ダイエット番組が与えるイメージ戦略
先日、某番組で
「ダイエットして、イケてる女子になろう!!」
というようなものが放送されていましたので、途中ですが私なりの所感を書いていきたいと思います。
私のブログはこんな感じでやっています。
申し訳ありません。
2カ月間という期間で目標値を設定し、どれだけ「イケてる女子」(?)になれるかという事を競い合っていこうという感じの主旨のようです。
ダイエットしている女性をクローズアップして、合宿をしたりして、最後は人気投票のような事をして誰が一番になるのか??という感じです。
クローズアップされるのは、
どれだけハードな運動を必要とされるのか?
参加者の過去の歴史
参加者達同士のぶつかり合い
といった事が中心です。
私が着目する食事内容については、最初の方でどんなダイエットをするのかという内容説明をした後は、ほとんど触れる事がありませんでした。
とても残念です。
どうせやるんだったら、毎食どれくらいのものを摂取しているかを放送すればいいのにと思います。
それをやる事で、ダイエット食とイメージしている「ヤバい割合の食事」をしている人の参考になると思うからです。
放送する事で、
「私の食事は、良くないんだ」
「こんな食事を真似すれば、可能性は高くなるんだ」
というような、参考資料となる可能性が高まるからです。
ですが、そういった事を中心に番組が出来上がる事はありません。
「人間同士の感情のぶつかり合いの方が、数字が稼げるから」
ではないでしょうか?
テレビの目的が、「視聴率を高くして、局の利益につなげる事」だからだと思います。
毎食の食事を淡々と流しても、数字が取れないと考える傾向にあるからだと思いますが、どうでしょうか?
色々と理由があるのかもしれませんが、なかなかというか、食事をメインとした番組を見た事がありません。
「ダイエットをする」
という事にあたり、必要なものとして、
「運動+食事制限」
というものをイメージする人は多いと思います。
私も賛同です。
方法論としては当然挙げられる手法であると思いますし、効果は得られやすいと思います。
ただ、一番誤解されやすいのが、「食事制限」の部分です。
人によってはカロリーを下げればいいんでしょ?と考える人もいますし、甘い物を控えればいいんでしょ?といって中途半端になったりします。
中には、「これだけ食べればOK」と、単品だけを食べ続けるような事をしたりします。
制限という言葉をどうとらえるかで、結果が大きく変わっていくわけですね。
非常に個人差が大きい言葉であると考えています。
例えば、
「なんでキャベツしか食べないの?」
とか聞いても、返ってくる答えは「テレビでやってた」「ネットで紹介されてた」といったものばかりです。
決して、「ダイエットに成功するから」という確信があるわけでもなく、「ダイエットに成功した人がいいと言っていたから」という何となくの理由で選択しています。
色んなダイエット方法があると思いますが、現状の状態によっては、目的が果たせる人と、果たせない人がいると思います。
基本的に、テレビやネットでの提供されている情報は、「色んなものをそぎ落として、残ったのもの」という事が大半です。
本当にキャベツだけしか食べたかもしれないです。
普段の食事の割合をキャベツ多めにしていたのかもしれません。
この2点には大きな違いがありますが、結果的には「キャベツダイエット」という風にくくられます。
私は、後者の方がまだましだと思いますが、それでもまだまだ情報は不足しています。
キャベツ以外の「普段の食事」にも、個人差が大きいからです。
この普段の食事が、「糖質中心」なのか「糖質制限」であるかによっても、大きく結果が変わってきます。
こういった細かい部分を確認しないまま、「良さそうなイメージ」だけを聞きかじり、「キャベツを食べればいいんでしょ?」という結果に繋がって、「ダイエットに失敗した」という事を繰り返す人は多いと思います。
で、ダイエット自体を諦めてしまう結果となります。
そんな人は、いつまでそういう事を繰り返すのでしょうか?
ちなみに、キャベツダイエットをするメリットで、こういうものがあります。
キャベツにはビタミンUが含まれている
キャベジンとも呼ばれ、胃酸分泌抑制・胃粘膜代謝アップ・健胃作用あり
という事を聞いた事があるでしょうか?
これは本当でしょうか?
事実として含まれているのは分かりますが、この効果を、キャベツを食べただけで得られる・実感できるのでしょうか?
キャベジンという薬品がありますが、これは「医薬品」です。
MMSC(メチルメチオニンスルホニウムクロリド)がこれに該当するのですが、150mg配合されています(1日分6錠当たり。毎食後に2錠ずつ服用)。
とすると、1回あたり50㎎です。
キャベツにどれくらい含まれているか?
100gあたり、350μgです。
350マイクログラムです。
1000マイクログラムで、1mgです。
50mgのMMSCを得る為に食べないといけないキャベツの量は、約14200gとなります。
これで、本当に修復作用・健胃作用がありますよと言えるのでしょうか?
成分として含まれるのは知っていますが、普段食べる量で、その作用が期待できるのでしょうか?
胃のムカムカがあって、「キャベツを食べたら胃がスッキリした」という人は、どれだけいるのでしょうか?
私は感じた事はありません。
無意味だという事はもちろんありませんが、「凄くいい」とアピールできるようなものでは無いと思います。
こういった考え方が受け入れられる現状であるから、困った事が起きやすいのも事実です。
当然、「食べても意味がない」とは言いませんが。
こんな感じの事を私は「イメージ戦略」と位置付けますが、皆さんはどう感じますか?
次回は、番組で紹介されたダイエット手法と表現の仕方について触れたいと思います。