糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

カカオ味のチョコレートか? チョコレート味の砂糖か?

バレンタインデーがやってくる!

 

チョコレートは好きですか?

 

私は自分から進んでチョコを手に取ろうとしていないですが、勧められたら食べるかなという感じです。

チョコレートを食べるとリフレッシュできるとか、疲れが取れるという事で、仕事や勉強の合間によく口にすると思います。

 

チョコレートを食べると、どのような作用があるのか?


咳(せき)を抑える(テオブロミンの効果)
脳卒中のリスクの低下
肥満の予防
歯周病予防の効果
集中力、記憶力を高める作用
リラックス効果
疲労回復効果
血圧の上昇を防ぐ効果

とあるようです。

ここで、食品としてどのように分別されているかの話をします。

 

チョコレート生地

純チョコレート生地
カカオ分35%以上・ココアバター18%以上。
糖分(蔗糖に限る)55%以下・レシチン0.5%以下・レシチンとバニラ系香料以外の食品添加物無添加で、ココアバター・乳脂肪分以外の脂肪分を使っていないこと。
水分3%以下であること。
「純チョコレート規格」も参照

純ミルクチョコレート生地
カカオ分21%以上・ココアバター18%以上。
乳固形分14%以上・乳脂肪分3.5%以上。
糖分(蔗糖に限る)55%以下・レシチン0.5%以下・レシチンとバニラ系香料以外の食品添加物無添加で、ココアバター・乳脂肪分以外の脂肪分を使っていないこと。
水分3%以下であること。

チョコレート生地
カカオ分35%以上・ココアバター18%以上で、水分3%以下であること。
ただし、カカオ分21%以上・ココアバター18%以上、かつ、乳固形分とカカオ分の合計が35%以上・乳脂肪分3%以上、水分3%以下で、カカオ分の代わりに乳固形分を使うことが可能。

ミルクチョコレート生地
カカオ分21%以上・ココアバター18%以上。
乳固形分14%以上・乳脂肪分3%以上で、水分3%以下であること。

準チョコレート生地
カカオ分15%以上・ココアバター3%以上。
脂肪分18%以上で、水分3%以下であること。

準ミルクチョコレート生地
カカオ分7%以上・ココアバター3%以上。
脂肪分18%以上で、乳固形分12.5%以上・乳脂肪分2%以上。水分3%以下であること。

 

 

チョコレート製品
上記「ミルクチョコレート」「準ミルクチョコレート」の種類別名称は、それぞれ「チョコレート」「準チョコレート」として扱われる。

チョコレート
チョコレート生地そのものか、チョコレート生地が60%以上のチョコレート加工品。
チョコレート加工品とは、チョコレート生地を全重量の40%以上使ったものを指す。
チョコレート加工品のうち、クリームを全重量の10%以上含み、水分10%以上の製品は「生チョコレート」を称することができる。

チョコレート菓子
チョコレート生地が60%未満のチョコレート加工品。

準チョコレート
「準」は正しくは準に丸囲み。準チョコレート生地そのものか、準チョコレート生地が60%以上の準チョコレート加工品。

準チョコレート菓子
準チョコレート生地が60%未満の準チョコレート加工品。

 

カカオ分の表記のない製品でも、下記(チョコレート製品)に示された種類別名称からある程度判別できる。
「準チョコレート」となっているものはカカオ分がかなり低くなっている。
特に生産性や耐久性、原料価格などの理由により、駄菓子のチョコレートは多くが「準チョコレート」規格である。
ただし「準チョコレート」規格の中には、カカオ脂肪分は少ないが、ココアを使っているため「非脂肪カカオ分」は多いものもある。

 

ウィキペディア参照

 

 


こんな感じで、規格が決められています。

長々とした説明でしたが、簡単に言えば、カカオ分の濃度が高ければチョコレート、低くなるにつれ、チョコレート、準チョコレートと表記されるようになるという事です。

 

チョコレートの原料は、大まかに言うと

カカオ(ココアバターと非脂肪カカオ分)と砂糖です。
後は水分と添加物といった感じです。

この割合がどうなるかによって、上記の基準に分けられるという事になります。

 


世の中に出回っているチョコレートのほとんどは、砂糖が大量に入っています。
製品成分量の表示は、配合割合が多い物から書かれています。
ほとんどは砂糖からスタートしていると思います。

チョコの濃度が高ければ(砂糖配合量が少なければ)、カカオマスが一番にくると思います。その時は2番目に砂糖が来ますが。
でも、カカオマスの次にココアパウダーが来るときもあります。この時はかなりカカオ濃度が高いものになるので、もの凄くカカオそのものの風味を感じる事が出来ると思います。

 


さて、冒頭の質問に戻りますが、皆さんが普段から食べているのは、カカオ味のチョコレートでしょうか?チョコレート味の砂糖でしょうか?


「私はチョコが好き」

と話す人のほとんどは、「チョコレート味の砂糖」が好きなのではないかと感じます。

チョコレートを食べると疲れが取れるという人は、砂糖を食べる事によりそのように感じていると思います。

 

チョコを食べると、

咳(せき)を抑える(テオブロミンの効果)
脳卒中のリスクの低下
肥満の予防
歯周病予防の効果
集中力、記憶力を高める作用
リラックス効果
疲労回復効果
血圧の上昇を防ぐ効果

という効果があるとしましたが、果たしてチョコレート味の大量の砂糖を食べて、このような効果を得られるでしょうか?

肥満の予防は無理ですし、歯周病も防げないでしょう。
数時間後にはイライラがやってくるでしょうし、集中力も低下するでしょう。
血圧も上昇するでしょうね。

いい事が全くありません。

チョコレート味の砂糖のメリットを強いて挙げるとすれば、砂糖を大量に使っているので、非常に安価に作りやすく、市場に出回りやすいという事でしょうか?

メーカー側にはメリットがたくさんありそうですね。

 


本当に上記の効果を得るのが目的であれば、カカオ分70%以上のダークチョコレートを食べる事をお勧めします。 

 

そうでなければ、ほどほどに食べるというのが良さそうですね。