糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

栄養学

炭水化物と糖質と目的と手段の話

今回は、ふわっとした感じで終わらせたいと思います。 私は糖質制限を緩やかにですが実践をしている管理栄養士です。 おかげで「糖質」という言葉に敏感になってしまい、色んな文献や書籍やサイトを拝見する時には「あなたが言う糖質制限ってどれくらいのレ…

管理栄養士が考える花粉症対策としての食事療法

前回からの続きでまとめです。 色々と引用してきましたが、色々なサイトで「こんな食品が良いですよ」「〇〇が××に効果的ですよ」というようなアプローチで話を進めている傾向にあるのですが、そこまで話をしておいて最後の方では 「残念ながら食べ物・飲み…

花粉症対策としての食事療法ってなんでしょうね

前回の続きで、管理栄養士として花粉症対策となるようなレシピ等の紹介がされているのを取り上げましたが、何だか一貫性があるのかないのかよく分からないレシピが「簡潔に」紹介されているのをいじっています。 で、前回の最後の方に 「たんぱく質が大事と…

花粉症対策として管理栄養士が出来る事のいくつか

www.mylohas.net 先日、このリンク先のような記事を見つけました。 このサイトでは、何かしらの症状に対して必要な栄養素と、それを組み合わせたレシピを紹介しているような所なんですが、今回は3品が紹介されています。 花粉症による鼻水、鼻づまり、くし…

食事面から見た小顔にする方法

前回からの続きです。 「糖質はむくみの原因」になるから控えた方が良いという話をしました。 糖質を摂れば摂る程、細胞が水分を抱える事になるので筋肉があれば支える事が出来るのですが、時間と共に筋肉が細くなり続けてしまうと、その重さに耐えられずに…

栄養面から見た小顔にする方法について

前回、小顔にする方法として多くの割合を占めるのは「マッサージ」ではないか?みたいな話をしました。 ただ、マッサージをしたところで、それは対処(一時的)なものであり、根本部分にアプローチをした方法ではないという事も話をしました。 人間の身体は…

小顔になるためのアプローチ方法について

「小さいものは可愛い」という言葉があります。(ある?) 清少納言の枕草子の一節でも うつくしきもの。瓜にかぎたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る。二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひくる道に、いと小さきちりのありけるを目ざとに…

これまでの話を踏まえた上での免疫力を高めるという事について

前回までの話で、免疫力を上げるには体温保持と血流・血行を良くするという話をしてきました。 そのために効率の悪い方法である「糖質」の摂取を控えるという話と理由を話してきました。 続いては免疫力を上げるには身体に入ってきた異物(ウイルス・細菌)…

血流・血行と糖質の関係

前回の続きです。 「穀類」に多く含まれる「糖類」が血流・血行に影響して、効率を悪くするという話をしました。 その中身についての話です。 一般的に血流改善・血行促進として論じられているのは「酢・クエン酸」「青魚」「ポリフェノール」「海藻類」「緑…

免疫力を高めるのに効率良い方法とは?

前回の続きです。 「穀物」の摂取量については、基本的には少なければ少ないほど良いと考えています。 という所で終わりました。 今回はそこを掘り下げていきます。 まず前々回に取り上げましたが、「免疫力を強化する生活習慣」という事で9つの項目が挙げ…

免疫力を高める食事方法について

前回の続きです。 今回のウイルスに関しては、今後どのように変異したり身体に与えるダメージ(後遺症)がどれほどのものか?という見えない部分が多いのであまりこの事についての話ばかりをするのは、誤解・誤報を与えやすいので、感染経路がほぼ同じである…

「大根でデトックスが出来る」らしい?

かなり前の話になるのですが、ツイッター上で「大根を食べたらデトックスができたよ」というような事を呟いている人を見かけました。 ツイッターという短い文章制限の中なので、どういった方法論かというのがよくつかめなかったです。 過去にも色々ネット上…

生活リズムが異なるからダイエットへのアプローチ方法が異なるのは当然

前回の続きです。 人間の身体というのは、何を食べたかによって身体が変化していきます。 「人間の身体は食べた物によって作られる」 という事は栄養士業界では当然のように認識をされている(はず)と思います。 前回取り上げた記事は「21時以降の食事」…

「赤身肉」と同レベル以上にリスクがあると個人的に考えてるもの

前回の続きです。 「赤身肉」は健康に良くないという主張があるのですが、一番の問題は「赤身肉」が比較的高いリスクを抱えるベーコン・ウインナー等である「加工肉」と、比較的低いリスクを抱える未加工で生の「赤身肉」をセットにして高いリスクがあるとし…

「赤身肉」を食べるとガンや心疾患になるの?

前回の続きです。 赤身肉ってそんなに悪い食べ物なの?という話をしていこうと思っています。 早速ですが、以下の記事を見つけました。 加工肉、未加工赤身肉、鶏肉、魚の摂取量と、心血管イベント(冠動脈性心疾患、脳卒中、心不全、心血管死の複合エンドポ…

赤身の肉って身体に悪いの?

これまで色々なサイトや文献を調べてきたりしましたが、よく言われている、頻出のものが 「赤身肉の食べ過ぎは身体に悪い」 というものです。 以前マクロビの事を調べていた時は「動物性の肉は身体を陽性(酸性?)に傾けるから野菜とか陰性(アルカリ性?)…

便の色だけで健康不健康を語るには足りない

今回でまとめたいと思いますが、見切り発車です。 よろしくお願いします。 benkatu.com さて、排便と健康を語るうえでいくつかポイントがあると思うので、それをピックアップしていくと ①形状②色③臭い④量・回数 が挙げられると思います。 ①形状 消化器官(小…

乳酸菌って便秘改善を実感出来るの?

前回からの続きです。 まず医薬品の話をします。 分類で言うと「整腸薬」がこれに該当すると思います。 整腸薬にも色々と種類がありますが、効能・効果はだいたい共通しています。 ・整腸(便通を整える)、便秘、軟便・腹部膨満感、消化不良、消化促進・も…

排便を毎日しないといけないのは義務なのか?

前回からの続きです。 前回最後の方で便秘に関してのウィキペディアを引用しました。 便秘の「定義」部分は非常にあいまいな部分があります。 一応の基準として「3日以上排便がない」とか「排便困難・残便感がある」というキーワードが出てきているのですが…

トイレの頻度や安定したリズムが健康の条件になるのか?

色々なサイトを見るのですが、便秘が起因での不健康を煽る所がよくあります。 便秘により「毒素(?)」が溜まって大腸がんのリスクが高まったり高血圧、肝臓病などの生活習慣病を誘引したりするとか紹介されていますし、「解消のためにぜひ我が社の乳酸菌を…

便が黒くなる理由として見過ごされている部分の続き

前回は便が黒くなるものとして考えられる要素として「鉄分」があるのではないか?という話をしました。 で、次は腸管内の通過スピードについてです。 私のブログの中でも以前から取り上げていますが、これは食物繊維が影響すると考えられます。 食物繊維を取…

便が黒くなる理由として見過ごされている部分

benkatu.com 前回はちょっと横道にそれた感がしたりしなかったりしますが、引き続き引用元をいじっていきたいと思います。 さて、私がこの記事をみて色々な所が気になったのですが、その中の一つに 「栄養が多いと濃い色、逆に足りないと色は薄くなります」 …

腐敗とはいうものの有害な面ばかりではない

前回の続きです。 腐敗には色々な意味があり「悪臭が強くなる=腐敗」という側面があるという話をしました。 私自身は「腐敗=有毒物質発生」というイメージを持っていたので、これまでのブログでもその根拠を基に話をしていましたが新しい気付きとなりまし…

便は腐敗するのか?

前回からの続きです。 benkatu.com 人が食べ物を飲食した後、便として排出するまでに24~72時間かかりますが、そのうち大腸を通過するのに10時間ほど要すると言われています。 とくに動物性タンパク質や動物性脂肪を多く含む食事は消化に時間がかかり、腸内…

便は酸化するのか?

前回の続きです。 benkatu.com 引き続きこちらのサイトをベースに話をしていきたいと思います。 前回は普段見慣れない色の便の方に着目しましたが、今回は日常目にする事がほとんどであろうこのサイトでいう「黄土色」「茶褐色」「濃い褐色」に触れていきま…

便の色の良し悪しの評価について

皆さん、こんにちは。 今回は「便の色」の話をしたいと思います。 trdschoolmm99.hatenablog.com 以前にも上記リンク先にあるように便秘や排便の話をしていて、結構長いですがよかったら確認いただければと思います。 その中でもうんこの色が食べ物によって…

人気が急上昇しているらしいライスミルクについての所感

皆さん、こんにちは。 今回は人気が急上昇しているらしいライスミルクでダイエットが効果的に出来るとの記事を見つけたので、その話をしたいと思います。 投稿はちょうど1年前くらいのものです。 「第三のミルク」とも言われるライスミルク。原材料に玄米や…

印象操作じゃね?っていうものを見つけたのでいじってみる

皆さん、こんにちは。 今回は、軽い話をしたいと思います。 ネットで溢れている情報というのは、中には非常に興味がわくものがあるのですが、ほとんどはこれまでのコピペであったり、耳にタコができるように何度も繰り返し用いられるものであったり、間違っ…

「野菜だけ」で全ての栄養を補う事は出来ません

前回からの続きです。 引き続きお伝えしますが、この内容をもって「野菜を食べなくてもいいぞ」と断言するつもりはありません。ただ「野菜を食べたらヘルシーという根拠部分について、過剰に表現されているのではないか?」という所に対しての根拠部分を羅列…

野菜で全ての栄養素が「十分に」補える事が出来るのか?

前回からの続きでまとめに入りたいと思います。 引き続きお伝えしますが、この内容をもって「野菜を食べなくてもいいぞ」と断言するつもりはありません。ただ「野菜を食べたらヘルシーという根拠部分について、過剰に表現されているのではないか?」という所…