糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

科学的根拠の有効性は、どのレベルから発揮されるのか?

今回は、エビデンス(科学的根拠)についてです。

 

私が栄養士の専門学生だった頃、授業のなかで、

エビデンスが大事だ。それにのっとって栄養指導を行ないましょう。」

というような授業を受けていました。

確かにごもっともです。

発言の拠り所となる根拠がなければ、他人を不幸に陥れてしまう可能性も出てしまうからです。

 

その頃、私はその学校の図書館で、糖質制限についての学習も進めていました。

授業の主流はカロリー制限食が中心なので、言わば道に外れた事をしています。

でも、糖質制限をすれば、糖尿病や、多くの循環器系の病気の治療に効果を期待できる事も、知識として知る事が出来ました。

学校の授業は、厚労省により定められた方針で勧められます。
言わば、国の方針です。

だからと言って、それに従っていれば、世の中はなにも変わらないです。

そこから外れた行為、例えば「守破離」のような事が無ければ、現状は何も変わる事がないからです。

 

もし、私が栄養指導をする時に、糖質制限の話をするのは、いけない事なのか?

そう思うようになりました。

で、気になったのがこの科学的根拠です。

 

科学的根拠の中でも、信憑度に差があります。

ですので、例えば「5段階のうち、上位3段階までは、積極的に採用されている」とかあるのではないかと思いました。
根拠の中の60%が信憑性が高いとか、そんな感じをイメージしました。

確認すべく、当時の教員に聞いてみました。

 

「科学的な根拠は大事だと私も思います。様々な機関誌もある中で、どのくらいまでのレベルのものが信憑性を抱けるものなのですか?」

残念ながら、回答はありませんでした。

 

その時に感じたのは、「科学的根拠=今まで通りにやれば大丈夫」という構図があるのかな?というものでした。
もちろん、学校の教員なので、下手な事は言えないので仕方ないとも思いました。

同時に、集団の中で、個人が色々な事を話しすぎて混乱を生じさせないための抑止力のような感じもします。
でも、例えば一つの病院のなかで、ドクターをはじめ、看護師や栄養士、他関連する各担当者たちが共通した認識をもって対応出来る体制をしくことが出来るのなら、それは正解なのではないかと感じています。
治療に関して、科学根拠を持ち、それに一貫性があるのであれば、それは成り立つのではないかと思います。


色々調べるうちに、学会の中でも権威とされるものはあるようですが、医学的な専門性が強く、よくわからないというのが現状です。

どのようにランク付けされているか?です。

 

ご存知の方、いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。