようにMEC食と表現されていましたが、それについての説明は上記以外にはありませんでした。

 

便秘で悩んでいる人にという事で、食物繊維をとるというような事を紹介しています。
腸内環境を整えるという意味では有効だと思いますが、果たして、食物繊維だけで便秘の改善が出来るのでしょうか?
このダイエットを実践する人が、腸内の善玉菌が「0」と紹介されていて、この方法がピッタリだという説明はされていました。
ですが、特に便秘が改善したかどうかについての紹介はありませんでした。

 

便秘と食物繊維の関係性についての考察は、以前に投稿したのでそれらを確認ください。

 

 

 

 


さて、それぞれで良いダイエット方法に見受けられます。

もっともらしい説明がされていますので、どれも有効的な手法であると感じやすいと思います。

長くなってきたので次回にしますが、これらのダイエット方法がどのように紹介されたのか?

そこに着目しながら話を進めていきたいと思います。