花粉症によい食べ物
この時期になると、色々な情報が紹介されます。
ヨーグルトが良いとか、納豆が良いとか、発酵食品がいいとか・・・。
こういう話題だったら、このブログでももっと早く話しておいた方がいいのですが、数日食べたところで花粉症が改善する訳がありません。
ですので、こういった話は、症状が出てからではなく、出る前から日常的に摂取する事が大前提なので、この話は来年度のハイシーズンに向けて、参考にしてほしいという位置づけで進めていきます。
日常的に摂っていたからといって、症状が出なくなるという訳でもありませんので、気休め程度と思っていただければ良いと考えています。
さて、私はある番組で、花粉症に良いと言って紹介している食材を見ました。
今回は、「シソの葉」で、こんな感じで紹介されていました。
「シソの葉に含まれる「ルテオニン」と呼ばれるポリフェノールの一種なのですが、これが、アレルギーのもととなるヒスタミンを抑制してくれるというのが、研究で分かりました。
アレルギーに効果的なシソを使ったレシピをご紹介!」
1日分
青じその葉 20枚
オリーブオイル
クルミ 6粒程度
にんにく 一片程度
塩
(グラム数は書いていませんでしたので、目分量です。)
これをミキサーにかけて、クラッカー・パン・野菜スティックにつけて摂取する事が必要
100gあたりの含有量も、
パセリ 1.24㎎
セロリ 3.50㎎
シソ 8.53㎎
と、含有量も群を抜いているという事で、紹介されていました。
ルテオニン自体は身体に良い影響を与えると、私も思います。
一般的には、
ルテオリンの一番の特性は、アレルギー症状を緩和する作用です。
ルテオリンなどのポリフェノールは、主にアトピー性皮膚炎の時に炎症を引き起こすロイコトリエンという物質や、花粉症の症状を引き起こすヒスタミンなど、これらの物質を作り出すための必要な酵素を抑制し、花粉症などのアレルギー症状に効果を発揮すると言われています。
ルテオリンは抗酸化物質の一種で、大腸で発生した悪性物質を肝臓で尿素という無害な物質に変える働きがありますが、この肝臓の解毒を促進する作用や、あらゆる病気の元となる活性化物質を除去する作用があり、しみやそばかすにも効果があるとされています。
また、免疫力を強化する作用もあるといわれています。
後半部分は少し過大評価かもしれませんが、そういった効果も期待できると考えられています。
さて、ここまでで少し気になる点があります。
番組では、シソの葉で作ったものを、「クラッカー・パン・野菜スティックにつけて」食べてと案内しています。
確かに食べやすいですが、「クラッカー・パン」は無いなと受け止めています。
クラッカー・パンの原料は、当然「小麦粉」です。(あと糖質もです)
認知度が大分高まってきていると思いますが、小麦粉には「グルテン」が含まれています。
グルテンには身体に炎症を起してしまう影響を与えてしまいます。(もちろん糖質もです。)
いくら炎症を抑える(抗炎症作用)成分を含んでいるとしても、それ以上にグルテンを摂ってしまったら、意味が無い、逆効果であると考えます。
番組内でも紹介されていましたが、感想で「パスタに絡めて食べてもいいですね」というような発言をしていました。
効果を上げたいなら、パスタではなく、サラダのドレッシングにしたり、肉料理・魚料理のソースとして使ったりしてもらった方が、断然良いと思います。
身体に摂取する炎症成分の総合量を控える事が出来ますから。
「花粉の症状は、炎症です。」
「鼻炎も花部分の炎症です。目のかゆみや喉の痛みも、それぞれの場所の炎症によりもたらされています。その炎症を鎮める事により、症状が緩和されます。」
まず、私はこの2点をお伝えしたいです。
あと、もう一つ言いたいです。
レシピでは、オリーブオイルを紹介していますが、それよりも多くの抗炎症作用を含んでいる油があります。
えごま油です。
少々値段も上がってきますが、えごま油にはルテオリンが含まれています。
ですので、紹介するんだったらえごま油を使って欲しいなぁと感じました。
症状で悩んでいる人は多くいます。
私も花粉症です。
少しでも楽になるならと、お金がかかっても苦しみから逃れたい人もいると思います。
だったら、徹底的に調べ上げ、一番効率の良い物を提案する事が大事なのではないでしょうか?
とても中途半端です。
テレビなのでスポンサーとの絡みもあるので仕方がない部分があると思います。
でも、それと視聴者の健康は別です。
やるんであったら、徹底的にやらないと、視聴者の信頼は得られないのではないかと感じます。
こういった部分に、ユーチューブのような動画サービスの視聴者数増にもつながっているのではないでしょうか?
と、社会派的な雰囲気を醸し出すコメントを残して終わりたいと思います。