糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

骨折した時は、どうすればいいか?

前回、ヒザの痛みが生じていて困っているという話をしましたが、その続きです。

 

病院に行ったら、「疲労骨折」と診断されました。

 

レントゲンと、人生初のMRIによる検査を受けての結果でした。

レントゲンには映らない状態だったため、しっかりと検査をした結果の原因判明だったので、この病院を選んで良かったと思いました。

 

「ふくらはぎ 骨 名称」の画像検索結果

図説しますが、MRIの映像では、左ひざの脛骨の一番膝関節に近い箇所の所に、真横に約2㎝の細い線が走っていました。

ちなみに、疲労骨折の好発部位の傾向によると、脛骨は27%で、2番目に多い箇所のようでした。
1番多いのは、中足骨(足の指から甲にかけての骨)で35%でした。

担当医師も、最初は靭帯を疑っていましたが、捻りや圧迫を伴う触診(もの凄く痛かった)、普段の行動・運動状況の確認で、典型的な疲労骨折だと予想されたようです。

今の状態から、さらに負荷をかけてしまうと、本当に折れてしまうよという、ありがたい言葉もいただきました。

 

という訳で、全治約8週間という診断を受けた訳です。

 

さて、ここからです。

 

私の現状がハッキリしました。

これから私が行う事は、

 

「食事療法や生活習慣により、どれだけ早く完治させる事が出来るか?」

 

という事への挑戦(実験)です。

骨折時により意識して摂取する必要があるのは、

たんぱく質  特にコラーゲンを作り出す必要がある
カルシウム  骨密度増加のために必要
ビタミンB群 たんぱく質代謝に必要
ビタミンC  コラーゲンを作り出す手助けとなる
ビタミンD  カルシウム吸収力増
ビタミンK  カルシウム吸収力増

です。

 

骨と言えば、カルシウムというイメージがあると思います。

ですが、カルシウムだけでなく、たんぱく質も構成成分です。
約60%がカルシウムで、そのうちのリン酸カルシウム85%、炭酸カルシウム10%、リン酸マグネシウム1,5%が主となります。
約30%がたんぱく質です。
残りは主に水分です。

その30%のタンパク質が、骨の骨格部分を作り、その隙間に倍近くのカルシウムが入り込むというイメージです。
これらがバランスよく含まれることにより、丈夫な骨を形成するという事になります。

そこでビタミンCの役割なのですが、骨の中でたんぱく質はコラーゲンとして存在するため、ビタミンCが必要となります。

ビタミンCが、コラーゲンを生みだすのに必要な栄養素となるからです。


次は、これらの栄養素を多く含む食品です。

 

たんぱく質

魚介類・肉類・卵類・大豆製品・乳製品に多く含まれる
しらすにも多く含まれているので、積極的にとればカルシウムの補充にもあてる事が可能

 

カルシウム

乳製品・魚介類・大豆・葉野菜に多く含まれる
アーモンドはたんぱく質の含有量も多いので、積極的にとりたい
私の実家近くの整形外科の病院に、ブルーダイヤモンドアーモンドの自販機があったが、そういう事なのかと今更ながら気付く

 

ビタミンB群は割愛します

 

ビタミンC

果物・野菜に多く含まれる
野菜ではゴーヤ・ピーマン・ししとう・ブロッコリー
果物ではレモン・柿・キウイ・イチゴ

 

ビタミンD

魚に多く含まれる
しらす・いくら・いわし
他にもきくらげが挙げられるが、日光を浴びる事によっても合成される

 

ビタミンK

納豆・青菜に多く含まれる
納豆・鶏肉・鶏皮・かぶやだいこんの葉部分・つるむらさき・春菊・ほうれん草


という感じです。

 

私が一番取れていないと思われる栄養素はビタミンCで、ビタミン剤から摂取している方が多い状態
あとビタミンDは、上記のように日光を浴びる事でも不足分を解消できるようだが、残念ながら私は室内にいる事が多いので、これも積極的に摂取した方が良いと考える

たんぱく質に関しては、普段からメインで摂取している栄養素なので、問題無いと思われる。

 

これらをバランス良く摂取して、といっても、たんぱく質>ビタミン>ミネラル の順番になりそうだが、不足する事なく摂取し、治癒のための栄養素を存分に提供していきたいと考えています。

 

あと、注意すべき点は、

 

糖質を極力取らない
水分を十分に摂取
脂質は良質なものを
十分な睡眠

 

という所でしょう。

糖質を取ると、血糖値の上昇・血流の悪化(血圧上昇もだし、栄養素が隅々まで送り込めなくなる)・炎症増進とつながりやすい。
水分を取る事で、ターンオーバーを促進しやすくする。
良質な脂質を取る事で、細胞間の潤滑油となるため、栄養が行き渡りやすくなるし、必須脂肪酸の摂取増にも繋がる。
寝ている時に、成長ホルモンの働きで自然治癒力が高まる。

 

こんな感じを意識しながら、食事療法を開始しています。

次の通院が2週間後なので、経過がどうなっているか?とても楽しみです。


ひとつだけ悩んでいる所があります。

 

牡蠣に手を出すかどうかです。

 

海のミルクというだけあって、栄養価がとても優れている食品です。

ですが、怖い事があります。
食中毒になったらどうしよう・・・・という事です。

ここ数年、職業として食材に触れる機会があったため、感染防止の観点から牡蠣を食べる事はありませんでした。

今は、自由です。

でも食中毒になると、栄養補給が滞り、治癒力が激減します。

 


秤に乗せ、手を出そうかどうか悩んでいる所です。

皆さんなら、どうしますか?