冷え症改善には、塩分摂取?
前回の続きです。
冷え症で悩む人が身近にいるので、その生活習慣(主に食習慣)がどうなのかという観察をしてみました。
小食(または標準)
間食(菓子類)が多い
運動は積極的ではない
という傾向にありました。
サンプリングが少ないので、不確定な要素が大きいのは否めないので、そこはご了承下さい。
食事内容の傾向としては、糖質が多めの食習慣です。
意外に思うかもしれませんが、糖質が多いと身体を冷やしてしまう作用が強く働きます。
皆さんは、陽性食品・陰性食品という言葉はご存知でしょうか?
陰陽という中国の思想に端を発し、森羅万象・宇宙のありとあらゆる事物を様々な観点から陰と陽の二つに分類する思想です。
この分類の中に、食品も含まれています。
大まかな陽性と陰性の見分け方は、
北方産は陽性で南方産は陰性
暖色系は陽性で寒色系は陰性
硬いものは陽性で柔らかいものは陰性
どちらにも分類されず体を温めも冷やしもしないものは間性
です。
代表的な陰性食品として
果物全般
野菜全般
砂糖
はちみつ
酢
牛乳
豆乳
緑茶
コーヒー
酒
南国の料理全般
が挙げられますが、この中に砂糖を始めとした糖質を多く含む食品が該当します。
糖質は血糖値を上昇させるので、血液の流れを阻害するため体温の低下を招く事になりやすいです。
身体を温めるもう一つの注目点として、「塩をくわえたもの」があります。
塩には、身体を温める作用があります。
暖房器具が発達する以前の東北地方に住む人々の話です。
長い冬の間、雪に閉ざされてしまい、新鮮な食物の入手が困難なため、保存食に頼る生活をしていました。
保存食は、乾燥・燻製といった手法もありますが、塩蔵による保存方法も多いです。
確かに、平均塩分摂取量は28gと、他地域より多くの塩分を摂取していますが、保温効果という恩恵を得て、長く厳しい冬を幾度と乗り越えてきています。
現代では、冷え症という問題を抱える人が多いですが、理由は、暖房設備の発達と、「減塩」という言葉が標準化されてきている事に大きな要因があると考えます。
でも、
「塩分を取り過ぎると高血圧の原因になる」
と、よく言われています。
その件に関しては、私も賛同する部分もあれば、否定する部分もあります。
長くなるので、この話は次に回したいと思います。