糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

粗食について、考えてみる(導入編)

粗食は健康に良いという話を、皆さんも聞いた事は無いでしょうか?

今回は、その「粗食」について、話しを進めていきたいと思います。

皆さんは、粗食と聞いて、どんなものをイメージするでしょうか?

ある人が質問箱にこんな質問を寄せていました。

 

「粗食」とはどういう食事のことですか?
わかったようでイメージがつかめません。

値段の安い食事。量が少ない食事。肉が入ってない食事。
不味い食事。油分の少ない食事。手をかけてない食事。
カロリーの少ない食事。精進料理。
普段の食事より、粗食の方がお金がかかったりしませんか?


その解答は、


麦ご飯、わかめ(玉ねぎ)の味噌汁、梅干(香の物、たくわん)、アジ(目刺し)の開き、玄米茶のようなもの。
肉類、油類が少ないので高くはつきませんし手間もかかりません。

 


だそうです。

検索サイトで粗食の画像を見てみると、多くはご飯・汁物をベースに、野菜やたんぱく源である魚や納豆、豆腐、そして漬物の組み合わせが多いです。

私も、イメージとしては、こんな感じです。

 


それでは、そもそも「粗食」とは何でしょうか?

粗食を調べてみると、

 

《名・ス自》粗末な食物しかとらないこと。そういう食事。

 

と出ます。

 

 

「粗食のすすめ」

というサイトがあったので、これを参考にしていきますが、粗食を継続するには、いろいろと条件があるようです。
そして、これを実践すると、「自然治癒力が高まる」そうです。


・ご飯は1日2回


粗食とは、ご飯をしっかり食べること。

間食などの過食を食べなくて良いようにシンプルな食生活を取り戻す。

 

・清涼飲料水は飲まない

 

消化器系への刺激は少ないほうが良いのですね。

炭酸飲料や糖分の多いジュースは同じく消化器官への刺激や負担となります。

糖分はご飯でしっかり摂取すべきということ。

〇〇では、番茶を勧めています。
緑茶が春に摘まれる未成熟なお茶であるのに対して、番茶は夏過ぎに摘まれる成熟したお茶だという点に違いがあります。
緑茶というのは、まだ未成熟な段階で、枝の先の葉を摘んで作ったものです。
緑茶は未成熟なために刺激が強く、沢山の量を飲めるものではありません。
現に、お茶の先生は大量に抹茶や緑茶を飲むために、胸焼けをする人が多いのです。


・玄米は素晴らしい

 

とくに食物繊維は豊富で、女性にとってはとても大切な食材だということが言えます。

また女性と言えば、妊婦さんにとって重要な葉酸も白米の2倍以上。鉄分も3倍近くの量が含まれているのです。

またビタミンB1にいたっては「白米の5倍です!!!!」信じられない量。

ビタミンは不足すると疲れやすくなったり、疲れが抜けなかったりと、とても現代人にはなくてはならない栄養素。

 

・食べる順番が必要

 

食べる順番をチェンジ。

野菜を先にサラダで食べる。

ご飯やパン、めん類といった炭水化物、肉や魚のおかずを食べる前に、キャベツなど食物繊維が豊富な野菜サラダを食べて。
糖の吸収を穏やかにして血糖値の急上昇を防ぐ。

 

・食材は安いもので十分

 

日本食の 粗食を 毎日の基本食とし、1回の食事の配分は、ご飯(白米)の割合を 最も多くし、オカズ類の割合を ご飯の割合よりも少なくすること。

現在の欧米食が浸透した日本では、この全く逆の、いわゆる肉類や魚類のメインディッシュを多くとり、ご飯を少なくするということが常識のように行われている状態なのです。
これでは冷え性はおろか、成人病になってしまうのも必然ともいえるでしょう。

間違いに気がついたら、すぐに食生活の内容、質、配分を訂正、改善してください。

【ご飯(白米)】 > 【味噌汁】 > 【その他オカズ類】
として ご飯を最も多い割合とすること。

 

・旬のものを食す

 

旬のものをおいしくいただくことは、とてもしあわせなことだと思います
食卓で小さな四季を感じ、おなかも満たされる・・・。
なにより旬な食べ物は、素材そのものの味がおいしいので、たくさん味付けをしなくてもおいしく食べることができます。
それに、価格も安いのでお財布にもやさしい。
いいことずくめです。

もう一つ、旬のものを食すと良いのですね。
もちろんその土地でとれるものです。
春には春の旬のものを、夏には夏のものをという感じですね。

これも地球のリズムです。
現代の日本では、真冬でも、真夏の食品が手に入ります。これは気候と食材の陰陽のバランスがとれず、地球のリズムに合いませんから、オススメできません。
旬の食材は、地球のリズム・自然の法則に合っているので、とても身体に良いのですね。

 

 

他のサイトでは、10箇条というような提言をしているものもあります。

 

1.飲み物は水・麦茶・ほうじ茶 


  液体でカロリーを摂らない 
  今や1億総点滴時代 糖尿病増加の最大要因
  清涼飲料水、乳酸菌飲料、スポーツドリンク、ジュースなどは摂らない

 

2.ごはんをしっかり食べる


  ごはんは食生活の土台
  しっかり食べる 1日最低2回
  ごはんが少ないと間食(甘い菓子類)をしたくなる
  パンはごはんと違って砂糖、油脂や添加物が入っているものがほとんど
  また、副食も油物や食肉加工品などになりがち
 
3.朝食は、ごはん、みそ汁、漬け物


  常備食をうまく活用する

 

4.カタカナ主食は日曜日


  パン、スパゲティなど

 

5.子供のおやつは「食事」


  おにぎりが一番
  子供は甘いもの好き
  お母さんは砂糖が好き

 

6.未精製のごはんを食べる


  ごはんは胚芽(はいが)米、分づき米、発芽玄米、玄米、雑穀など、未精製の穀類

 

7.副食は季節の野菜中心にする


  副食は季節の野菜、海草、いも類、きのこ類を中心に
  かならず、動物性食品よりも多く食べる

 

8.動物性食品は魚介類を中心に


  肉類はできるだけ食べない
  牛乳、乳製品もできるだけ避ける

 

9.砂糖、油脂類は摂りすぎに注意を

 

10.できる限り安全な食品を選ぶ


  せめて調味料くらいはよいものを使いたい

 


◆子供の食生活改善10箇条
 1.ご飯をしっかり食べる
 2.飲み物で満腹にしてはいけない
 3.パンの常食はやめる
 4.おやつは主食に近いものを優先する
 5.未精製のごはんを食べる
 6.副食は季節の野菜中心にする
 7.醗酵食品をきちんと食べる
 8.肉類より魚介類にする
 9.揚げ物は控えめにする
10.食事はゆっくりよく噛んで

 

こんな感じでしょうか。

 

勿論続けていきますが、かなり長編のテーマになりそうですね。