糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

健康的な食とは何か?

タイトルが壮大な感じになっている気がしないでもないですが、前回の続きです。

 

私自身はラムしゃぶを食べるという選択は悪くは無いと感じるのですが、周囲から叩かれてしまっている人の話です。

 

今回の件では、2つの要因が絡んでいるような気がします。

 

まず、栄養士としての視点で話をします。

食事内容の「ラムしゃぶ」についての話は前回に行ったので、そちらをご覧ください。

次に、「夜遅くに食事をする」という行為についてです。

 

「ラムしゃぶ」という事なので、食事の内容は、

・ラム肉
・えのき
・春菊(?)

画像で確認出来るのはこれだけでしたが、他にも一般的なしゃぶしゃぶとしては、

・白菜
・しいたけ・しめじ
・豆腐

といったものがあげられるでしょう。

基本的には、「高たんぱく・低糖質」です。

悪くないと思います。

画像の端っこにイカの握り寿司3貫が写っていましたが、それは見ない事にします。

 


私自身も寝る前や寝る直前に食事をします。

最初はつまむ程度のものであっても、それが刺激となりモリモリ食べる事もあります。

その結果、翌朝の体重変化はどうなるか?


ほぼ変わりません。

 

前日よりも500gぐらい増えたり減ったりしますが、2㎏とか増える事は、まずありません。

糖質を避ける食事内容だからです。

私のプログラムに参加している人にもアドバイスしているのですが、寝る前に食べたからと言って、必ず体重が増加する訳ではありません。

時間は関係なく、太りやすい物を食べたかどうかによって、結果が変わるだけだと話を伝えています。

 

 

そもそもですが、栄養学の根底には以下の事が挙げられると思います。

「食事を通して、その人が望む姿に、健康的に変化させていく事」

目的のためには、食習慣の変化が必要です。

これがスポーツ選手であれば、健康的の優先度が、少し低下する事もあるかもしれません。

 


今までの生活習慣が良くないからこそ、身体のバランスが乱れてしまっているという事になります。
そして彼は、糖尿病・腎疾患・肝疾患という症状が表面化もしています。

そんな彼が、食事内容を少し変えるだけでは、今までの蓄積(負債)があるので、健康を取り戻す事が出来る訳がありません。

教育入院で、どんな教育を受けたのか?

大きく気になる所ですが、服薬を必要とせず、食事だけで治療を行なおうというのであれば有効的な食事です。

後は、どれだけ継続し続ける事が出来るか?という部分が大事だと思います。

 


この行為に対して、残念ですが、ほとんどはネガティブな反応が返ってきています。

恐らくですが、

 

・深夜に食事をしている事
・外食を行なっている事
・肉のようなカロリーの高い物を大量に食べている事

 

というイメージ先行の理由と、今までバッシングばかりだったので、その延長上にある事も含まれていると思います。

ネガティブな反応をする人は、どんな食事をしろと言っているのでしょうか?

・規則正しく3食の食事をする
・自炊をする
・低カロリーの野菜中心の食事をする

こんな感じでしょうか?

カロリー制限食に近い考え方だと思いますが、どうでしょうか?

 

 

批判するのは良いのですが、代替案を提案してくれなければ、議論になりません。

私もイメージの域を脱する事が出来ないので、ネガティブな意見に反論する事はできませんが。


ちなみに、コメントの中には、「糖質制限をしているから良い」というものが、1、2件ありました。

嬉しい限りです。

バッシングしてきた延長上で批判をするのも良いのですが、本質部分にも注目して欲しいなぁと感じました。