糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

宗教は恐ろしくもある

以前、マクロビの話をしましたが、その時に触れるのを忘れていました。
マクロビにも似たヴィーガン(絶対採食主義者)についてです。
私から見たらヴィーガンもマクロビも似たようなもの、マクロビよりもさらに宗教感の強いものと感じます。
マクロビ界隈から見たら、「ヴィーガンと一緒にするな」と指摘を受けるかもしれませんが、私はあまり変わらないと考えます。
 
先日、アメリカでヴィーガン実践者の親が生後5カ月の子供に「ヴィーガンとして最適だ」と、医師からのアドバイスを無視して
ネット上で見つけたレシピを参考にし、芋ペーストをベースにした離乳食を男児に与えていた。

 

との事。
その結果、

極度の栄養失調や脱水症に陥っており、目は窪み肌からは張りが失われ、肋骨が浮きあがっていた。
さらに体温や糖分を維持することが困難で無気力になり、泣き声もあげず、動くことも不可能な状態だった。
出生時の体重が約3,430グラムだった男児は生後5か月になったが、3,860グラムほどしかなかった

 

という事になり、両親は逮捕されたというニュースがありました。

それ以外でも、
「自分やわが息子が何を食べようとこちらの勝手。私はヴィーガンであることを誇りに思っています。甘いものやジャンクフードを与える方がよほど害ですよ。息子の皮膚が荒れているのはアレルギーによるものです。」
フルーツとナッツしか与えない上、水分と日光があれば生きていける

 

という考えの元ヴィーガン食を実践していたが、子供は栄養失調となってしまったとの事。
 
他にも案件はあるが、食事内容を確認すると、

朝はほうれん草、デーツ、バナナ、そして浸したチアシードをまぜたグリーンスムージーを飲み、昼はパパイヤのみ、夜はフレッシュハーブとセロリやマンゴー、トマトなどをブレンドしたオリジナルのドレッシングをかけたほうれん草ときゅうり、ズッキーニやレタスなどのサラダを食べる。
夜食にはローストしていないナッツ類や種をつまんでいる

また、

朝にはバナナ半分とライスミルク(米から作られる穀物ミルク)で混ぜたオート麦をカップ1杯、昼にはジャムやピーナッツバターを塗ったトースト1枚、そして夜は豆腐や米、芋

 

を食べさせた結果、

・栄養失調のためビタミンD欠乏や代謝異常が生じて引き起こされる深刻な変性骨疾患「くる病」を女児が患っている
・カルシウムやリン酸塩、ビタミンB12やビタミンA、鉄分および亜鉛の欠乏を含む重度の栄養失調を引き起こしていることが判明

 

という状態になっているとの事。
ちなみにヴィーガンにも種類があるそうで、
 
(1)完全菜食主義者と同じ植物性食品の食事をするが、食用以外の動物の利用を必ずしも避けようとしない人々。
(2)動物肉・魚介類・乳製品などは取らないものの、卵は食べる人々。
(3)倫理的、環境的な理由で 乳製品、蜂蜜等も含む動物性の食品を一切摂らず、革、ウール製品、そして娯楽等食用以外の動物の使用も排除する人々。純粋菜食者 完全菜食主義者 
という風に分かれていて、
(1)ダイエタリー・ヴィーガン
(2)オボ・ベジタリアン
(3)ヴィーガン
という事のようです。
また、他のサイトでは、
 

ペスクタリアン:基本的「肉」は食べないですが、牛乳や卵、そして魚類全般は食べる
ベジタリアン:「菜食主義者」、肉や魚類が食べない、でも牛乳や卵は食べる
ビーガン(ヴィーガン):動物製品は一切食べない、肉/魚類はもちろん、動物から来ている牛乳、卵、ハチミツなども食べない

 

という様に分類されています。
私は、マクロビのイメージですが、
このベジタリアンヴィーガンの間の中に存在し、なおかつ玄米を食べる
というイメージを持っています。
 
いずれにしても、ヴィーガン・マクロビ・ベジタリアンという食事では、なかなか「健康な姿」を得るという事は難しいと考えます。
人間の身体を構成する「脂質・たんぱく質」を摂取出来ないので、ターンオーバー周期も遅れると思います。
上記の記事を見ても、子供にとって良い影響を与えるとはとても考えにくいです。
そんな食事が大人にとっても良い影響を与える訳がありません。
そういった制限を与えるのは、その人の勝手ですが、それにより「すべてが解決する」というのは、とても強引であり現実を見ていない考え方です。
 
「私はこんな方法を選択してないから大丈夫」
「玄米を食べてないからだよ」
 
と「自身の食生活を賛辞して相対的に否定する」と考えるのであれば、とても危険だと思います。
 
かなり以前の投稿で、「玄米さえ食べれば大丈夫!」という人がいました。
そういった考えの人に持ちかけたいのですが、
 
そう言うのであれば、あなたは、一カ月間、玄米だけ食べて生活してみてはいかがでしょうか?
私は、あなたが必要ないという動物性たんぱく質と脂を食べますので、それで血液検査の比較をして、どちらが健康かチェックしましょう!
 
という企画を持ちかけたいですね。
互いの主張を自身で証明できるようになるので、メリットは大きいと思うのですが、いかがでしょうか?
私は健康を維持し続ける自信はありますので、挑戦をお待ちしております。

という事で、中途半端な感じはしますが、これで終わりたいと思います。

あなたの白湯の飲み方は間違っている!とする記事を見ての所感

 
前回の続きです。
「白湯の効果が出ない!」と思っているあなたの疑問をスッキリ解決!!
実は白湯の効果が出ない時は、3つの間違いをおかしている可能性があります。
白湯の温度が体温より低い
白湯を飲むタイミングを間違ってる
白湯を飲む量が適切では無い
作り方にこだわりすぎて億劫になっている
結果を焦ってストレスになっている。目安は3か月。
さらに!!白湯ダイエット」に向いてない人もいる

 

間違いと指摘する所が3つ以上ある気がしますが、話を進めます。
前回のリンク集でも紹介しましたが、結構矛盾するような内容が並んでいます。
一方では「10分くらいかけてゆっくり飲みましょう」とあったり、この記事のように「冷めないうちに飲み切る」とあります。
 

体内温度(体温より少し高くて38度~40度くらい)より高い温度の白湯を飲むことが「内臓を温めて体温を上げる」ためには超重要です!

 

とありますが、これで体温って上がるのでしょうか?
「内臓を温める」と言ってますが、温まるのは口腔内から食道、そして胃程度まででしょう。
そんな温度がヤバい状態のものを、大事な小腸に送り込む事はしません。
小腸が火傷したら、栄養を吸収できず、生命維持の危機にも繋がりますから。
 
熱いものを食べて冷める前に飲み込み、ゆっくりと食道を通った経験があると思います。
焼きたてのたこ焼きとかが連想しやすいと思います。
で、強引に飲み込み、熱いものが胃に入ったのまでは実感出来ると思います。
そこで消化が始まるので熱が奪われていきます。
水も高めの温度でもそれよりも低い温度の食道・胃を通る事で、熱が奪われていきます。
水がずっと50℃をキープし続ける事は出来ませんから。
腸に進むころには、常温(体温程度)になっていると考えられます。
それで、「内臓を温める」とするのは、少し盛り過ぎだと感じます。
瞬間的には上昇するかもしれませんが、すぐに常温に戻ると思います。
 
また、人間の身体は60~70%が水分です。
人間の身体は恒常性もありますし、そもそもこれだけ水分を抱えているのに、たった200ml(コップ一杯)程度の少し熱めの水をゆっくりと飲んで、温度上昇が持続する訳がありません。
お風呂にためた水が、コップ一杯程度の熱湯で、風呂全体の水の温度が一気に上昇するでしょうか?
アツアツの状態で飲む事が出来るのは、最高で80℃程度が限界だと思います。
それくらいなら多少の汗をかくかもしれません。
ですが、他の記事では「50度前後に冷ます」とあり、少し温かい程度であると思います。
これで、

身体を暖めて、冷え症を改善し、基礎代謝を上昇してダイエットにも繋がる!

 

とするのは、とても強引な引用だとしか思えません。
 
また、全部の項目に触れていくとまた長くなるので割愛しますが、「ルールが面倒だし根拠がない」というのも着目点です。
「このようにしないから、あなたは効果を実感出来ないんだ!」
という、マクロビでも話したアレです。
期間が3カ月もかかるそうですが、それくらいだったら、他の事が影響しているのではないかと考えます。
人間の身体は、早ければ数日~2週間程度で変化が生まれるからです。
情報提供者のゴリ押し理論でよく使われる手法の一つです。
 
50℃程度の温かい状態を維持する
ふうふうしながら少しずつ飲む
でも50℃をキープするようにする
少しずつ時間をかけて飲む
 
「ふうふうしたら、冷めるやん!」
「少しずつ飲んで時間をかけるなら、その途中で冷めて50℃をキープでけへんやん!!」
 
と突っ込みたくなります。
メチャクチャ難しく手間だと思います。
そんな難易度の高い事を3カ月続けろと言っています。
 

実は私が「白湯」を飲み始めたのは、「便秘」に良いと聞いてのスタートでしたので、体重については最初あまり気がつきませんでした。
もともと普段から2kg程度は体重が増減するタイプでしたので、「ああ、最近食べ過ぎてないから体重増えないのかな~?」程度でした。
その後、ジワジワと体重が減っていき、3ヶ月経った頃には暴飲暴食が続いても体重がベスト体重から増えない!!を確信しました。

 

個人の意見であり、数字データがハッキリせず、投稿者の体格やベスト体重の基準、暴飲暴食のレベルがわからないので、何の検証にもなりません。
ダイエットの健康食品でも、こういう論調を見かけますが、テンプレでもあるのでしょうか?
 

どちらかというと、「低体温、むくみやすい(巡りが悪い)胃腸が弱い」というタイプの方に効果が出やすいと思います。

 

と言いますが、どれくらいの検証データを基に話を進めているのでしょうか?
出にくい・出やすいというのは、どんな効果の事を話しているのでしょうか?
 
少なくとも、これを実践した所で、低体温・むくみは実感できるほど改善しないと思います。
原因は別にありますから。
 
ただ、上記以外のメリットはあると考えます。
温かい・熱い飲み物を飲む事で、ふーふーと息を吹きかけます。
適温にするためにしている行為ですが、これで深呼吸と同じ効果を得る事が出来ます。
それにより身体に酸素を供給し、目を覚ましやすくするでしょうし、リフレッシュに繋がるとも考えます。
多少血流も良くするでしょうね。
そして普段から水分不足の状態が続いているのであれば、水分補給の習慣がついて、潤いを感じやすくはなると思います。
十分な水分を摂る事で、健康にも繋がりやすくなります。
 
第二次大戦中、ドイツの収容所に収容された状態の医師が、周囲の病気を抱える人達から治療してくれと無茶を言われたそうです。
収容されている身ですから、診察器具や薬も十分な食べ物もありません。
あるのは水だけでした。
それを飲ませたところ、体調が改善したという逸話が残っています。
 
それくらい、人間にとって水分は大事です。
 
体水分量が減るだけで、作業効率・集中力低下に繋がったり、重度になる程、脱力感・吐き気・頭痛の原因になっていったりします。
一日の目安は1.5~2ℓといわれているようです(状況により変化する)ので、
 
その摂取のきっかけとするというのであれば、とても良い方法だと思います。
ですが、「白湯をのむ」という行為だけで
  • 冷え性改善
  • 肩凝り・腰痛の緩和
  • 便秘解消・デトックス
  • ダイエット効果
  • 美肌効果
  • 花粉症の症状緩和
を実感できるレベルまでに出来るとするのは、強引すぎるとしか思えないです。
 
でも頻繁に水を飲む事で、喉に付着した花粉を流せるので、花粉症の喉状態に関しては緩和に繋がるのかもしれません。(私が軽減を実感したが、それが要因かどうかは不明)
 
上記の内容だったら、白湯に限定しなくてもいいです。
 
一番意味が分からないのが、
「身体の毒素を排出するデトックス効果も期待できます」
ですが、毒素の定義が無いので意味が分かりません。
 

体にたまる毒素の種類としては、食品に含まれる添加物(保存料、人工甘味 料、着色料、乳化剤、残留農薬など)、水道水に含まれる鉛、発がん物質のトリハロメタン、空気中や雨に含まれる大気汚染物質、車の排気ガス、紫外線、タバコの煙など、口から摂取するものをはじめ、空気中に漂っているものなど、多岐に渡ります。

 

というのがあるそうですが、白湯をのんだら、どのレベルまでが排出できるのでしょうか?
一部でしょうか?全部でしょうか?
それとも、これら以外のものでしょうか?
どれくらいの期間で、どれくらいの量を排出できるのでしょうか?
出来るというのであれば、把握していると思うので、是非ご教授願いたいものです。
 
という感じの事を思いました。
白湯をのむという行為に対して、意味を持たせ過ぎに感じます。
物凄く僅かな期待でも、「(相対的に)期待できます」とだけ書けば、印象が強くなります。
その繰り返しの結果が、先に挙げたサイトでの健康効果になっているのではないかと考えます。
 
白湯をのむという行為は悪い事では無いのは間違いないと思います。
ですが、それだけで「治療する」というレベルには達しないと思います。
原因はそれだけではないと考えやすいですから。
 
一つの方法論にすがり過ぎないようにする方が、より良い効果を実感出来るのではないかと考えます。
 
少し長くなりましたが、白湯についてはここまでにします。
 
ありがとうございました。

白湯の効果は本当か?

皆さん、こんにちは。
皆さんは「白湯」を飲まれてますか?
 
白湯を飲む事で、「驚きの効果が!」と独自の理論を展開している人がいます。
全否定する事はありませんが、「それは本当に効果を実感できるんですか?」というこじつけにも似たイメージ戦略をしているようにしか思えない主張をされています。
 
というわけで、今回は「白湯」の論調についての見解を書いていきたいと思います。

私が調べたのは4つのサイト(+α)です。

さて、「白湯をのむ事で効果があると言われているもの」という事で、いくつかが紹介されています。

1、新陳代謝を高める
2、内臓の疲労回復
3、デトックス効果
4、冷え改善
5、ダイエットにも効果的

 

■白湯を飲むベストタイムは朝!嬉しい効果がいっぱい
(1)体をゆっくり温めてくれる
睡眠中に汗をかくことで、朝起きたての体は水分を失ってカラカラの状態。
そこに温かい白湯を飲むことで、内臓をゆっくり目覚めさせてくれます。
体が温まり冷え性が改善されるうえ、内臓機能が温まることで働きが良くなります。
(2)代謝が上がりデットクス効果も
内蔵機能を温めると血流がよくなるため、体の体温が上がります。
過去記事「体温1度アップで免疫力は5倍!“ツライ冷え”の正しい温め方」にもあるように体の基礎体温を上げると代謝も上がります。
代謝が上がると肌のターンオーバーが正常化し、くすみ、肌荒れ改善などの美容効果が期待できます。
さらに内臓機能が温められることで、消化機能の働きがよくなり、体内の老廃物を流し出してくれます。
不要な毒素を洗い出し、むくまない体になるうえ、お通じも良くなるため、ダイエット効果にもつながります。
一方、夜飲む場合は就寝前がベター。
体が温まり、寝つきが早くなります。
また、利尿作用があるので朝のデトックス効果も期待できます。
朝はどうしても時間がないという方は、就寝前だけでも飲むようにすると良いでしょう。

 

白湯を飲む適切なタイミングとは
白湯は朝起きたタイミングや、食事前・食事中のタイミングに飲むのがオススメです。
寝ている間に不足した水分を補給したり、胃腸の働きをよくして消化を促すなどの効果が期待できます。
また、夜寝る前に飲むとリラックス効果も得られます。
しかし、白湯に関わらず食後の水分摂取は体に負担がかかるため、食後すぐに飲むことは避けましょう。

健康維持やダイエットに効果的
白湯を飲んで体を温めることの効果は絶大です!
内臓の機能や血液の循環をアップさせることで、免疫力や基礎代謝を向上させるだけでなく、脂肪が燃焼しやすい体をつくるといわれています。
他にも、体内環境が活発したことで、体内の毒素や老廃物が排出されやすくなり、ニキビなどの肌トラブルの抑制や便通の改善などの嬉しい効果も期待できます。

白湯の効果を実感するまでの期間
白湯は3日から5日程度で体調の変化を感じることができるため、他の健康法と比べて早く効果を実感することができます。
その後は体の解毒作用が働き、一時的に体調不良を感じることがあるかもしれませんが、それを乗り越えるとより健康体質になり免疫力も大きく向上します。白湯の効果を得るためには、やはり毎日の継続が重要といえるでしょう。

体に良い白湯ですが、飲めば飲むほど良いというわけではありません。白湯は水分吸収率が良いため、飲みすぎると逆にむくんでしまいます。
一日に飲む量は700~800ml程度を目安にしましょう。

 

こんな感じでそれぞれの主張を抜粋しましたが、いかがでしょうか?
 
「期待できる」のオンパレードです。
 
「お前ら、いっつも期待してんな?」とツッコミを入れたくなりますが、ご覧の通り、まったく数値データを用いた検証がされていません。
 

体温が1℃上がる事で免疫力が30%上昇すると基礎代謝も10~12%上昇!

 

これは一般論的な検証データであり、白湯がもたらす効果での検証例ではありません。

白湯をどれくらい継続すると体温が1℃上がって新陳代謝が高まり、冷え症の改善につながるのか?という事ではないですし、検証の記載もありません。
そもそも白湯で体温を1℃上げる事が出来るのでしょうか?
 
抜粋の最後の方で、「3~5日で体調の変化が」とありますが、どんな状態からどんな変化を実感したのかについても記載がありません。
これについては、水分を普段飲んでない人が多く飲むよう意識する事だけでも変化を生じる事があります。
白湯だけに当てはまる内容ではありません。
 
長くなったので、次回に回しましょう。 

正しいか間違いかの判断は簡単に出来ない

皆さん、こんにちは。
前回までのマクロビの話を少し引きずっている状態です。
 
ネットや書籍でもそうですが、
「〇〇ダイエットの正しいやり方」
「この方法は間違い」
という表現で独自の理論を展開しているのをよく目にします。
 
私は糖質制限を緩やかに実践しています。
で、たまに実験と称して、極端に野菜を食べなかったり、油を大量に摂取したりしてみています。
逆に、「体重を増やすには、どれだけ食べたらいいのか?」という事も実際に検証してみたりしています。
 
上記の理論を展開している人の文中には、
「自分の考え方が一番!これさえやれば、〇〇出来ますよ」
と、相手を否定して自分を持ち上げるパターンだったり、この方法論がベストですよと紹介しています。
糖質制限を賛辞している人も、「糖質制限さえすれば、全ては解決」みたいな理論を振りかざしている人もいます。
 
私も、糖質制限は実践していますが、「健康食としては素晴らしく、他の方法よりは良いものだ」と考えています。
ですが、あくまでも「健康食」という範囲の中であり、「他の健康食」と言われるものよりは良いという相対的な考えでしかありません。
他の健康食と呼ばれるものが、短期間での効果が期待できなかったり酷いものばかりというのが現状ですが。
ただ、中には健康食である糖質制限食を、「全てに当てはまるから実践すべきだ」と、糖質制限絶対論を展開する人もいますし、「〇〇だから、糖質制限は危険だ」とする人もいます。
 
何にでもあてはまると思うのですが、一つの方法で、カバーできる範囲は決まっています。
ある目的に対して、効果的なものであれば、その範囲は幅広いものになるでしょうし、ごくわずかの範囲しかカバーできない方法もあると思います。
ごくわずかの範囲であれば、少数しか実感が出来ないでしょうし、幅広いものであれば、多数が実感できるという事だと考えます。
ただ、幅広いものであったとしても、「ある条件下」であれば、効果を得られにくかったり、逆効果になる場合もあると考えます。
 

少し前置きが長くなりましたが、
「一つの方法論では全てを解決(カバー)する事は出来ない」
という、当然の事実を言いたいのです。

今まで「カロリー制限(カロリーコントロール)」だけが存在していましたが、今では真逆ともいえる「糖質制限(糖質コントロール)」が勢力を増してきています。
では、「糖質制限」だけですべてが効率良く進むかというと、それは違います。
糖質制限が逆に身体に負担を与える人もいますし、望む目的によっては、他に効率の良い方法だって当然あるわけです。
そういった部分を無視して「〇〇はいいぞ」「糖質制限は絶対」と過剰な反応をしている人は、少し頭を冷やしてみてはいかがでしょうか?
 
以前はカロリー制限だけしか引き出しが無かったのですが、そこから糖質制限という引き出しが増えたのは、とても良い事だと思います。
「実践する人の選択肢が増えるから」です。
病気になったら「カロリーコントロールで全て解決!」という基準の病院食が当然のように出てきた過去から見たら、大きく変化はしていると思います。
 
ですが、だからといって「糖質制限で全て解決!」と結論づけるのは、いかがなものでしょうか?
色々な方法論に対して、それぞれカバーできる部分があるだけであり、他を排除するという「可能性の全否定」はしてはいけないと考えています。
それはただの思想の統一をしたいだけで、目的が変わってきている事になります。
一つの方法を実践して良かったから・・と、人に勧めるのは良いのですが、それが万人に有効かどうかというのはまた別の話です。
 
それなのに薬剤師と名乗る人がツイッター上で
「胃腸に良い食べ物もなら、キャベツがいいですよ~。ビタミンUが多く含まれていて、これはキャベジンの主成分ですからね~」
という話を見て、イラっとしました。(笑)
薬剤師が栄養士の分野に入ってくんな。適当な事を言って惑わすんじゃねぇよ!と正直に思いました。
 
私は登録販売者であり、管理栄養士でもあるのですが、薬についてはとやかくいいません。
知識が無いので無責任な事も言えないですし、重大な副作用が起きる場合も有ります。
栄養士であるため、基本的に食事内容で身体を変化させる事を目的としています。
そもそも、処方薬であれば診断は医師が下すものです。
その診断に対して医師に指示された薬を処方するのが一般的な薬剤師の仕事だと思ってますが、違ったらごめんなさい。
 
胃腸に良いとキャベツを紹介したのは、意味が分かりません。
  • キャベツに含まれるビタミンUは、どれだけのキャベツを食べる事で、効果を実感できるようになるのですか?
  • どんな胃腸の状態でも食べて良いんですか?
  • 食べてどれくらいの期間で効果を実感できるんですか?
  • その人がどんな食事を普段しているかも確認せず、そのような事を話していいのでしょうか?
そういった事をかなぐり捨てて(省略して)、「キャベツが良い」という話をしています。
それで済むんだったら、薬剤師は必要無いじゃん。
それで済まない・効果を得られないのであれば、キャベツがいいとミスリードしている事になります。
その発言に無責任さを感じたので、イラっとしたわけです。
何を面白くも無く効果も得られなく、スポンサーの顔色を窺ってミスリードばかりしているテレビレベルのアドバイスをしているんですか?
と、思ってしまう訳です。
 
そのツイートをしている人のフォロワー数を見て、嫉妬もしてしまう訳です!(重要 笑)
 
嫉妬はともかく、フォロワー数が多いと、それだけ影響を与えるわけですよ。
そんな人が、勝手に「栄養士分野」に入り込んで、根拠なく「〇〇がいいんですよ~。ははは~」とかされたら、迷惑なんですね。
私は、毎日キャベツを食べても胃腸改善効果は見られにくいと思いますので、勧めません。
質問者の状態も分からないため、安易に解答する事も出来ません。
 
「胃腸の調子が悪い = キャベツで解決!」
と容易な方程式を立てる人の考え方は、非常に危険だと思います。
「キャベツ万能論」の信者なのでしょうか?
 
この薬剤師も、薬だったら上記のような考え方をすると思うのですが、なぜそんな短絡的な発言が出来るんでしょうねぇ。
 
「私は薬剤師なので、専門知識を持つ栄養士に相談してください」
 
という表記をしてたら、私もフォロワーになってたのですが。
 

今回は、ここまで。

体や心が喜ぶ食事とは何だろう?

 
心が喜ぶのは例えばラーメンとかケーキとかカレーとかかつ丼とか。
デブが好む食事でしょうか。私もどれも大好きですね。。
体が喜ぶのは魚や野菜や豆類とかいわゆる健康的な食事ですね。
良質な栄養価の高い食事。デブが好んで食べるようなものでない食事。
(中略)
人は意識すれば勝手に盛り上がります。洗脳です。
脳にお任せすればいいんです。
「私は心が喜ぶ食事をした」っていう意識をするだけで心は喜んで満たされます。
「私は体が喜ぶ食事をした」っていう意識をするだけで体が満たされます。

 

意識をすれば全てが解決するのでしょうか?
他のサイトでは、
 
「心が喜ぶ食事」は「たまに食べる食事」だと思います。
「体が喜ぶ食事」は「毎日食べたい食事」です。
身体にいい食事を続けていると身体がだるいとか体調不良は無くなり、風邪などを引かない丈夫な体でいられるでしょう。
でも逆に、身体にいい食事ばかり食べていると今度は心にストレスがたまるかも。
「心が喜ぶ食事」は脳が喜ぶ食事。
そして、「体が喜ぶ食事」は、腸を始めとする内臓が喜ぶ食事。

 

ともあります。
さて、サンプルが少ないのですが、少し発言者によって少し見解が異なる結果となってます。
 
そして、矛盾もはらんでいるとも感じます。
 
「心が喜ぶ」と例えているのは、嗜好品であったり、健康的には良くないものというのかもしれません。
でも、体にとっても良いものとも置き換える事が出来ます。
たまに食べる食事では、身体が喜ぶ事は無いのでしょうか?
私の好物は牛肉であったり、サバの塩焼きであったりします。
毎日3食とは言いませんが、毎日の食事の中の一つのおかずとして出続けたとしても、めちゃくちゃ嬉しいです。
これは、心も体も喜ぶ食事というのではないのでしょうか?
 
カレー・かつ丼は、健康的な食事では無いのでしょうか?
心が喜ぶとするのがケーキ・ラーメンのような糖質たっぷりというのは分かりますが、カレーやかつ丼は体が喜ぶ食事では無いのでしょうか?
スパイスにより身体を健康に作用する働きがもたらされますし、豚カツの豚肉にはビタミンB群が多く含まれているのではないのでしょうか?
 
また少し話は別になりますが、糖質にはコカイン以上の常習性が伴います。
これは脳に作用しますし、そうでなくても一般的な食事として、まず「主食(米飯)ありき」の献立が考えられます。
私は基本的に糖質を制限している食事をしているので、たまに食べる食事である「心が喜ぶ食事」として米飯は該当すると思います。
ですが、それをしてなければ、基本毎日3食食べています。
これは「体が喜ぶ食事」となるのでしょうか?
毎日食べて血糖値をガンガン上げて、膵臓が疲弊して糖尿病へと導かれるようなリスクをはらんでいる食事が「体が喜ぶ食事」なのでしょうか?
 
腸や内臓が喜ぶ(負担が少ない)食事というのであれば、よりたんぱく質・脂質が中心となる食事内容となるのではないかと思います。
人間の身体は、水・脂質・たんぱく質・ミネラルで構成されてますから。
糖質なんて、身体を構成する割合は1%程度です。

そもそもですが、私は心・体と分ける事は、重要でもなく、分類をする事はわりかしどうでも良いと感じます。
 
そんな定義が必要なのでしょうか?
 
食事を楽しいものにするというのは大事だと思いますが、食事自体に意味をつけすぎているのではないかと感じます。
また、一つの視点で判断できるようなものでもないと思います。
ただ単に、現状の方法論をより強固にするための手段として、強引に理論づけしているだけのようにも感じます。
 
サンプルが少ないので、誤解を与えやすい内容になっていると感じています。
ですが、この「心・体が喜ぶ食事」というのは、とてもイメージに左右される内容であるのは多少でも感じ取れたのではないでしょうか?
 
世の中には、色々と聞き心地の良い言葉で溢れていますが、健康に良いものと、健康に良いイメージを与えるものは、必ずしも一致しません。
 
むしろ、逆である場合は多いです。
 
この、健康に良いイメージを追求しているのが、マクロビではないかと考えます。
効率良く身体に必要なものを摂取出来るはずの「動物性たんぱく質」を、あえて避けるというのは、栄養学的な視点でみたら理解はしづらいですが、宗教的・哲学的に「動物性たんぱく質を基本的に避ける」という事を目的の一つとするのであれば、理解はしやすくなります。

前々回くらいに、「教義・哲学的に制限食とするのであれば好きにすればいいが、健康食として顔を出してくるのは勘弁して欲しい」というような話をしましたが、私のマクロビに対しての意識は、こんな感じのものを持っています。
 
という感じで、最後は雑になりましたが、これでマクロビに関しての私なりのまとめと、関連してイメージ通りに身体が必ずしも反応するものでもないという事を書いていきました。
 
とりあえず疲れました。
今回で一区切りにしたいと思います。
また何かマクロビ業界で動きがあれば、書いていきたいと思いますので、よければお付き合い下さいませ。
 
次回は、軽めのテーマで話をしていきたいと思います(予定)。
長い話になりましたが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
 
それでは、ここまで。

身体が喜ぶ食事って何?

さて、よく耳にする言葉だと思います。
 
「心も身体も喜ぶ食事をしましょう!」
とても共感を得やすいキーワードです。
 
ですが、「じゃあ、それってどんな食事何ですか?」という事について、皆さんはどのように考えるでしょうか?
 
検索をしました。
 

・陰陽バランスが大事
・血液中比率・バランスを意識する

 

ちなみに、書いてる最中にふと思いましたが、
陰性よりタイプの方の体質傾向
中庸に寄らせるために、野菜の煮物やお味噌や醤油の陽性調味料で味付けした料理や玄米を中心の食生活をおすすめします。

 

陰性から中庸に持っていくなら肉を食べさせる方が一気に中庸から陽性より効率的に変えてくれるのではないか?と思いますが、勧めているのは野菜です。
頑なに肉を拒絶してますね。
流石マクロビ。
 
元気な人は野菜と果物を食べている。野菜の身体の生まれ変わり効果
身体が喜ぶ野菜や果物を中心とした食事を摂ることで、質のよい細胞が生まれます。
身体が喜ぶ食事を摂ることで太りやすい体とか乾燥肌といった体質・肌質も改善にも繋がるので、毎日の食事の質は重要です。

 

気になるのは、野菜・果物全てが「身体が喜ぶ」ものになるのか?それとも、身体が喜ぶものと喜ばない野菜・果物があって、その中で「身体が喜ぶもの」をチョイスする事が大事という事でしょうか?
身体が喜ばない野菜・果物を紹介してないので恐らく前者でしょうね。
とにかく野菜・果物を食えという感じでしょうか?
野菜や果物を中心とした食事とは、どんな食事でしょうか?
それ以外は何を食べたらいいのでしょうか?
そういった詳細や割合が見当たりません。
 
1.ゴールデンバランスを習慣にする(基礎コース内容)
健康美を意識すると、どうしても野菜だけ、果物だけ、大豆製品だけ、という風に偏りがちです。
しかし、カラダの代謝を上げるために必要な食材は、大きく分けて3つ。
たっぷりの野菜
質のいいタンパク質
適量の炭水化物
これらを「量」と「質」を考慮して毎日いただくことが、真の健康美を手に入れるための近道です。

 

摂取割合は分かりませんが、野菜>糖質≧たんぱく質の印象を受けます。
適量の穀類と果物となりますし、糖質量は野菜よりも場合によっては多いでしょうね。
とりあえず果物を摂取するという事で、糖質量たっぷりの食事という印象は受けます。
そもそも「真の健康美」ってなんでしょうかね?
基準は別に一つでなくていいんじゃないんですか?
「身体がよろこぶいたわりごはん」をテーマにしてレシピが寄せられてますが、基本的に野菜・穀類・豆腐(豆製品)ばかりで、豆類以外のたんぱく源は、鶏肉くらいでしょうか?(全部は調べてないです)
いずれにしても野菜を中心として、レシピを考えられています。

応募概要
年末年始のイベント続きで、あなたの胃腸は疲れていませんか?そんなときには、雑炊・うどん・スープなど…消化の良い食べ物で身体をいたわってあげましょう!胃腸が疲れていても、やっぱり一手間加えて美味しいものが食べたい♪ そんなわがままにもお応えする、いたわりごはんのレシピを大募集です!

 

何を食べるかの選択は「食べたいもの。」それだけでした。幸いにも野菜好きな祖母と同居していましたので、茹でたり煮たりした野菜料理は食べていましたが。
ローフードを知ってからは、「心が欲しがっている」ものよりも「体が欲しがっているもの。」これを基準に選択します。食べ過ぎた食事の後は、スムージーだけ、もしくは食べない。身体をリセットするように心がけます。
(中略)
「心の栄養=食べたいもの」を食べた後は「体の栄養=食べてほしいもの」を与えようと。さらに食べたいものばかりでは体に十分な栄養がいかないことを、子ども達に説明することにしました。

 

健康的な食生活を始めるには

 

トマト、ニンジン、ほうれん草など非でんぷん質の野菜を食べましょう。ジャガイモの消費を減らすことをお勧めしますが、食生活から排除する必要はありません。

 

脂身のない肉や鶏肉、七面鳥、魚などから健康的なタンパク質を摂りましょう。牛や豚などの赤肉、特にベーコンやソーセージなどの加工肉を食べるのは控えましょう。

 

全粒穀物を選びましょう。玄米、全粒パスタ、全粒粉パンなどは、含まれる繊維の量を考えると精製された白いものよりもより健康的です。結果として、血糖値がゆっくりと上がり、満腹感を得やすくなります。

 

植物油を使いましょう。オリーブオイルやキャノーラが良いでしょう。バターには飽和脂肪酸が非常に多く含まれているため控えましょう。

 

砂糖のたくさん入った飲み物、例えばソーダ、ジュース、ソフトドリンク、加糖アイスティーなどは飲まないようにしましょう。一番良いのは天然の果実で少し風味を付けた水です。

 

七面鳥は現実的ではありませんが、牛・豚は基本避けるようにと表現しています。
 
食事は「身体に栄養を補給する役目」だけでなく「心に栄養を補給する役目」もあるのです。ですから、毎日の食事は簡単に「幸せな気分」になれる強力なツールです。1日1回はあなたの気分が上がるようなシチュエーションで心と身体が喜ぶ食事をして、幸せに浸りましょう。
また「正しい食事」にこだわりすぎて、神経質になったり、ストイックに気を使うことが負担になっている場合も、その考えを手放しましょう。
食事によって体調を改善したいなら、食材や栄養バランスに気づかうことも大切ですが、心から食事を楽しめるよう意識することの方が重要かもしれません。
 
ヨガと瞑想をすると、ごちゃごちゃ考えなくても自然に「心と身体が喜ぶ食事」を選択するようになり、食欲もコントロールできます。「幸せな食事」をしながらも、ダイエットやスタイルアップにもつながり、まさに一石二鳥なのです!

 

最後のまとめはよく理解が出来ないのですが、シチュエーションが大事という話をしています。
さらっと「正しい食事」と書いてますが、正しい食事ってそもそも何でしょうね?
私は知りません。
食事の作法に対しては「正しい」「間違っている」というのはあるとは思いますが、食事に「正しい」「間違っている」があるのでしょうか?
どこからどこまでが正しいのでしょうか?正しい・正しくないの基準は何でしょうか?
この文脈からだと、正しい「シチュエーション」を追求しているという事でしょうか?
それとも「毎食SNSにアップできるような、ステキな食事」が正しいのでしょうか?
軸がわかりにくいです。
 
私が思う“身体が喜ぶ食事”というのは、
◆ 旬の食材を中心にした食事
◆ 食べる人の体質に合った食事
・・・の2つ。
ただ、どちらか片方じゃなくて、この2つをかけ合わせることで、あなたにとっての“身体が喜ぶ”食事ができあがります。
 
冬は、寒さから身を守るために、身体も心もエネルギーを蓄えようとする時期。
その後の春は、デトックスの時期で、冬に蓄えたものを排出する時期。

 

旬が大事という話は私も肯定します。
旨いですから。
ですが、レシピを見る限りでは、ほとんど野菜ばかりが紹介されてますね。
魚にも旬があるのですが・・・。
後半の「排出」とありますが、よくわからないのでスルーします。

色々と短評を交えながら紹介してきましたが、ベースとしているのは、「野菜」だという印象を強く受けています。
野菜・大豆(豆類)、おまけ程度で玉子・魚・鶏という感じですね。
 
私は不思議でならない部分があるのですが、
 
「なぜ、胃腸が疲れている時に食べる食事というのが、雑炊・うどん、またレシピのように野菜・豆類が中心となるのでしょうか?」
 
私は、食物繊維を含む食品は、ほとんどが消化に悪いと考えます。
食物繊維が豊富に含まれている程、消化は悪くなるという事です。
食物繊維は消化出来ませんから。
それを含まない肉・脂が消化に良いと考えます。
胃には消化酵素がありますが、たんぱく質と脂質のみです。
糖質・食物繊維の消化酵素はありません。
ですので比較して消化に長い時間がかかり、溶かすために多くの胃酸も必要とします。
 
これが身体に優しい食事なのでしょうか?
私には理解が出来ません。
 
長くなったのでここまでにしますが、次回でやっとこのテーマの最終話に出来そうです。

マクロビの最終目的?

第一回目である「マクロビって大変ですね」に掲載したリストは、ここからの抜粋でした。
あと、前回の追記ですが、植物性食品をとるよりも動物性食品をとる方が効率がいいです。
たんぱく質アミノ酸スコアが100となっているのは基本的に肉・魚・玉子のほとんどですが、植物性では大豆が食い込んでますが、私は少し訝しげに感じています。
当初のスコアでは、大豆は86点でした。
 

ヒスチジンは体内で作られるが、急速な発育をする幼児の食事に欠かせないことから、1985年からこれも必要なアミノ酸として加わるようになり、合計9種類が必須アミノ酸と呼ばれている。1973年のスコアでは大豆が86点、1985年のスコアでは大豆が100点となっていることが特徴的である。

 

大豆を100にするために、データが変わったのではないか?と「邪推」してます。
往々にしてこういう修正は行われてきましたから。
これが邪推であればいいのですが。
 
アミノ酸スコアだけでなく、鉄分吸収力も植物性か動物性かで変化します。
鉄の吸収力の比較ですが、「動物性:植物性=3:1」と、約3倍です。
「赤血球中のヘモグロビンの成分となり、ヘモグロビンによる酸素の運搬に重要な役割を担う」という重要な働きがあるのに、効率良く取れる動物性のものを避けて、植物性からしか摂らないというのは、人間の身体の特性を無視しているとしか考えられません。
まずは、鉄補給の優等生、動物性の食品から。レバーや肉、魚介類は鉄の供給源としてよく知られています。牛や豚の赤身の肉(筋肉)には、体内に吸収されやすいヘム鉄(吸収率は摂取量の23~28%)を含むミオグロビンが豊富。運動量の多い筋肉には酸素がたくさん必要なので、酸素と結びつくミオグロビンが多くなるわけです。魚も、マグロやかつおなどの刺身が赤い色をしているのは、長い距離を泳ぎまわるのに酸素を利用するためミオグロビンが豊富だからなのです。このほか、レバーにも鉄が豊富に含まれています。レバー〈肝臓)は貯蔵鉄のストック場所ということで、鉄が多いわけです。
鉄の補給源としてお勧めの動物性食品ですが、実際には鉄の摂取量の3割程度を占めるにすぎません。日本人の食生活では野菜や豆、海藻など植物性食品が主な鉄の補給源です。ただし、その鉄は非ヘム鉄といって、動物性食品の鉄とは構造が少し違っています(植物性以外でも、卵に含まれるのは非ヘム鉄)。その人の体内の鉄貯蔵量によって異なりますが、鉄が不足していない健康な人の場合、非ヘム鉄は腸で吸収される割合が摂取量の1割以下と、低いのが特徴。

 


さて、タイトルの方に話を変えます。
マクロビの最終目的??というタイトルの記事がありましたので、紹介したいと思います。

しかし、その玄米ご飯ですらも、マクロビオティックの絶対条件ではありません。
白米を食べたい時には白米の良さを味わえばよいし、麺類を食べたい時には麺類の良さを楽しめばよいのです。
さらに言えば、体調によっては動物性を摂った方が良い場合もあるし、休んだ方が良い場合もあります。
それらはとても重要なことではあるのですが、それとてマクロビオティックの本来の目的ではありません。
マクロビオティックというのは、もっともっと壮大な考え方です。

 

マクロビオティックの最終的な目的は、病気を治す(元気になる)ことではなく、元気になった体で何をするか? どんな人生を送るのか? ということです。
元気な体は通過点にすぎません。
しかし、その最終目的より健康法としての部分が独り歩きしているのが今のマクロビオティックの現状です。
病気治しのためにマクロビオティックの制限食を摂って、それを一生摂り続けるのではなく、なんでも食べられる体になって、バリバリとやりたいことをやり遂げる生き方のためにマクロビオティックは存在します。
その途中で制限的な食べ方が功を奏する人もいるというだけです。

 


身土不二、陰陽調和、一物全体といった独自の哲学を持つ。

 


これがあれば、マクロビという様に変化してきているようです。
 
食べたものの影響
自分の食べたものが、どれくらいの世代に影響するかご存知ですか?
なんと、7世代にも影響するそうです。
インディアンの教えに、7世代先のことを考えて生きるというのがあるそうですが、驚きですね。
とにかく、今のあなたの身体があるのは、あなたが食べたものだけでなく、それ以前の影響も受けているということです。

 

丈夫な人は、何を食べても、どんな食べ方をしても、元氣ですよね。

 

んな訳はない。
少なからず影響を与えていく。
7世代に影響するちゃうんか?
 
おっといけねぇ、ぼやいてしまいました。
 
結論
・食事は栄養や空腹を満たすだけでなく、文化的なことや団欒、愛情とかいろんな意味がある
・食は手段であって、目的ではない
・自分が何を大切にしたくて食に氣を付けているのか、その目的に立ち返る
・とにかくみんなが健やかに、生き生きと、幸せでありたい

 

との事です。
マクロビとひとくくりにしていますが、糖質制限食同様、基準が異なる様です。
あくまでも「思想的な部分での基準」ですが。
数値データが全く上がってないので、明確な基準が伝わってきません。
 
「好きにすればいい」とか、「身体が求めるものを」とか、結構フランクですよ、ゆるゆるで行きましょう見たいな事は書かれてますが、基本穀物を食べて、バランス良く(?)食事を楽しくしましょう。という部分はどのマクロビの考え方でも共通認識のようです。
 
イメージ重視の話をしているので、聞き心地の良いものとして伝わってきやすいです。
ですが、「理にかなった食べ方」として紹介しているのですが、

春にはぐーんと伸びていくたけのこや蕗や、つくしなどで、冬の間に溜まった老廃物を流すのを助けてもらったり、身体が開いていくのを助けられたりします。
暑くて食欲の落ちる夏には、冷たい麺をたっぷりの薬味とミネラルたっぷりのおつゆで、さっと流し込みますね。

 

これの何が理にかなっているのでしょうか?
 
冬の間にたまった老廃物とは何でしょうか?
なぜたけのこやフキやツクシが老廃物を排出するのでしょうか?するのであれば、どんな老廃物をどれくらいの量流すのでしょうか?
暑くて食欲が落ちるのは、冷たい麺をさっと流しこみ続けるから落ちるのではないでしょうか?
私は夏場に冷たい麺もたっぷりの薬味も取ってませんが、肉ばっかり食ってますが、食欲は落ちません。
れらがどんな「理にかなっている」としたいのでしょうか?
 

寒くなってくる秋には鍋物が美味しくなります。

 

暖かい食事だからじゃないんですか?
これはマクロビ云々ではなく、全人類にあてはまると思います。
寒くて凍えそうな時に、キンキンに冷えた料理出されたらブチ切れますね。
何の我慢大会ですか?
 
おっと、少し暴走しだしているので、ここまでにしておきます。
 
遡りますが、
 

大事なのは、病気を治す云々ではなく、元気になった体で何をするか? どんな人生を送るのか? ということです。
元気な体は通過点にすぎません。
しかし、その最終目的より健康法としての部分が独り歩きしているのが今のマクロビオティックの現状です。

 

とするのであれば、料理とか身体的な健康関係ないじゃん。と思います。
 
最初の一行は、突き詰めていけば、どんな方法論(主語)にも当てはまる文章ですし、「病気を治す云々」としてなら、病気は関係ないという事になりますね。
「病気があろうがなかろうが、「元気な身体で」、または「元気な身体になったら」何をするのか?」とも置き換えれます。
食事で病気を治すのが二の次の書き方をしているのが、とても違和感を感じます。
「精神面での健康(?)」が最優先な感じを受けますね。
健康食とするのであれば、ライフスタイル云々よりも食事内容が最優先となるのでは無いのでしょうか?
 
そして、マクロビは「特筆すべきほど」健康になれる方法ではないと考えます。
理由は、「恐らく」PFCバランスは現行の2:2:6に近いものであろうし、そこからさらに動物性たんぱく質の割合を避ける食事法と思えるからです。
その方法だけで劇的に人を健康に出来る訳が無いのは、現行の病院食や施設食を見ても分かります。
 
肉体的な健康を重視せず、ライフスタイルの話をするのは自由ですが、だったら、なぜ食に細かく面倒臭いルールを決め、陰陽という訳がわからなく難解で、布教者にとって都合のいい理論をベースにして話しているのでしょうか?
 
それだったら、ライフスタイルをメインで提唱し、「健康食」の分野には入り込まないで欲しいです。
根拠のない宗教的・儀式的な「制限食」を持ち込むのは、自由にどうぞ。
ですが、それを「健康食」と煽るのはお引き取り願いたいです。
 
「思想」は大事だと思いますが、数値データや検証データといった根拠の無い「純粋な思想だけ」をぶつけられても、甚だ迷惑です。
議論にもなりません。
 
次回は、「身体が喜ぶ食事って何?」についてです。
このテーマの最後になるかな?

宇宙の法則を取り込んでるからマクロビは強いとマウントをとっているのか?

 

「万有無双原理」というものですが、「宇宙全てのものが陰陽から出来ている」と聞いて皆さんはどうお感じになるでしょうか?

 


私の回答
理論に根拠がある様に見えず強引すぎるので、信用できない。まずは、宇宙全てのものを科学的に解明する事から始めてみてはいかがでしょうか?
 
 

やばい、終わってしまった。
 

無双原理がマクロビオティックを理解する上での要になっていきます。

 

そもそもの理論が破綻しているとしか思えません。
宇宙全てのものが解明していないのに、なぜ、解明されてないものを根底にしているマクロビという理論を理解できるのでしょうか?
さも当然のように、「万有無双原理」というものが共通認識であり、絶対的に間違いのないようなものと前提としているのですが、そんな事はあり得ません。
 
ただ、このサイトをみて、ようやく理解出来てきた気がします。
「人間が陽性であり、植物が陰性」
相対的に比較して、人間は陽性だから陰性である植物を摂り続ければよいという考えで、そこから色々と派生しているのではないかと感じます。
だから基本的に野菜・穀類を食べようとなっているのかと感じる事が出来ました。
 
ですが、私が気になる点がいくつかありますが、その一つに
「バランスってなんですか?」
という事があります。
 
「バランスが大事」
 
と主張するのは良いのですが、どうなったらバランスが崩れるのでしょうか?
その数値データが全く無いのです。
ジャガイモは食物の中では陰性(陽性?どっちでもいいです)だったと思いますが、何グラム以上を食べたら陰性(陽性)に傾くのでしょうか?
陽性になった身体で、何グラム以上の陰性の野菜を食べたら中庸・陰性になっていくのでしょうか?
逆に、陰性と言われる人が、何グラムの肉を食べたら即座に陽性になるのでしょうか?
といった話が全く展開されないのです。
 
抽象的に、「しだいに・・・」「バランスを取り戻していく・・・」とはありますが、それは個人差だからでしょうか?
前回までの投稿にもありましたが、マクロビの食事に変えて、効果が出るのに2~3カ月ならまだ分からなくもないですが、「半年以上、2~3年で実感出来ました」というのは、本当にマクロビによってその結果が実ったのかどうかが分からないです。
 
人間は、早ければ1週間くらいで食事の影響を受けて体調を変化させる事は可能です。
ですが、2~3年以上で「ようやく実感できた」というような状態では、恐らく他の所に要因がある様にしか思えません。
 
そして、「相対的にみて」陰陽がというのであれば、「万有無双原理」は全く意味をなさないのではないでしょうか?
  • 全ては陰陽で決められている
  • でも、絶対的な陰陽は無い
この2行で理論がぶっ壊れているとしか思えません。
お前は陰性だ。
お前は陽性だ。
でも、違う場合もあるからな。上手い事やれよ?
という感じとして受け取ってしまったからです。
 
そして人間は動物でなく植物を食べる事でバランスが取れるとするのは良いのですが、何の数字を基準としたバランスなのかの解説も全くないです。
 
陰性をしっかりとってね。
陽性は取らないようにしてね。
今バランスが取れているから中庸です。
 
と言うのは簡単です。
数値データではなく、健康と感じる事が出来るかどうかが基準とするのであれば、論理的ではないと考えます。
それであれば、「私は健康的な食事を食べているのよ?すごいでしょ?」という「やってる感」だけしか生まれないと思うのですが、どうなんでしょうか?
「野菜 = 健康」
というイメージしかないと、どんどんマクロビ寄りの考え方になってしまうと思います。
 
基本的に、マクロビの人が提唱する「昔から食べているから穀物は良い」とする考え方を前提の一つとしているようですが、昔というのは、どんなに遡っても農耕が始まった時代、日本で言えば弥生時代くらい以降を指すと感じます。
穀類を食べることが前提ですから。
確かに農耕により安定したエネルギーを得られるようになったのは事実ですが、それが身体にいいかどうかは別なのです。
 
弥生時代は紀元前10世紀くらいからといわれてますから、約3000年前からスタートしていると思いますが、それ以前はどうだったのか?という事には全く触れていません。
このサイトによると、肉食開始とする260万年前で、これを基準としますが、それ以降農耕が始まるまでずっと肉食をしてきたのが人類です。
それによって、どんどん進化しているのも表から分かると思います。
 
この260万年の歴史から見ると、約3000年の歴史は0.1%にしかすぎません。
その歴史を顧みず、「昔から食べているから穀物は良い」とするのは、あまりにも滑稽です。
昔から食べているのは肉で、穀物は人口増加に対応するために得た、一つの食事法でしかないと考えています。
 
理由は簡単です。
生命維持には「エネルギー」は必要です。
ですが、それは糖質から得なくても大丈夫だからです。
 
事実、人間の身体を構成しているのは、水を除けば脂質・たんぱく質・ミネラル(骨)がほとんどで、糖質は全体の0~1%程度です。
それくらいしか糖質を人間の身体は「生命維持としては」必要としなくていいのに、
糖質たっぷりの穀類や野菜を積極的に食べましょう。
肉は極力避けるようにしましょう。
とするのは、それこそ宇宙の法則を無視している理論ではないのでしょうか?
 
長くなりました。
もう少しでマクロビ編は一区切りをしますので、もうしばらくお付き合い下さいませ。
 

心苦しいなら行動して変えればいいじゃん

前回からの続きです。
マクロビの第一人者のブログについての考察を続けます。
さて、マクロビの代名詞ともいえるようなイメージを与えている玄米ですが、この方によると食べなくてもいいそうです。
簡単に言うと、
「マクロビは玄米採食」というのは固定観念であり、それが広がっているのは混乱を招き、非常に遺憾である
という事のようです。
だから、自分の身体に耳を傾けて、自分が食べたいと思うものをたくさん食べたら良いという事のようです。
「思う存分野菜を食べて下さい」と発しているのですが、「野菜の種類にはこだわらないんだ」と感じました。
 
この方は、玄米を15年以上食べてないそうです。
別のブログでは「マクロビやった。玄米食をはじめた。一年くらいで実感できた」と書いてあるような気がしていますが、食べてないどころか、さっさとやめたらよかったと思うほどのようです。
食べても美味しくないと感じたら食べない方が良いという事のようです。
そして自分では「ちゃんと釈明してるからOK、前に進もう」みたいな感じで文章を書き連ねてあるのですが、無責任だと感じる文章があります。
コピペ出来ないので面倒臭いですが・・・。
 

私の過去の著作には、玄米をいつも食べているかのように誤解されてしまうかのような記述があります。
けっして鵜呑みにしないでください。
というのは、本は、編集者の都合で、著者の移行が無視されてしまう事が度々あるのです。
(これについては、簡単に説明できることではないのです)
いずれにしても、過去の私のレシピ本の中で、玄米の調理法や食べ方を紹介していることについて、今となってはとても心苦しいものになってしまいました。

 


という様にして、しかもリンク先でも「出版物というものは本当に難しいと痛感します」とありますが、だったら販売差し止めればいいじゃん、ないしは「改訂版」として出版すればいいじゃないと思う訳です。
ちゃんと「間違いは、改めなければなりません」とまで書いているのですが、なぜ、それだったら販売方法のリンクまでしっかりと貼っているのでしょうか?
間違っているけど、レシピや塩分量とかは良いものだから買ってね
としていて、結局販売部数を伸ばしたいからというのが、玄米はNGというよりも、勝っているからこのような事をしているのではないでしょうか?
心苦しいのであれば、それを解消するために行動すればいい。
そのように思う訳です。
自身は玄米を否定しているのであれば、それを主張し続ければ良いと思います。
そして、過去に「玄米サイコー」というのを前面に発言していたのであれば、「玄米アウト―」と前面に主張・発言し続ければいいだけです。
新聞やテレビがトップニュース・一面に掲げた事が間違っていたら、コーナー終わりの方で数行、または新聞の16面の隅っこくらいに訂正記事をのっけて、「謝罪した」と言っているような事と同じだと感じます。
自分の主張が正しいと信じるのであれば、そのようにしないと印象は変わりにくいのは当然です。
そういう事をしないのであれば、マクロビ実践者ではなく、マクロビ提供者側での対立を生まないために忖度しているとしか考えられないです。
 
もっと尖がればいいじゃん。
 
そう思うのですよ。
今は「無塩食」を発信しているようですが、そうではなく「無塩食・無玄米食」とすれば良いのではないかと感じますが、いかがでしょうか?
ねぇ、先生?
 
私は「無塩食・無玄米食」のような事はしませんし推奨もしませんが(重要)。
 
こういった一貫性のない言動が往々にしてあるのが健康の世界なのだという一面と出会うと、軽く気が遠くなりますが、発言をしないと何も変わらないので、わーわー言っていきます。
この人の事は、もういいです(笑)。
では、他の方の「マクロビの求めるもの・思想」を見ていきたいと思います。
 
長くなっているので、ここまで。
 
もう少しでこのシリーズは終わります。
  

マクロビとは「人間一生排毒」生活らしい

前回の続きで、マクロビの第一人者と呼ばれる方のサイトを参照に話を進めさせていただきます。
 
さて、この方もそうだと思いますし、マクロビ実践者の多くは、タイトルのように「毒」という言葉を簡単に使います。
 
・毒素は老若男女どんな人にもたまってます。
・若い時はどんどん溜めるがピークを過ぎたら溶け出す
・これが更年期障害やその他さまざまな症状の原因となる
 
という感じで、この方も「無塩食概論」という理論を推奨しています。
 
さて、これだけを聞いてわからない点があります。
マクロビが指す「毒素」って何でしょうか?
 
毒素がたまっている
毒素は排出しないといけない
そのために完全穀物採食が必要だ
 
という流れは分かるのですが、その流れの源流である「毒素」の正体については、ハッキリと分かりません。
ひょっとして特定のものではなく、
「身体の不調 = 毒素がたまっている」
という事なので、原因は何でも良いのでしょうか?
 
毒素 = 体調不良の原因・諸悪の根源」
という様な考え方をすると仮定しましょう。
 
この構図にとても似ているものがあります。
宗教です。
原因を追究せず、「悪影響を与えるとしたもの全て」を「毒素」と断定し、それを追い払うためにはマクロビが一番だ!
と、アプローチする方法です。
これにより、結果が出るまでに数年かかるが、その数年を費やして今までの毒素を出しているのだ!
 
 
2019/02/26追記
宗教に置き換えると、「悪影響は悪霊のせいなのだ」「それを追い払うには祈りを捧げたり、聖水や壺や印鑑を買って肌身離さず持っておくのが一番だ」「変わらないのは、あなたの祈り力・信仰が足りないからだ」「私の施設で24時間修行するのじゃ~」「布教活動を行うのじゃ~」といった感じに近いと感じます。
これにも全く科学的な根拠はありませんから。
追記ここまで。
 
 
この儀式のようなルールがいくつもあるのだが、全て継続してやり続けるのだぞ!
そうする事によってあなたの毒素は排出できるのだ!!
という感じです。
 
科学的な根拠がまるで無いのは以前からの流れを読んでいただければと思います。
精神的に追い込まれた人であれば、特にこの話は浸透しやすいです。
  • 複雑なルールを与える事
  • 改善は見られないが、やり続ける事が目的
  • ルールをこなしていく事で達成感が得られる
  • 他の方法を試そうという思考力は無いので、より与えられたルールにのめりこむ。
こういった感じで、マクロビが宗教化されているのではないか?という前回からの話のさらなる裏付けとしたいと思います。
 
さて、この方も話しているのですが、

マクロビをやり始めると、どうしても最初のうちは過食気味になります。
そしてまた、身体の倦怠感も数カ月間は続く事があります。眠気などもあるかもしれません。
それまでの身体のダメージにもよるため非常に個人差がありますが、これらは1年くらい続く事もあります。
一度過ぎ去っても、またやってきたりします。
これが、排毒です。しかしこれは、食事内容をしっかり修正していく事で、改善されます。
速い人で1~3週間で解消する場合も有ります。

 

マクロビをやり始めると、なぜ過食気味になるのでしょうか?
理由を探し出せませんでした。
そして、倦怠感が数か月も続くのであれば、それは危険な方法では無いのでしょうか?
私はどんなにかかっても1カ月で改善する食事方法を知っているのですが、なぜそんなに倦怠感が続く状態を推奨しているのでしょうか?
 
食べるものが身体を作ると話をしているようですが、食べているもので倦怠感が取れないというのであれば、それは避けないといけない食事では無いのでしょうか?
それが数日であれば我慢できますが、何故そんな複雑なルールを踏襲して、数か月~1年くらいもも疲れた状態のまますごさないといけない理由が分かりません。
対象者の思考力を奪いたいのでしょうか?
「これが排毒です」と言いますが、排毒のために数か月以上も辛い思いを継続しないといけないのですか?
 
また、食事内容をしっかり修正して、早い人で1~3週間で解消する場合もあるという事ですが、少し理論展開が良く分からないです。
マクロビをやって排毒のために数か月から1年くらい続くと言っているのですが、食事を改善する事で1~3週間で解消するとも言っています。
マクロビで食事を改善しているのではないのでしょうか?
マクロビの食事をさらに改善すると短期間で解消できるとしてるのでしょうか?
一度排毒して毒素がぶり返してきたものが短期間で解消できるという事なのでしょうか?
何か、話しの展開の雲行きが怪しいです。
 
続いて、

夜に過食という状態は、身体が陽性になっているのです。
つまり、体内の陽性毒が処理されていないわけです。
陽性の排毒は、主に夜に強く出ます。
甘い物が欲しいのも、陽性の排毒が出ているためと思われます。

 

私は普段からガンガン肉を食べています。
基本、肉と脂を中心に食べて、少量の野菜という感じの生活です。
マクロビから見たら、めちゃくちゃ陽性に偏った食事だと言われると思います。
でも、私は夜に甘い物は必要としません。
もっと肉や卵を食べたいとは思います。
私は排毒は起こってないという事なのでしょうか?
陰性の食事をしてないので、排毒が起きてないという事でしょうか?
でも、特に身体の不調は起きていませんし感じてません。
私は毒がたまってない状態なのでしょうか?
 
また、「過食」という言葉を用いてますが、「何をどれだけ以上」というのが明記されていません。
個人差という言葉を使えば逃げられると思わないで欲しいです。
基準を設けて、「これくらいの体格や活動量であれば、これくらいが目安だ」というのは表現しないと、論理的ではありません。
感覚で話をしてはいけないです。
それをすっ飛ばしてイメージで「過食」「小食」としても、それこそ個人差があります。
話し手が考えているベース部分をハッキリさせなければ、誤解が生まれます。
その結果が「マクロビが色々な方法が派生している」という事に繋がっているのではないのでしょうか?
 
そして別のブログで、

故大森英櫻先生のすすめていらした、完全穀物採食(動物性のものは一切摂らない)というかたちが、完璧に無双原理に、本当に間違いなく見事にあてはまる、という事です。
マクロビオティックの提唱者である桜沢先生がご自身の著書に書いていた間違いについて、初めて指摘したのが大森英櫻先生だったのです。

 

そんな事を文字にするから、私は宗教色が強くなると感じます。
いったい何なのですか?
「完璧に無双原理に、本当に間違いなく見事にあてはまる」って。
指導者に対する称賛・賛辞ですか?
こういう賛辞を指導者に送っている国を北の方で見た事がありますが、気のせいでしょうか?
 
私は、色んなサイトを見てきましたが、食事方法の表現で「正しい」「間違った」といった言葉を持ち出している所を、基本的に信用していません。
なぜなら、この手の表現は、他者を全否定して「自分の方法がベストだ」とするような表現になるからです。
 
私も健康に関する考え方も持っていますが、どんな内容を差し置いてでも「自分が正解で間違いなど一つもないし起こり得ない」という事を言い切る事は出来ません。
なぜなら、検証は随時必要で、間違いとされる事も正しいとなる事は往々にしてあるため、完全否定をする事に足るものであるかどうかを現時点で全ての点で判断は出来ないからです。
当然ですね。
時代とともに分からなかった事も分かるようになっていくわけですから。
そう言う事を積み重ねていく事で補完出来ていくのですが、上記の表現だと、それ以外は許さないという「独裁的」な印象を受けてしまう訳ですね。
だって、それ以外は完璧に無双原理に、本当に間違いなく見事にあてはまらないわけですから。
そもそも、「完璧なもの」というのも、存在しないと思います。
理想論の中では存在するかもしれませんが。
 
先ほど、独裁的としましたが、もう一つこのような表現をするものがありました。
 
宗教です。
 
宗教には経典というか、聖書というか、そのようなものがあります。
それはベースになっているので変更が効きません。
なので、その理論は、倫理観や常識にとらわれず、その中にかかれているものが絶対になります。
信者は全てを肯定していくのですが、当然それにそぐわない考えを持つ人も生まれます。
 
その時にどうするか?というと、「説教」が始まります。
説教は色んな方法があります。
言葉であったり、拳(物理攻撃)であったり。
それでも考えが浸透しなければ、弾圧が始まります。
宗教戦争の多くは、このような事があるからじゃないかと勝手に考えています。
宗教は、経典・聖書に疑問を抱きません。
このサイト主の考え方だと、疑問を挟まないわけですから、宗教的な考えになっています。
だから細かい数値の基準など、どうでもよくなっているのかもしれませんね。
信じる理論以外の可能性を軽視・無視しているからだと感じます。
このような考えは、危険でもあるので、私は「怖い」と感じます。
 
思考停止の状態ではなく、試行錯誤をしていかないといけないというのが、推奨者のあるべき姿だと思うのですが、どうでしょうか?
 
長くなってきたので、ここで切ります。