朝食を抜くと太りやすいのか?
前回の続きです。
サイトによっては、朝食を抜くとメリットやデメリットがあるという話で溢れています。
私は、「朝食」という言葉に意味を持たせ過ぎていると感じています。
前回、「食事回数に関してですが、いつも3食の人が2食にしても影響は小さい傾向です。
でも、普段2食の人が3食にすると、影響は大きくなる傾向があるかもしれません。」
という所まで話を進めました。
それについて、話していきます。
まず私は、人の身体が持つ恒常性(ホメオスタシス)について着目します。
全体の食事量が減ると、エネルギー消費も節約傾向になり、食事量が増えるとエネルギーを消費しきれなくなり、身体に蓄えてしまうという事です。
この考えから、3食の人が2食にしてしまうと、エネルギー消費を節約する傾向にあるので、体重の減少も少なく、痩せにくい身体になりやすくなります。
また、いつも2食で満足している人が、何も考えずに食事回数を増やしてしまうと、エネルギー過剰になりやすく、太りやすい身体になってしまうという事です。
こういう傾向があるので、また、朝食を抜くと食事間隔が空きすぎる可能性があり、空腹を我慢できず、そのストレスで食べるのに歯止めがきかなくなるという事から、肥満に繋がるという考え方ではないかと思います。
この考えは、一部は正解でもあり、間違いでもあります。
まず一つは、対象の人の生活リズムが考えられていない事です。
もう一つは、対象の人の食事内容に全く触れていないという事です。
生活リズムについては、以前簡単に話したので、取り合えず置いておきます。
食事内容に関しては、今までが「シュガーバーニング(糖質がメインのエネルギー源)」でしか考慮されていなかった傾向もあり、それ以外の考え方が考察されていないという事です。
ちなみに私は「ファットバーニング(脂質がメインのエネルギー源)」寄りの生活をしているせいか、お腹が空いてもある程度は支障がないです。
朝5時頃に起床し、水分を取ってデスクワークをして、10時過ぎくらいに空腹感が多少出てくるという感じです。
時間にしたら、起床後5時間程度ですね。
その時点では、我慢ができない程ではないので、作業によっては12時過ぎまでかかる時もありますが、食べなくても大丈夫です。
そうしたら、起床後7時間でしょうか?
水やコーヒーは摂取していますが、それくらいの時間何も食べなくても、空腹で動けなくなるというようなことは無いです。
「空腹になり過ぎると、そのストレスでドカ食いする」とも言われます。
でも、本当に注目すべきなのは、
「何をドカ食いしているのか?」
です。
食べれば食べる程一気に体脂肪として蓄えられるものもあれば、食べてもほとんど体脂肪に変わらないものもあるからです。
身近にある米飯・パン・麺類を大量に摂取するかもしれません。
世の中に溢れてますし、どこででも手に入れやすく、とにかく安価です。
店舗によっては、「ご飯おかわり自由」とか、「うどん3玉まで同じ値段」のような差別化で、利用者の満足感を得ようとしたりします。
スーパーやコンビニでも、スナック菓子やチョコ・デザートが数多く並び、仕事中や休憩中、テレビを見ながらパクパクと食べる事ができます。
その結果どうなるか?
想像の通りです。
めちゃくちゃ太ります。
では、何を食べればいいか?という話をしていきます。
空腹になって一番思う事は、
「空腹感から解放され、満腹感を得たい」という事だと思います。
食べ物を摂取して、胃の中に送り込むという事になります。
では、
「人はどうやったら満腹感を手に入れやすくなるのか?」
を考えた事がありますか?
私が現段階で確認できている方法は、2つあります。
まずは、「噛む事」です。
今までも言われてきたように、噛むことによって消化を良くするというのもそうなのですが、それが刺激になり、脳から「レプチン」というホルモンが分泌されやすくなります。
会社の社員食堂が有名になってレシピ集も出版されてる某企業や、一口で30回噛む事を進めているMEC食や、昔から祖父母や両親から言われてきたように、噛むという事で満腹中枢を刺激しやすくなり、
肥満体質の人が、よく「カレーは飲み物だ」と冗談めかしく言って、もりもり食べる姿を映像でも目にしますが、ほとんど噛んでいません。
わんこそばでも同じですね。しっかり噛む暇などなく、次から次へと胃の中へと運びます。
よく大食い大会の様子を映像でも見ますが、多くの場合、麺やご飯やパンがメインではないだろうかと感じます。
それを押し込むように食べていますね。
でも、これが肉を〇〇キロというものなら、意外と入らないかもしれません。
これがヒントです。
レプチンが働きやすいようにする、満腹感を得られやすくするには、どうしたらいいか?
もう一つは、
「糖質を控えて、脂質を取る事」です。
少し長くなってきたので、今回は、ここまで。
次回は、レプチンと糖質・脂質の関係性についてです。