糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

高血圧と食塩の関連性についてのまとめ(仮)と、お知らせ

長々と書いてきましたが、今回で一つの区切りにしたいと思います。


・高血圧の原因はいろいろあるが、本態性高血圧ではハッキリしない部分が多い
・その中でも、塩分摂取により高血圧を引き起こすリスクの高い食塩感受性の強い人は、その中の2割。
・平成26年度の1010万人に上る高血圧患者にあてはめると、200万人程度。
・この1000万人の高血圧患者も、厳しい基準により診断されていて、1970年代では最高血圧を160以上、最低血圧を95以上と規定されていたが、1993年には最高血圧が140未満、最低血圧が90未満と変更されたため、1970年レベルで考えれば、さらに高血圧対象者は少なくなる。
・1993年に一律に決められた高血圧の診断基準には、加齢による自然増についての考慮がされていない。
・単純計算では、日本人口が約1億2000万人のうち、200万人以下が食塩感受性が強い人となる。割合では約2%以下。
・現状、その2%の人と同等の基準を、何の影響もないのに減塩生活が健康だとして、残りの98%の人にも強いようとしている。
・過剰な食塩摂取はよろしくないのは勿論である。だが、食塩摂取量が30g以上の摂取量が多い民族では高血圧は多い事から、この数字を基準にしてもよいと考える事も出来る。
・そして、我々日本人の平均摂取量である10g前後という数字は、「3g~30gの大多数の民族については食塩と高血圧の相関関係は認められない。」というグルーブの中に含まれる。


という事を書いてきました。

 

確かに、塩分による血圧上昇を強く認められる人だったり、内臓の状態悪化により制限せざるを得ない人は、当然います。

ですが、その対象者は、日本人の人口の何%を占めるのでしょうか?

しなくていい減塩食を選択する事で、本来感じる事の出来る食材の旨味を知る機会や、食事により幸福感を得る機会が奪われているのでは無いでしょうか?

私は小さい頃から、塩味が好きです。

ですので、現状であれば、減塩食に手を出すつもりは全くありません。

味が薄くておいしくないのが大多数ですから。

 

trdschoolmm99.hatenablog.com

以前の投稿で、

 

「塩分を取り過ぎると高血圧の原因になる」と、よく言われています。
その件に関しては、私も賛同する部分もあれば、否定する部分もあります。

 

と言いましたが、このまとめがその理由となります。

 

 

 


最後に、私の好きなエピソードをのせて、終わりたいと思います。

徳川家康と側室であった梶(後の英勝院)とのやりとりです。

 

家康が家臣たちと談笑をした時に「およそ食べ物のうちで、うまいものとはどんなものか」と尋ねた際に、他の者たちがそれぞれが答えをならべたが一致はせず、家康がそばで控えていた梶にも尋ねると、「それは塩です」と答えた。

「塩ほど調法で、うまいものはありますまい」という意外な理由に一同が感心した。

「では一番不味いものは何か」と梶に尋ねると、彼女は迷わずに

「それも塩です。どれほど美味しきものでも、塩味が過ぎれば食べられません」と答えたという。
皆は彼女の聡明さに感心し「これ男子ならば一方の大将に承りて、大軍をも駆使すべきに、惜しいことだ」とささやきあった(『故老諸談』)。

 

 

 


ここまでで、高血圧と塩についての話をしてきましたが、一つ抜けています。


塩も、何でもいいかというと、そうではないからです。


次回以降に、「塩」についての話をしていきます。

 

 

 

お知らせ

 

現在、「食事だけで、体重はもちろん体脂肪をしっかり減らすプロジェクト」(仮題)を作成中です。

もう少しでリリース出来そうです。

このブログをご覧の方に先行受付を行なう予定です。

年始のお年玉となるよう急ぎますので、興味のある方は、期待してお待ちくださいませ。