糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

完全食はペットにもあてはまるのか?

今回は、完全食についての続きです。

私が完全食という言葉を知ったのは、「ペットフードは完全食」という話を聞いたのが最初でした。

で、ペットフード(犬・猫用は確認しました)の成分を見てみました。
全ては考察出来ないので、通販サイトで売り上げ上位のドライフードをピックアップしました。

 

ドッグフード
原材料(上位のみ抜粋)チキン・コーン・ライス・鶏脂肪・オートミールコーングルテンミール・トマト・ビートパルプ・フィッシュミル

保証成分 粗たんぱく質25.0%以上 粗脂肪16.0%以上 粗繊維4.5%以下
粗灰分8%以下 水分10%以下 エネルギー372㎉/100g

 

キャットフード 

原材料(上位のみ抜粋)肉類(鶏、七面鳥)、米、小麦、とうもろこし、植物性分離タンパク*、動物性脂肪、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、
小麦粉、植物性繊維、ビートパルプ酵母および酵母エキス、大豆油、

粗タンパク質:25%以上、粗脂肪:11.0%以上、粗繊維:5.0%以下、粗灰分:8.0%以下、水分:6.5%以下
ビタミンA:16500IU、ビタミンD3:700IU、ビタミンE:500mg、食物繊維:11.5%


成分表示は、配合量が多いものから記載されます。
保証成分は、これだけの割合を保ってますよという目安ですね。

 

憶測ですが、~以上となれば、コストを抑えるため、その数値を下回らない程度の近くの値になると思います。
逆に~以下となれば、コストを抑えるため、その数値をこえない近い値になると思います。

 

何が言いたいかというと、この数値からかけ離れた数字にならず、この保証成分が、ペットフードの構成割合といって問題はないだろうという事を言いたいだけです。

 

なので、PFC比でいうと、
犬 59:25:16
猫 64:25:11

人間と同程度の割合と言っても問題無いでしょう。


これで大丈夫なのかな?と思います。

 

もともと、犬も猫も肉食です。
狩猟した獲物を食べる時、内臓(肝臓だったとおもいますが)から食べます。
(もっというと、群れの上位の立場の犬が一番いい所を食べます。)
その後、肉部分を残りの犬たちが食べるという感じです。
猫は群れではありませんが、ネズミ・カエル・鳥等を食べてきた歴史があります。

それなのに、穀物を与えていいのかな?という疑問です。

健康に問題無ければいいのですが、残念ながら、肥満で悩む飼い主は、多数存在しています。

食べすぎと運動不足というかもしれませんが、私はただの食習慣の異常だと感じます。

(犬は散歩という手段がありますが、猫を運動させるのは難しいのでは?と思いますがどうでしょうか?ここは無知です。誤解を与えたら申し訳ありません。)

実際、生の鶏レバーを与えると、一気にテンションが上がって食べつくす犬の姿を見た事があります。
猫も、骨さえ気を付けてあげれば、鶏肉を喜んで食べます。

ドライフードをやめて手作りの肉・生肉を与えたら、身体が引き締まり元気になったという声は多いです。


「ペットフードは完全食」というキーワードは、一般的(になりつつある?)なのかもしれませんが、気を付けた方がいいのではないかと考えています。

 

もし、私がペットを飼うのなら、ドライフードの使用は出来るだけ控えたいですね。

 元々の食生活を大事にしてあげたいです。

 

完全食の話は、もう少し続けます。(次回か近々かは未定)